一人だけ白線のセーラー服を着ていた話
親の転勤で様々なところへ行った。幼稚園は2つの園、小学校は4校、中学校は2校、違う学校へ通った。
中学では、入学して1か月で転校が決まった。
3本の白線のセーラー服から同じセーラー服でも線の色は濃紺で2本線のセーラー服の学校へ転校した。スカートのプリーツのつけ方も少し違っていた。
1か月しか袖を通していない制服を買い替えるのはあまりにもったいないということで、親が学校に許可を取って、白線のセーラー服を着続けることになった。
「いいなぁ、白線のセーラー服」
「お、アディダ