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【動画🎓🎞️】グロースvsバリュー時代は巡る転換点を見逃すな~『お金の教科書STEP4』4-11

私が大好きな映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(BTTF)のPart1で主人公マーティー・マクフライがタイムトラベルしてしまった先は両親が今の自分と同じ青春を過ごしていた「1955年」でした。

この時代はアメリカにとって大きな時代の節目だったのです。

作中に出てくる言葉で振り返るなら「アメリカが最もアメリカらしかった時代」となるでしょうか。

マーティーがガソリンスタンドの様子を珍しそうに見ているのは
1980年代には米国でセルフ式スタンドが既に主流だったから。
日本では2000年前後に普及をはじめこうしたフルサービスは一部に限られることに。


1945年に第二次世界大戦が終わったものの、ドイツをはじめとした瓦礫と化した西ヨーロッパの復興…

またアジアでも焦土と化した日本の復興にGHQを送り込み、また日本が占領していたアジア各地の独立・民主化に向けての戦後処理がひと段落したのが1952年のサンフランシスコ講和条約。

そして朝鮮戦争が1950~1953年にかけて起きたことで、兵士として戦地を飛び回っていた人々がアメリカ本国にやっと帰還し恋人と結婚、子供が生まれ、家庭を持ったのがこの時代でした。

家族で食事。兄弟が多く、ダイニングにはいよいよテレビが登場し始めたばかりの時代

米国では日本より約10年遅れてやって来たいわゆるベビーブームと呼ばれる時代の到来で、1950年代のアメリカは戦争の自粛生活から旺盛な消費需要に応えるために多くの企業がその拡大生産のために資金調達として上場・再上場を果たしました。

戦争によって落ち込んでいたインフレ率(右目盛り)はここから、消費需要の拡大と共に今日まで続く2.0%を超える長期サイクルに入りました。


そして1970年代に起きたニクソン・ショックや二度のオイル・ショックによる高インフレ、行き過ぎたドル高によって多くの労働者を抱えていた自動車産業や電機メーカーの米国製品が高すぎると世界中で買い控えが起こると企業は雇用を切りはじめ、景気は悪化。

プラザ合意(1985)による協調介入でドル安へ転じたことをきっかけに、米国の経済がこれまでのやり方では通用しないとなると株式市場は大きな転換を強いられることになります。

本来の資産価値よりも割安な状態の株価の企業の株式=「割安株」と呼ぶのであれば、業績が安定して財務状況が良好、配当が比較的高く、大きく値上がりすることも少ないが値下がりする危険性も少ない"長期保有に耐えうる株式"を「資産株」と呼びます。

総じてこれもバリュー株の一種と考えることができます。

株式市場は常に新陳代謝を繰り返しており、成長グロース株が優位な時代の後には資産バリュー株が優位な時代が入れ替わりで市場をけん引していきました。

バリュー株は割安株として認識されていることが少なくありませんし、それは間違いではないのですが、一方で安定した収益を稼ぎ出す企業の株式は株価の値上がりよりも配当を好んで出す傾向になります。

たとえば鉄道輸送株や電気・ガスなどの公益株、コカ・コーラやP&G・J&Jなどのような配当益を目的に短期売買ではなく長期保有の投資家の資金をひきつけます。

株価を構成する要素は幾つかありますが、一つはグロース株に代表される「企業の成長力」です。

一方でこの成長力には、企業の将来稼ぐだろう利益への期待が含まれることもあります。つまり現在価値と将来価値です。

これらに応えるために企業は「配当」を安定して長期的に出し続ける、しかも高い配当率で出し続けることで投資家に報いようとします。

逆説的ですが、高い配当を長く続けるためためには企業の経営が安定していなければできません。つまり高配当を連続して長期で出し続けている企業は安定的に収益を生み出す「将来の収益期待が高い」企業と呼べ、これらを企業の財務分析など独自の手法を用いて厳選した企業へ投資をしているのがウォーレン・バフェットということになります。


特に米国にはDRIPと呼ばれる配当再投資制度があり、これらの制度がバリュー投資と組み合わさることで驚異的な効果を生み出します。

配当を再投資することによって、その企業の成長に複利の効果を期待する…
配当はいわば金の鶏を生み出す卵で、その卵を食べてしまっては将来の金の鶏は生まれてこないという訳です。

ではそうした経済の循環はどうして起こるのでしょうか。

動画の中ではバリューvsグロース、それぞれの景気が良い時と悪い時の入れ替わりについて解説しています。


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