自己紹介リレー11「はじめまして、botの中の人の1人です」by白藤
はじめまして、ボカロ曲を教えてくれるbotの白藤(fuji_xxxx_07)
と申します。以後お見知り置きを
わたしは特別支援学校の教諭を目指している受験生です。今年21になりますけれど。
3浪した形にはなりますが一度大学に進学し、挫折しています。英語はわたしには合いませんでした。
わたしがこのbotに参加している理由はただ一つ。
「好きな曲を公的な場でおすすめしたいから」
これに尽きます。これ以上でもこれ以下でもないです。
だって好きな曲を誰にも咎められることなくお勧めできるんですよ?素敵じゃないですか?
好きなVOCALOIDは初音ミクと猫村いろは。次点で巡音ルカとVY1です。基本女性VOCALOIDが好きです。
ジャンル等はわからないので省かせていただきますけれど、多分なんでも聞いてるんじゃないですかね。知らんけど。
わたしにとって初音ミクって憧れ的な存在だったんです。昔から。
いつの間にか年齢追い越しちゃったけど、でも12〜3年追い続けられる魅力があるんですよ。
いろはさんにもルカさんにもVY1さんにも言えることですけど、だって好きな人はわかると思いますが、あんな綺麗な声してて、人力次第でどうとでもなるような自由さもあって、キャラクター性もあって、そんな面白い楽器がこの世に存在してるんですよ?すごくないですか?
昔から「無機物」になるか「普通」になりたいと願ってたわたしにとってやっぱり憧れなんですよね。永遠に。
いろはさんはやっぱり声がいい。演歌が似合いそうなあの低音。素晴らしい。キャラクターも非常に可愛い。
AHSの1番の成功作は結月ゆかりだって言われてますが、わたしはいろはさんが一番だと思ってます。唯一所持しているVOCALOIDでもあります。VOCALOID2だけど。
4は後々買いますって何年か前に誓った気がします。本当にごめんなさい。まあソシャゲでいう「推し」ってやつです。多分。ソシャゲやらんから知らんけど。
はい、わたしの自己紹介終わり。ここから先はわたしの自分語りです。わたしに関する情報しか載っていないので興味ない方はここで立ち去ってくださってどうぞ。
ワンクッションおきますよ
読んでくださってありがとうございます。前述の通りここにはわたしに関する情報しか載っていないので読んでくださっている貴方様は相当な物好きか「せっかくだし最後まで読んでやろう」と思ってくださった心の優しいお方なんだと思います。
一期一会の出会いを大切に、このnoteでの一方通行なお話にはなりますけれど、わたしが体験したVOCALOID楽曲の使い方についてお話しさせていただければと存じます。
このお話をする前にわたしの生い立ちについてお話しせねばなりません。
わたしは1999年に高機能自閉スペクトラム障害(以下ASD)とADHDという発達障害のダブルコンボを持って生まれました。
上記に「ジャンルがわからない」と書きましたが、それはASDの特徴です。曖昧なものに不安を覚え、わからなくなってしまうのです。
幸い幼い時に病名が分かり、音楽療育や認知行動療法といった治療をして参りましたが、どれもイマイチ結果に終わってしまったのです。
そしてわたしは入学前検査に見事に引っかかり、2006年に近所の小学校の通常学級に所属しながら特別支援級に生活単元学習(以下生単)という特別な授業を受けに行く日々を過ごしておりました。
VOCALOID楽曲に出会う前までは。
わたしは前述の通り音楽療法があまり効く幼児ではありませんでした。
ASD特有のこだわり行動と不器用さ、聴覚過敏が顕著に現れ、音を雑音としか捉えられず、音楽療法を受けるたびに「うるさい」と思っていたのでしょうが「うるさい」という言葉が出てこずに言葉にならない言葉で泣き叫んでいた記憶が微かにございます。おそらく相当不快だったのでしょう。
流れている曲は3〜4歳児ならみんな大好きであろうアンパンマンの楽曲なのですけれど。
なんの話したいんだこいつと思われた皆さんへ回答を出しましょう。
ずばり「ASDの音楽療法にVOCALOID楽曲が大いに役立ってくれた」という話です。
「は?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
アンパンマンの楽曲を「うるさい」という言葉を出せずに叫んで拒絶していたわたしがVOCALOID楽曲を受け入れられたというのですから。
なぜ受け入れられたのか、その理由ははっきりとはわかっておりません。音量なのか、機械の歌声だからだったのか、アンパンマンの楽曲とは程遠いほど落ち着いて感じられたからなのか、楽曲を聴く場所が病院という苦手な場所ではなく自宅の自分の部屋だからという手前勝手な理由なのかもしれません。
生涯わかることのない謎ですね。
そんなわたしがVOCALOID楽曲に初めて触れたのはVOCALOID黎明期、2007年のことです。
上記のような子どもだったわたしですが、昔からPCの扱いだけは得意でした。
そして2007年のある冬の日、わたしは自室でニコニコ動画を見つけ、ryoさんが作詞作曲され、初音ミクが歌っている動画、「きみをわすれない」を見つけました。
初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「きみをわすれない」
これが、ひどく落ち着いて聴くことができた、上記のように音を雑音としか捉えられずにいたわたしが落ち着いて聴くことのできた最初の曲でした。
これが、VOCALOID楽曲との、初音ミクとの出会いでした。
それからというもの、URLは省かせていただきますがカバー楽曲やオリジナル楽曲を聴き漁る日々が続きました。
と言っても当時はカバー楽曲の方が圧倒的に多く、オリジナル楽曲は数えられる程度しかありませんでした。
今のご時世からは考えられない事態ですよね。今は1日何十何百というオリジナル楽曲が生まれているのですから。
まあわたしはそんなこと関係なく、というより原曲を知らないのでカバーとオリジナルの境なく聞いていたわけなんですけども。
当時の流行はやはり初音ミクでしたし、わたしも初音ミクを好んで聞いておりましたが、VOCALOID1 MEIKOや、VOCALOID2 ANNのカバーも好んで聞いておりました。
昔から女性ボーカルが好きだったんですね、やっぱり。閑話休題。
7歳にしてVOCALOIDにのめり込んでいったわたしは、ASDの特徴とされる「言語の遅れ」がほぼ解消されました。
わたしは現20歳ですが大体小学校6年生程度の語彙力と文章力があると診断されています。
医学的な音楽療法を途中でやめたASDの人間がここまで言語の遅れを取り戻すことができるのは奇跡に近いと主治医の方が仰っておりました。
これも単にVOCALOID楽曲、VOCALOIDを制作している会社様、クリエイター様のおかげでございます。この場を借りてお礼を言わせてください。ありがとうございます。
「医学的な音楽療法を受けなくてもVOCALOID楽曲を聞けば改善する」なんてわたしの口が裂けても言えませんが、わたしの独自の音楽療法にVOCALOID楽曲が大いに役立ってくれたことは事実です。
出会っていなければ今頃どうなっていたか分かりませんけれども、少なくとも現状の生活は手に入れられてないと思います。
前述で「通常学級にいながら生単を受けに行く」小学校生活を送っていると書きましたが、言語の遅れが目立たなくなったため、小学5年の時に完全通常学級での生活となりました。
学力の遅れはありませんでしたから、言わなければただの一般人と変わりません。普通の小学生になっていきました。
中高での生活は省きますが、VOCALOID楽曲が身近にはありました。登下校の際、必ず聞いていたと言ってもいいほどです。
VOCALOIDをお勧めするのになぜわざわざ自身の障害と関連づけて話したのか、それは「わたしが体験した出来事しかお話しすることができない」からです。
得にもならない障害自慢がしたいわけでもなく、ただただ「VOCALOID楽曲にこういう形で救われた人間が存在する」ことをお伝えしたかったのです。
皆様が娯楽として楽しまれている、或いはパートナーとして共に歩んでいるVOCALOID達がこういった形で人を救うこともあるのだということを知っていただけたら、頭の片隅にこういう可能性を秘めているのだと思っていただけたら幸にございます。
これを持ちまして、白藤という不思議な生物の話は終わりにしたいと思います。
次は闇黄泉猫さん(yamineko_yae)です。よろしくお願いします。