鼓動を支えた「君」

皆さんこんにちは!!
くま(🍊)といいます!
初めてのnoteは、AT1選の変更にあたって、新1選の好きなところ、聞いてほしいところをグダグダと語っていくといったものを書いていきたいと思います。
個人の解釈が含まれるため、苦手な人は注意してください!
また、結論を読ませろ!長文だるい!という方は目次の1番最後が伝えたいことなので、そこに飛んでください!!
では。

新1選の概要

新1選はずばり、こちらです!

ついおく / クラム 様

です!!!!!!!

元々の1選も、クラムさんの音楽だったので、同じP様の曲の中での変更になりました。
この歌は自分がAT10選を作った最初からずっといて、時が経つにつれてじわじわと好き度が上がっていき、この度新1選となる運びとなりました。
(本当はもう少し様々な事情があるのですが、話すととんでもない量の自分語りがでるので割愛)

クラムさんは、2019年から活動していらっしゃるボカロPで、さわやかで優しいEDMから、少し尖ったかっこいい曲まで、作風の幅が広くどの曲も音が綺麗で美しい方です。
この記事でクラム様に興味をもったという方は、ぜひ聞きに行ってみてください!!「ホライゾンブルー」とか「泡影」とか「B w/U」とか本当におすすめなので!!!!

この歌は、クラムさんの三周年の節目に投稿された曲で、ニコニコ動画では1800再生程、Youtubeでは1000回ほどそれぞれ再生されています。
なんでこんな伸びてないの?

この歌の好きなところ

曲紹介はこのくらいにして、この歌の好きなところを曲の頭から順番に語っていこうと思います。

まずはイントロ。一番最初の音がブワッ!!と広がっていく感じの音になっていてとても好き。深い森の中を歩いていくような静かで、落ち着いた曲の世界に引き込まれるような、目の前にそんな景色が一気に広がっていくような。そんなところが好きです。

深い夜の森林を描いたMVにイントロだけうつる「DEAR SELF」 
ここも大好きなところの一つです。
直訳すると「親愛なる自分へ。」といった意味になります。
クラムさんは、この曲についてこんなことを言っています。

3年が経ったみたいです。
僕を構成するものは多くありませんが、
記憶の中にいる僕を少しでも元気付けられたらと思います。

曲の概要欄より


この曲はクラムさんの投稿3周年の節目に投稿された楽曲であり、
クラムさん自身にも語りかけるような内容になっている歌なのです。
そんな背景を知って、さらにタイトルの「ついおく」も含めて曲を聞いていくと、さらに違った世界が広がっていくと思っています。

一番の歌詞は、多くは語りませんが、自分の過ごしてきた人生と重なるものを多く感じていて、自分がこの歌を1選に選んだ最も大きな理由の一つとなっています。

Aメロでは、
「ハッピーエンドではなかったけれど、なんとか今僕は生きている」
と、昔の自分に語り掛けるような歌詞が展開します。

少し傷は残ったけど
何とか僕はまだ生きているから

ついおく

実は、私の前の1選は、ひたすらに
『生きて』
と語り掛けるものでした。

しかしこの歌は、Aメロで自分がいま生きていることを肯定も否定もせず受け入れています。
病みがちだった時期を抜け、今新しい未来を望むことができるようになった自分の、自分の生に対する考え方を変えてくれた、本当に大切な歌詞です。

旧1選↓

Bメロでは、私がこの歌で一番大好きな歌詞が登場します。

どんな未来が僕を待っていても
君がいてくれるなら 怖くないから

ついおく

Aメロで、自分がいま生きている、という事実をしっかりととらえ、それを踏まえて未来に目を向けるこの歌詞。
本当に大好きです。

その後、この曲はドロップに展開します。
EDMの定義があまりよく分かっていないので、サビ後のこの展開がドロップなのかどうかハッキリしないんですが、とにかくここの間奏は大好き。

他のEDM曲よりも盛り上がりも少なく、落ち着いている感じのドロップですが、前半の歌詞をかみ締め、1歩1歩踏み出して行けるような、そんな力強さを秘めた、本当に大好きなドロップです。


2番では、ハモリに注目して聞いてみると、2人の声が全く別の歌詞を言っている部分があります。

いつか ヒーローのようになって
大切な人を守れるような
決して泣かない強い人に
でも本当は知っているんだ
見方違うだけで同じ(同じ)なんだ
誰かを(僕を)傷つけることもあるんだ
きっと それでも大丈夫だと思えるから

ついおく

()内がハモリの歌詞です。ここは、「ヒーロー」や「決して泣かない強い人」の二面性を表していると考えています。

人間は、他人を救おうとして自分を抑え込むこと、逆に自分を救おうとして他人を抑圧することがある生き物です。

この曲はそんな人間の、この曲を聴いているあなたの不完全性を肯定し、さらに「大丈夫」と励まします。美しすぎる。大好きです。

そして、2番のBメロも大好きなところのひとつです。

何度息が詰まる 深い夜に出会っても
その度にどうにか耳塞いでた

ついおく

ここは、私の前の1選と被るところです。私が前の1選を定めたのはひたすらに「逃げて」「生きろ」と呼びかけ、私がどんなに辛い夜でも、死にたい夜でも「耳塞いででも生きろ」と訴えかけていたからに他なりません。
この、現実逃避の精神のおかげで、私はどんなに辛くても生きてこれたのだと思っています。
それを踏まえて、この歌は


どんな痛みが襲おうとも
この 鼓動を支えていたのは君だと知った
僕はそれだけでいいんだ

ついおく

と語りかけます。僕が辛い夜を乗り越え、前を向くことが出来たのは、鼓動を続けることが出来たのは、この2曲、ひいては10選を含むたくさんの曲たちのおかげだと思っています。

辛い時はそれを思い返し、「私にはこの曲たちがいる」と考えることで、それを乗り越える大事な精神安定剤となってくれているのです。

この曲のみんなに聞いてほしいとこ


さて、ここからが本題です。

今までは自分語り、自分にとってのこの曲についてグダグダ話してきましたが、ここからは、この曲の普遍性、みんなにこの曲を布教したい一番の理由について話していきたいと思います。

この歌で何度も出てくる「君」
この歌では、「君がいてくれるなら怖くない」とか、「鼓動を支えたのは君」とか、人生にとって大事な人、物が象徴されているように思います。

私にとって「君」とは、現1選、旧1選だけでなく、ボカロにのめり込むきっかけになったOrangestar様のDAYBREAK FRONTLINEなど、

自分がボカロに出会う、ボカロを素晴らしいと思えるようになったきっかけの曲たち全て

が例えられていると考えています。
この曲たちに出会わなければ、この曲の私にとっての「君」を認識する事も無かったし、鼓動が続いていなかったかも知れません。

さて。
この曲のMVのような暗い、夜の森、その中を一人で歩いていく時に、具体的に言えばあなたがなにか挫折した時、心が折れそうになった時、何もかもやめてしまいたいと思った時に、
隣に寄り添ってくれていたものはなんですか?
鼓動を繋げてくれたものはなんですか?

人じゃなくてもいいんです。
私と同じような「ボカロ曲」達を挙げる人がいるかもしれない。
創作をしている人達はリスナーや、自分の作品を追いかけてくれている人達になりうるでしょう。
あるいは、「初音ミク」その他ボーカロイドの名前をあげる人もいるでしょう。
初音ミクにとどまらず、「推し」を考える人もいるはずです。
もしかしたら、恋人、友達、家族、
リアルでなくても、Twitterのフォロワーなんかでもいいんです。

いや!!!もしかしたら、ものですらない人もいるでしょう。
例えば誰かとの約束、願い。
これらを信念に生き続けている人もいるはずです。

私たちが生きていくにはきっとなにかの理由が必要です。
それが、この歌で述べられている「君」なんです。

この歌において、あなたの「鼓動を支えていた」物が、「君」と抽象的に表現されていることによって、
この歌の「君」は辛い人によりそう無限の変化を遂げることが出来るのです。
それが、この歌の本当に素晴らしく、みんなに布教したいところだと考えています。

突然ですが、この歌のBPMは110です。
このBPMは、人が歩く速さのBPM(105~115前後)に近いんです。
あなたが、もし何か悩み、辛いことがあった時、この曲を聴きながら歩いてみてください。
あなたの歩く速さに合わせて、隣に「君」が寄り添い、
「きっと大丈夫」
と言ってくれているように感じるはずです。 

ハッピーエンドじゃなくたっていい。
「君」に知ってもらえなくたっていいんです!
あなたにとって、「君」の存在こそが、
あなたが何とかここまで生きてきた理由なんですから。

それを踏まえて最後にもう一度聞きたいと思います。

あなたにとっての、鼓動を支えた「君」とはなんですか?



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