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念願のジブリパークへ【ネタバレ注意!】

11月4日(金)、ジブリパークへ行った。



少し前に名古屋栄で開催されていた「ジブリの大じゃない博覧会」に残してあった宮崎吾朗監督の直筆コメント「2022年秋を、まっててね。」を見て号泣した私はしっかりと伏線回収していた。



私が目指す先はただ一つ、「天空の城ラピュタ」。

オープン初日に行けなかったことが悔やまれるが、そもそもチケット戦争がやばいのでまあ良しとする。



生まれてからずっと愛知県在住だが、愛・地球博記念公園は、小学生の時に遠足で来たのと、2017年?くらいにヨンフェスで来たのみ。

とにかく広い!ということしか覚えてない。(公園の一部でフェスが開催できてしまうくらいなので…)


ジブリファンとしては恥ずかしい話だが、サツキとメイの家にも行ったことがない。
こんなに行きにくくなるならジブリパークできる前に行っておけばよかったな。



私はジブリの大倉庫13時入場予定なので12:30ごろに到着しようと考えていたのだが、待てよ、チケットなくても楽しめるとか公式サイトで見たな…駐車場埋まるかもしれないし…

ということで朝9時ごろに到着。駐車場はまだ空いててすんなり止めれた。

少し前にどんぐり共和国で売ってた「Donguri Closet限定 天空の城ラピュタ リラックスウェア 空から舞い降りた天使のワンピース」を着ていった


公園内(パーク外)にあるお土産ショップ「ロタンダ 風ヶ丘」限定のクリップが欲しかったので、開店を並んで待った。
私が並んだのは9:45くらいだったが、前には6組くらいしかいなかった。ラッキ~(10時オープン)

大混雑をなんとか切り抜け、無事購入。
そのほか色んなグッズも買いました。ここで3000円くらい消費。
今日は4万円しか使わない!と決めていたのでセーブしたつもりだったが結構使ってしまった。


ショップを出て入場時間まで園内をふらふら。

愛・地球博記念公園駅を出てすぐの正門を見たり、

ローソン内の柱に書かれた宮崎吾朗監督のサインを見たり、

青春の丘の外観を見に行ったり、

お昼ご飯にきしめんを食べたり。
「きしめんの店 石波志」さんへ行きました。


ジブリの大倉庫 入口

13時近くになり、入場列に並ぶ。
最後尾どこ?というくらいの行列だったけど思ったより進むのが早く、30分くらいで入れた。


まず、入場できたことに感動。。抽選全滅した時はまじで絶望したけど、オープン4日目で入れるなんて思わなかった。
(チケット譲ってくれた方、本当に本当にありがとう)

感動していると彼氏から「物販行くんじゃないの?!早く早く」と言われ現実に引き戻される。


前日、Twitterで大倉庫内のショップについて色々調べていたら「午後には売り切れ続出」「ショップ内入場制限」「レジ待ちで1時間以上並んだ」など、物販に関する不穏な情報がたくさんあったので入場したらとりあえずショップに向かおう!と話していたのだ。

ということで早歩きでショップ「冒険飛行団」へ。



予想以上の大大大大混雑。
コロナ前のアムール・デュ・ショコラより混んでる…(分かる人には分かるやつ)
人が多すぎて、まず商品が見えない。進めない。動けない。
コロナって何?というくらい密だ。お子さん連れてる人は不安だろうな。


事前にTwitterで見ていたグッズもちらほら売り切れており、残念だったがどうせまた来るのでまあいいかと思いながらとりあえずショップ内一周。
売り切れがあったにも関らず買い物カゴはいっぱいだった。


ショップ外まで続いているレジ待ち行列に並びながらしばし休憩し、購入。購入まではだいたい2時間くらい並んだかな?
値段は34000円。これでもかなりセーブした方だ。(売り切れもあったし)
パーク外のショップで使ったお金を合わせても4万は回避!偉い偉い。

レジ待ちのときに真横にあって食べたくなったシベリアを買って休憩。割高だけどおいしかった。



物販を終えて向かった先は「天空の庭」。
ラピュタファンとしてここは絶対に見ておきたい。

ロボット兵と記念撮影ができる行列があったが、別に一緒に撮影しなくてもいいかと思い、列を無視して前に進んだ。


巨大なロボット兵にだんだん近づく。

実は入場直後、ショップまで移動してる時にロボット兵が視界の隅に現れてこっそり涙ぐんでいたので目の前まで行ったら自分はどうなってしまうんだろうと思っていた。

実際は、感動で何も話せなくなった。


周りのお客さんが「大きいね~」「かっこいい!」と写真をパシャパシャ撮っている中、私は茫然と立ち尽くしてしまった。
涙こそ出ていたが、頭の中は真っ白で、静かに静かに感動していた。
自分が何に感動しているのか、よく分からないのだが、あえて言うとすれば、「シータの気持ちってこんな感じだったのかな」という感じ。

それと合わせて、「怖い」という気持ちにもなった。
目を合わせられない。合わせると自分を見透かされそうな、感情を読まれそうな、おびえているのが悟られそうな感覚。
存在感に圧倒されて、写真を撮るでもなく、とにかく目に焼き付けなければ…と5分以上見つめていた。
その間、何も言わずに写真をいっぱい撮ってくれていた彼氏に感謝。

やっと我に返り、呟いた言葉は「すごい…」だった。
彼氏からは「よかったね」と言われた。



天空の庭を離れ、向かった先は「ジブリのなりきり名場面展」。
ここにもラピュタの展示があるらしいので絶対に外せない。

大倉庫入口すぐの場所なので気付いてはいたが、ありえないほど並んでいる。
スタッフの話に聞き耳を立てると、1時間ほど並ぶことになりそう。(こんなに行列なのに1時間でいけるか??)


この時すでに15時すぎ。閉園まであと2時間もない。

私は入り口で上映チケットをもらった「映像展示室オリヲン座」の「くじらとり」も絶対に見たいと思っていた(時期によって上演作品が変わってしまうため)。

1時間並んで、展示を見て、最後に映画を、、見れるか??
最悪、どちらかを諦めなければいけないかも、、
頭の中でラピュタの展示と、くじらとりを天秤にかけたが、答えはもう決まっていた。

私はラピュタのためにここに来ているのだから!
くじらとりは最悪見れなくても、またいつかのタイミングで巡り合えるでしょう。



そこから1時間並んだ。
正直、1時間並ぶことくらい、フェスやライブの物販を経験している私たちにとっては余裕すぎる。

(みぞれが降る中、1人で5時間並んだこともある。まじでキツかったなあ)


彼氏がまじでいい人なので、「時間ないから他の作品はスルーしてラピュタだけ写真撮ろう。早く出ればくじらとり見れるかもしれないから」と言ってくれた。
私の彼氏まじでいい人だわ。周りの人々に伝えたい。こんなに私の幸せだけを最優先に考えてくれる人いるか??絶対結婚しような!!(ドルヲタの片鱗)



ジブリのなりきり名場面展に入場。

大人気の千と千尋の神隠しやトトロ、魔女の宅急便、ハウルなどをスルーし、人混みをかき分けて駆け足で進んだ。

どの現場でもそうだが、何のファンなのか分かりやすい格好をしていくと周りのみんなも察してくれて、道を空けてくれたりする。
非常にありがたい。


そんなこんなで無事にラピュタのブースへ。

空から舞い降りたシータを受け止めるパズーになれる展示


ロボット兵に抱えられるシータを助けるパズーになれる展示


どちらも細かく作りこまれており、動き出しそうなほど迫力があった。

空から舞い降りたシータを受け止める場面は有名だしポスターにもなってるからよく見るけど、ロボット兵に抱えられるシータを助ける場面はグッズなどにはあまりないし、すごく感動的で大好きな場面なのでそのシーンを選んでくれたことに愛を感じた。

シータの表情の作りこみにすごく感動したし、ドーラの顔ものぞき込まないと見えないのにしっかり作られていてすごく良かった。

一つ、わがままを言うとすれば、パズーを見たかったなァ…なんて。
「なりきり」名場面なので、仕方ないか。笑


そのあと、他の作品の展示をサラッと見て、通り過ぎようとしたが、なんと……、あの、「ゲド戦記」も展示があるじゃないか!!!!

ジブリファンとしてこんなことを言うのはすごくおかしいが、ゲド戦記はハッキリ言って人気がない。
グッズ等もなかなか作られない。あっても売れない。地上波で放送されてもTwitterで批判されるような作品だ。

でも私は、ゲド戦記がラピュタの次に大好き。
売れてないからと同情しているわけではない。みんなの言うことも結構同意できたりする。

それでも、私はあの独特の世界観や、明るくて前向きな主人公が多いジブリ作品が人間の闇の部分を描いてること、簡単に揺れ動く心情など、ファンタジーなのに現実的なところがすごく大好きだ。
アレンの葛藤や、それを助けたいテルーの気持ちが何度見ても感動するし、泣ける。
しかも、結構怖い。後半は大人でも見れない人いるんじゃない?というくらい。
かわいい作品ばっかりのジブリだからこそ、ゲド戦記はとても異色で、特別だと感じる。

ゲド戦記ファンでもある私は、正直言って人気のないゲド戦記がなりきり名場面展に選ばれたことが震えるほど嬉しかった。
しかも結構しっかり作ってあって感動、、

テルー、私と身長あんまり変わらないのね



大好きな作品に感動し、他のまだ見たことない作品も見てみたいなあなんてボーっと考えつつ出口を出ようとしたら、彼氏に突然「映画みれるかもしれないよ!急いで!」と手を引かれた。



向かった先は「映像展示室オリヲン座」。入口のスタッフが「最終上映まもなく開演でーす!」と言っている。(彼氏よく聞こえたな)


大倉庫入口でもらった映画のチケットをポケットから引っ張り出し、スクリーンへ急ぐ。
見やすそうな後方の席は埋まっていたが、前の方ならまだ空いていた。

着席した途端、館内が暗くなり、「くじらとり」が始まった。
当たり前だが、上映前の広告がないことになんだか感動。

たった16分間のかわいいかわいい物語。
童話「いやいやえん」の第二話を原作としているらしい。
タイトルは聞いたことあるが、読んだことないので今度読んでみようかな。

最近こういった子供向けの物語を見るとほろりと泣いてしまう。
なんだかこう、子供たちの素直な言葉とか感情を聞くと、大人になって忘れていた大切な気持ちを思い出したりするのよね。
くじらとりを見ている間も、じんわり、心が温かくなって、ジブリパークに来れた喜びをかみしめたりなんかして、ちょっとだけ泣いた。

なんの迫力もない平和な作品を大スクリーンで見れるのすごくいいな、また見たいな。



オリヲン座を出るとあと20分くらいで閉園。
どうせなら追い出されるまで居座るか…と、まだ見てない展示を見ようと思ったが、やっぱり、最後はもう一度推しを見たい。


私たちは「天空の庭」へ向かった。

結局一緒に撮影した



何度見ても感動する。忘れないように隅々まで目に焼き付けた。
またすぐ見に来れますように。



スタッフが歩きながら「まもなく閉園でーす!ご退館をお願いします!」と言っている。
でも、行けてないところがたくさんある。

ちょっと大回りだけど、通ってない道から帰ろうかな?と階段を降りていると、他のスタッフさんとすれ違った。

「閉園となりますのでご退館をお願いします!」と言われ、足早に去ろうとすると「あ、でも展示は細部までゆっくりご覧になってくださいねー!」と言われ笑ってしまった。
これから他のところに寄るのは困るけど、出口までの道中は楽しんでね~と。優しい。

見る予定のなかった「床下の家と小人の庭」をゆっくり歩きながらサラリと見て、出口へ向かう。


途中で振り返って「天空の庭」のロボット兵に「またね!」と心の中で声を掛け、少し泣いた。



大倉庫を出てからの私の第一声は「あー楽しかった!来てよかった!」だった。

連日、新聞やニュースでジブリパークの映像を見ては、楽しみにしていた。
Twitterで「思ったよりしょぼい」と言われた時は、正直少し不安だった。
愛知県だし、やっぱりちょっと田舎感というか、感じたりするのかなあって思ってたけど、全然そんなことなかった。
大倉庫だけしか見てないけど、すごくよかった!
むしろ、思ったよりちゃんとしてた。
幸せな4時間はあっという間だった。

次は大倉庫内を余すことなく全部見回りたい。
もちろん、他のエリアも行きたい。

それまでにジブリ作品たくさん観よっと!

月とエレベーター塔

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