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グリーンライツ・セレナーデ[LUNATIC]の話をさせてくれ #ボカロリスナーアドベントカレンダー2021

 苦手な譜面はただのトリル、obscure.(@voca6458)です。今年は色々あって死んでいましたがなんとか生きています。

#ボカロリスナーアドベントカレンダー2021 への参加、本当にありがとうございます!この記事はカレンダー二枚目の12月18日分の記事です。

突然ですが音楽ゲーム、プレイしていますか?

 曲に合わせてボタンやパネルを叩く体感型ゲーム、いわゆる音ゲーは根強い人気を誇るゲームジャンルで、毎年多くの種類のタイトルが出ています。最近ボカロ曲聴いてるよ!って人では特にスマホの音ゲー プロジェクトセカイ カラフルステージをプレイしているという人も多いでしょう。
ところで、人が音ゲーをプレイする時一体何をを考えているでしょうか?

好きな曲だからリズムに乗ってノリノリで叩くぜ!って人。
知らない曲だけプレイしてみたらいい曲でうれしい!という人。
難しい譜面を練習してクリアやフルコンボを目指すぞ!という人。
誰かの記録に負けたくない!精度を詰めていく!って人。
なんにもかんがえていない なんかたのしい!な人etc..

音ゲーの楽しみ方は人によって千差万別で、だからこそ根強い人気が続くジャンルなんなんだなぁと思います。

そんな中で今回は「音ゲーの譜面」についてのお話です。音ゲーをプレイしてるとき、曲のドラムやベース、メロディラインにバチっとノーツが配置されていたら気持ちよくなりますよね?逆にどこで音が鳴っているかわからん所に雑にノーツが置かれて悲しくて枕を濡らしたことが何度もあると思います

 音ゲーの譜面というのはただ見たまんま押すという運動的な楽しさ 、考えて攻略するという戦略的な面白さをゲームとして提供するだけではなく、その曲の魅力をより引き出したり、プレイヤーの印象に残したりする非常に重要な要素だと考えています。

皆さんも音ゲーに入っている好きな曲を思い出す時、良い譜面だったら曲とワンセットで思い出すなんてことはありませんか?難しい譜面だったならもれなくそれを練習したりした思い出や達成感も付いてくると思います。この記事はそんな音ゲーの譜面で感動したという話です

 今回紹介したいのは全国のゲームセンターで絶賛稼働中の音楽ゲームオンゲキに今年の八月に収録された譜面グリーンライツ・セレナーデ【LUNATIC】です。

 そもそもオンゲキってどんなゲームなの?って言う人向けに簡単に説明すると赤緑青三種類のボタンと壁のボタンを叩きながらしながらレバー操作で敵の攻撃をよけたりする弾幕×音楽ゲームです。詳しくは二年前書いた記事をご覧ください。二年前!?!?!??

さて、とにもかくにもまずはプレイ動画をご覧ください!

(見づらかったらYoutubeに上がっている譜面動画を見てください)

今回追加されたLUNATIC譜面とは、基本の難易度(BASIC、ADVANCED、EXPERT、MASTER)とは独立した特殊難易度で、基本的な譜面制作ルールの範囲外で好き勝手やりやがってOKな非常に個性的な難易度になっています。

グリーンライツ・セレナーデという曲自体は稼働最初期にマジカルミライに出店されたときに収録されていたのですが、今回追加されたLUNATIC譜面、基本的にオンゲキプレイヤーの実力のインフレを加味した正統派なMASTER譜面の強化譜面でありながら、稼働初期にはできないような、ここ数年で確立してきた譜面制作のノウハウが動員された疾走感が際立っていて叩いてて楽しい!な譜面です。

そんなこの譜面の目玉とも言える演出はなんといってもラスサビの最後の、

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虹色に輝く マジカルミライへと!

この停止&ノーツレーンを使った文字演出だと思います。この演出が本当に凄い。これのどこが凄いのかについて、次に2018年のマジカルミライの一番最後に披露されたグリーンライツ・セレナーデの動画を観てください。

マジカルミライ2018では、初の大阪東京二公演制で、その大トリでこの曲が演奏されました。その際、曲の最後の歌詞が原曲とは異なるというサプライズ演出がなされたことは有名だと思いますが、

SEGAが関係している音楽ゲーム(プロセカ、maimaiでらっくす、チュウニズム、オンゲキ)に収録されているグリーンライツ・セレナーデではその東京公演分の歌詞変更に則った音源が使用されています。

誰にも真似できない あなたを抱きしめて
虹色の輝き 間近で見たいから!

誰にも真似できない あなたを抱きしめて
虹色に輝く マジカルミライへと!

そしてYoutubeに上がっているライブ映像動画ではわからないのですが、この瞬間(初音ミクが「マジカルミライへと!」で手を前に突き出した時)、実は初音ミクの頭上のモニターにマジカルミライ2018のロゴが黒背景白字でバーーーンと出ていました。そうです、今回のLUNATIC譜面は

マジカルミライ2018のライブ演出の再現

をやってのけたのです!!!

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初音ミク上部のモニター マジカルミライへと!の後に手を上に向けるのも良かった…

 初めてこの譜面をプレイしたとき、一気に現地で見たマジミラ2018の記憶が鮮明に甦るほどに感動しました。個人的オンゲキベスト譜面トップ5には入るほどです。今回の記事も正直ただ譜面動画を見て欲しいが為だけに書いています。

 本当は細かいことを言っていくと、
・ALL BREAK & FULL BELL(フルコンボ+すべてのベル(黄色い回復)を回収する)、ノーダメージ(赤い弾を全て避ける)を達成すると称号「虹色に輝く マジカルミライへと!」が手に入る

LUNATIC譜面には達成称号が付き物

・敵の初音ミクのレベルが18、ノーツの総数が2018個、ベルの数が39

・例の演出の瞬間に初めて敵の初音ミク本体が出てくる(画面右側の敵キャラ表示の所)

・「照らし出して グリーンライツ~」の所の多重緑ロングノーツはオンゲキ稼働開始最初に収録された初音ミクの激唱(LUNATIC)(オンゲキ初のLUNATIC譜面)で初登場したギミック、またその終点のレバーフリック、壁の配置など全体的に元のMAS譜面を踏襲した配置が多数ある

手が足りなそうだが仕様上押せる

・片手で八分音符を刻みながらもう片方の手で違うリズムをとる混フレ、片手でレバー操作しながら片手で赤青を押す配置等は同じ作者の楽曲テオ(MAS)を意識した配置?

などなど語ればいくらでもここすきポイントがあるのですがそこにあのライブ再現演出をぶち込んでくるのは譜面制作者本当にありがとう……という気持ちになってしまい思わずゲームセンターで泣きだす不審者になってしまいました。

 オンゲキは他の音楽ゲームと比べても「譜面でやれること≒自由度」がかなり高いゲームであるので音楽ゲームや弾幕ゲームとしての楽しさだけではなく、こういったライブ演出や原曲、原作の再現といった視覚的な面白さの演出することができる、高いポテンシャルを持つゲームであると改めて痛感た譜面です。

これはHide & Attack[LUNATIC]のラスト

 突然ですが音ゲーをプレイすることは曲に対して自主性を持って向き合うことでもあると考えています。この配置は曲のどの楽器のメロディラインやリズムに当てられているのか、サビ前やアウトロの盛り上がり等曲の展開について把握すること、また実際に体を動かして曲に没入することはただ聴くだけでは味わえない音楽の楽しみ方です。

 常日頃これはライブに参加するという形にも似通ってるなと勝手に考えてて、ライブ会場に出向いて帰るまでのアレコレ、会場の雰囲気、その日だけの歌や演奏、そういったことを楽しむためには自分の自主性が求められる分、その楽しさや感慨もひとしおであることが分かってくれる人は少なくないでしょう。

  マジカルミライは「ボーカロイドのリアルライブ」という点で演奏や映像演出について早くから真剣に向き合ってきた分、マジミラ2018のあの演出のように誰かの心にずっと残るようなライブで多くの人を魅了し続け、気がつけば息の長い人気コンテンツになりました。

  そんなマジカルミライでの個人的な思い入れのある演出が、稼働時からマジカルミライに出展されていて、初期からグリーンライツ・セレナーデが収録されているほどマジカルミライと縁があるオンゲキという音楽ゲームで実現され、プレイヤーとして遊ぶことが出きることが本当に本当に嬉しくて今回の記事を書かせてもらいました。

そんなボーカロイド何かと関わり深いオンゲキ、低難度でもかなり丁寧に作りこまれているのでこの記事を読んでくれた皆さんが是非ゲームセンターでプレイしてくれると嬉しいです。そしてそこそこプレイできるようになったら是非今回紹介した譜面をプレイしてみてください。

そしてこの記事を皆さんが音楽ゲームをプレイする時に一プレイ毎に曲について向き合ってみること、また時々でいいので自分が感動したライブでの体験を思い返すことを意識するようになってくれる一助になることを願っています。ありがとうございました!

オンゲキをプレイしてオゲンキになろう!

他の #ボカロリスナーアドベントカレンダー2021 の投稿記事もぜってえ読んでくれよな!!!!!!飛び込み参加もまだ間に合うぞ!!

おまけ

手元動画も実は撮ってました。自分の手元動画を見返すと自分の弱点や譜面に関してあんまりわかってない部分がわかるようになるので研究におススメです。

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