VNのお給料～社会保険について①～

前回は給料明細の見方とcheckをしてもらいたい項目についてお話をしました。
新人VNさんもベテランVNさんもぜひ確認するようにしてみてください。
（前回の記事：VNのお給料～額面と手取り～）

そして給料明細にある控除項目には「社会保険」という欄がありました！
今回はこの社会保険についてザックリとわかりやすくお伝えしていこうと思いますので一緒に勉強していきましょう！！

社会保険の種類

社会保険はざっくりと分類すると以下の4種類に分けることができます。

1．医療の保険
2．労働の保険
3．介護の保険
4．年金の保険

それぞれ大切なものというのももちろんですが、
何よりも、お給料から引かれてまでお金を払っている（払わされている）ものなのですからどんなものなのかくらいは理解しておきましょう！

1．医療の保険

医療にかかわる社会保険もいくつか種類はありますがVNさんが当てはまるものは「国民健康保険」または「健康保険」のどちらかだと思います。

1-1.国民健康保険
国民健康保険は実は強制加入の保険であり、ある条件以外の人は必ず加入しなくてはならない保険なのです。
日本は国民皆保険制度を導入しており、すべての国民が公的医療保障を受けることができるシステムになっているのです！
だから日本では病院にかかっても治療費は3割負担で済むのです！！
（※予防医療や美容整形等は対象外です。また年齢によっては負担額は異なります。）

1-2.健康保険
一方、健康保険は何かというと会社で働く人のための医療保障制度です。
国民健康保険である条件の人は加入しなくてもよいとなっていましたが、この健康保険への加入が1つの条件です。
健康保険も国民健康保険と同様に病院での治療費は3割負担で済みます！
さらに健康保険の場合、保険料（支払うお金）は従業員とその勤めている会社が折半することになっているのも特徴です(=ﾟωﾟ)ﾉ
給料明細を確認すると「健康保険」という欄から控除がされている場合はこの健康保険に加入していることになります。

国民健康保険よりも健康保険の方が会社（病院）が手続きをしてくれるので楽というのもありますが、会社（病院）が保険料を半分出してくれているのは非常にありがたいですよね(・∀・)！

2．労働の保険

この社会保険は労働をするにあたって起こり得るリスクに備える保険のことです。これもメインは2つになります。

2-1.労働者災害補償保険（労災保険）
労災はよく聞くワードではありますよね！
この保険は何かというと、労働中または通勤中に起こった災害（ケガや事故等）に対して労働者の社会復帰や援護等を目的とした保険です。
大きな特徴としては、実はこの保険の保険料は全額事業者（病院）負担なのです！！
そのため給料明細には記載されていないので「労災に加入していないのかも！？」なんて心配しなくても大丈夫です。笑

2-2.雇用保険
雇用保険は雇用中ではなく失業（退職）時に求職支援を受けることのできる保険です。
雇われるからには万が一解雇される可能性もゼロではないためこのような保険が国の補償として準備されています。
保険料（払っている金額）はざっくり言うと労働者（自分）が1/3、会社（病院）が2/3といった感じです。
つまり、若干は控除額として給料から引かれてはいますが、会社（病院）が多く払ってくれているのです！

今回のまとめ

とりあえず今回はここまでとしておきます。
保険の話って結構ややこしい言葉や聞きなれない堅苦しい言葉が多いのでゆっくりと進めていきたいと思います。

今回の内容をざっくりまとめるとこんな感じです！

・国民健康保険
　：自分で役所に行って手続きするもの。医療費が3割で済む！
・健康保険
　：会社経由で加入するもの。保険料は病院と折半で医療費は3割負担！

・労災保険
　：通勤or仕事中に起こった事故やケガを補償してくれる！保険料は全部病院が払ってくれている！
・雇用保険
　：離職した時の求職支援。条件さえ合えばアルバイトでも加入可！

ここまででもよく考えてみると、
「会社（病院）って意外と負担してくれているんだな」
と思っていただければ会社（病院）の見方が少し変わってくるかもしれませんね！笑
みなさんの手取りのお給料以上に会社（病院）は負担してくれていることも多いというのが少しわかったのではないでしょうか？

ただ、残りの社会保険も非常に重要なものになってきますので引き続き社会保険の教養を一緒に身に着けていきましょう！！
続きはまた次回ざっくりとご紹介いたしますのでお楽しみに！

それでは！

See you next time!!ヽ(^。^)ノ