第802回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」不景気でベトナムの失業数が急増
本日の記事：
「発注不足による赤字で工場の存続に危機感」
原題：
" Lack of orders, losses leave factories’ survival up in the air "
【本日のポイント】
（１）ベトナムの製造業は、国内外での需要減少による受注の大幅減少により経営が危機に瀕しており、多くの企業が倒産の危機に直面している。ある工場では売上が前年比60％減少し、赤字が数十億ドンに達する状況が報告されている。
（２）銀行融資も金利が高く、さらに新規融資の承認も遅いことからキャッシュフローは悪化の一方で、サプライヤーもバイヤーも支払いに苦労している。
（３）労働者にも影響が及び、多くの企業が従業員を解雇し、残ったスタッフの労働時間を削減している。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
ベトナム、不景気感がどんどん広がって、いよいよ雇用や賃金に大きな影響が出てきましたねぇ、、、
欧米からの受注激減により多くのベトナムの製造業が困難になっているのは再三サポートしておりますが、
時間外労働の減少
→勤務日を5日から２、3日へ減少
→賃金を減少
→労働契約の更新停止（＝雇い止め）
→解雇
と、どんどん状況が悪化してきていますねぇ、、、
ベトナムの時間外手当は日本の２５％よりも多い５０％なので、その分、時間外がなくなると、その影響は日本以上に大きいですからねぇ。
まぁ、こういう不景気な感じを見ると、「この不景気は、いったい、いつまで続くんだろう」と思いますね。
日本でバブル景気が弾けた時期というのは諸説ありますが、株価という視点で見ると、まぁ、1990年に、一回、「バーン」と弾けて、その後、2012年までは垂直落下ですよね。
なんせ、1989年に株価3万8000円くらいだったのが、201１年に8,000円くらいとかになってますから、1/4以下ですもんねぇ、、
22年間、ジリ貧かぁ、、、
ベトナムは、まぁ、まだ現時点では「来年くらいには良くなるだろう」と見ている識者が多いイメージですが、はて、どうなりますか。
2012年に弊社は創業したので、なんとか生き残れているのも日本経済の復活でベトナムへ進出してくださる日系企業が継続しているおかげなんだなぁ、、と感謝しかないです！
以上 豊田英司
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