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「ジョブ型」と「日本型」の折衷とは?

「ジョブ型」色が強い日立と、「役割等級制度」色の強い資生堂。

程度の違いこそあれ「ジョブ型」と日本的な人事制度の「折衷型」と書かれている。

従来、「能力」という「有無」が識別しにくい基準をもとに人事制度を作ったことで、逆に「年齢」という一番わかりやすい基準で実質的に人事評価制度が動いてしまっていた日本。

その対策として「能力」よりも有無が識別しやすい「ジョブ(仕事)」基準にしようとするも、それはそれで

「職務定義書に定められた仕事しかしないようになる」

「新しい仕事ができるたびに会社が基準表を作らないといけない」

という硬直性、煩雑性が生まれてしまい混乱。

結局、その中間をとった「役割責任」という基準の登場。

、という流れ。

今後は「能力基準」「職務基準」「役割責任基準」を加えた「ミックス型」「折衷型」になることで、年功序列性を緩和し、

「今、頑張っている人が頑張っている程度に報われる」

形へと変わっていく流れになるのであろう。

「折衷型」

というと、なにか妥協的な印象があるが、

「ジョブ型」か「日本型(一般には年功的運用型)」か

という議論をするよりも、それぞれの企業が適切な程度にミックスして「良いブレンド」を目指す方が現実的であろうと思う。

その点で資生堂や日立の判断は現実対応的で良いのではないかと思う。

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