奥多摩合宿ー2
30日。炎天下川遊びを終えた人々が帰って、そこに残って集ったのは、合宿参加生徒8名とスタッフ4名。
小学生が1名、中学生が6名、高校以上が2名である。ここに随時参加者が加わる。
ここから7泊8日の合宿が始まる。
夕方山上東天に近地点前の巨大月。
16時に前田さんのオリエンテーリングと場所決め。続けて私がこの合宿の主旨が能力開発学習であることを告げる。
すると、これが終わるとすぐにみんな机に向かい始めた。
こんなことは初めてである。
「今年の生徒はおとなしいのかな?」
仕方がないので裏山で一人で焚き火を起こしていると、だいぶしばらくして小学生のS君が一人やってきたので串に刺したソーセージを手渡した。1時間ぐらいすると、次々に生徒がやってきて、思うままに焚き火を始めたので、引き上げた。
夕食の準備には時間がかかった。
その理由は、小学生のS君が、合宿へ来る前にマス釣りをして、なんと20匹も持ってきてくれたからである。
スタッフはこれを人数分だけグリルで焼き、残りを唐揚げにして、自家製タルタルソースも作って添えた。ご飯は五穀米。
これは「絶品」だった。こんなに美味い川魚料理を食べた記憶がない。内陸ドイツで生涯独身者のベートーベンは川マス料理愛し、シューベルトは『鱒』を書いた。
私は家人に言わせれば、「下品な公立高校出身者」ということになるが、その気質上、電車の中と同様に人が食事する姿はじっくり観察してしまう。特に魚の食べ方を見れば、そこに各家庭の普段の食生活が垣間見られる。
ところが案に反して、ここに来ている子どもは皆魚を綺麗に食べた。完全に頭と骨ばかりにする者、上手に皮を剥いて食べる者、これは普段から魚を丸ごと食べる習慣がある家の子どもたちだ。
つまり今年は皆なんか「お行儀」が良い子どもたちである。なるほど私立に通う子どもたちが多い。
大満足で「ごちそうさま!」。
このあと順番にシャワーだったが、これは皆要領悪く、思わぬ時間がかかった。
20時30分就寝。夜は涼しい。
31日午前4時半「ウルトラマン起床」。パン、フルーツ、野菜、ゆで卵、牛乳ヨーグルトの朝食。
午前5時。約15分瞑想後学習着手。6時半現在、全員の集中が古民家内に籠る。
暑くなる10時半ごろまでが勝負。それができれば残り時間も集中できる。
そのあとはお昼で川遊びだ。
意味のある時間を過ごそう。
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