いのちの祭りー3

会場までにはいくつかの駐車スペースがあった。しかし、係の人に「出演者」と告げると、「中央駐車場」と書いた提示用の紙を渡され、人がごった返す中どんどん奥に進み、さまざまなやりとりはあったが、運良く会場に最も近い舗装のある駐車場に停めることができた。いずれにしても車の数が多過ぎてパニック状態。後で聞くと、先に通り過ぎた駐車場からはシャトルバスでやってくる形になっていたと言う。
昨日の夜は土砂降りだったそうで、足下は泥だらけのぬか道。ワークブーツに履き替えて「奥」を目指す。
明かりをつけたいくつもの車の売店。
どれも通常の祭りではお目にかからない珍しい料理ばかり。
暗くなったゲレンデには色とりどりの多くのテントが上の方まで広がる。
そして、あちこちから響き聴こえてくるサウンド群。
通り過ぎる人は、浴衣ではなくて各々皆個性丸出しの晴れ姿。
久しぶりでの再開に思わず抱き合う人たち。
だが、足元は長靴かサンダルか裸足姿。
そこで行き遭ったのが超敏感画家のS。
彼の案内でスッタフのFさんに会って状況確認。
明日朝カタカムナ音読を行う「縄文エリア」へ向かう。
しかし、そこは「お祭り中」。
中央に篝火。その周りに褌姿の男たちが神輿を担ぐ。
神輿の上では、太く反り上がった大木の男根を跨いで巫女役の女性が上半身をくねらせて舞い踊る。
ワッショイワッショイ!ワッショイワッショイ!
これは何を意味するのか。象徴するのか。
空想と幻想が混ざり合う。
通常の自分のアタマでなくなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?