この一週間本当に花粉がひどいが、どうやら完全に春になった。
街ではやっと咲いた桜が満開である。
庭でもほぼ全ての花が一斉に咲き、クリスマスローズ、アネモネ、クロッカス、スイセンに続き、ヒヤシンス、ムスカリー、チューリップ、イベリス、フリージアが開花している。一気に大きくなったルピナスもやがて蕾をつけそうだ。室内に入れてあったオランダカイウ(=カラー)は、なんとひと月以上にわたって10本もの花茎を咲かせた。プランターに植えたままのパセリやミツバは各々のその青葉が目に眩しい。アシタバも新芽を伸ばしている。
池の中では、産み付けられたヒキガエルの卵の上をメダカが群れなして泳ぐ。
事務所内の90センチ水槽の熱帯魚は、ほぼ変わりがなく落ち着いている。ネオンテトラとカージナルテトラが合わせて24匹。レッドファントムテトラが9匹。これらは互いに「軍団」をなすが、攻撃は行わない。サイアミーズ・フライングフォックスが4匹。彼らはいつも鬼ごっこに夢中だ。水底のコリドラス・ステルバイ1匹は元気だが、パンダは3匹消えて2匹になっている。ゴールデン・デルモゲニーは2匹減ったが1匹は上層部を泳ぎ続けている。アベニーパファは1匹姿を消したが、2匹はスネール貝を入れるとすぐに食べてしまう。彼らはすでに水槽内のスネールを食べ尽くして久しい。オトシンネグロは3匹とも元気であちこちに張り付いて過ごす。デカくなって、ヒゲが体長より長くなったヤマトヌマエビ3匹は卵を抱えたものもいるが、これらは産卵しても汽水でないと孵化できない。淡水内でも勝手に増えたミナミヌマエビ約10匹はそのやや黄味がかった透明な体でまるで空飛ぶキャタピラ車よろしく移動してあちこちの葉の上でモジョモジョしている。いうまでもなくこれらは季節の変化には関係がない。
ベランダの「舟」と60センチ水槽にも「春」が来た。冬の間、藻や岩の影に隠れていたが、今はメダカもタナゴも泳ぎ回る。驚いたのは、スネールの大量産卵である。熱帯魚水槽内のパファたちはスネールしか食べないので、この外の「舟」と水槽内で「養殖」を試みていたが、大きい貝を取らずに残していたものが一気に卵を産みつけることになったらしい。これでパファたちの餌は心配がないことになった。
ベランダの植物も新芽を吹いた。冬の間成長したスイートピーは、もはやモシャモシャになりながら実をつけさらに白い花を咲かしている。葉を散々ヒヨドリに食われたブロッコリーは、いかにもアブラナ科を思わせる薄黄色の花を満開に咲かせている。もちろんその他の鉢植えの木も新芽を伸ばしている。
この春休みは旅に出たこともあって忙しかったが、今日から新学期で朝から生徒たちがくることはない。
受験が終わって進学先が決まった生徒たちも、今は桜の木の下で、入学式を迎えて新天地での活動に心うずいていることだろう。
とにかく春である。
新しい活動が始まる。

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