ヒマな時に何をするか思いつく能力について

人間、暇な時、つまり自由時間に何をすべきか。
まずは休息、疲労回復、そして睡眠。
だがそれ以外に何をすべきか。
ストレス解消。
これはもはやほとんどの都市生活者にとって欠かせないことである。
ではどうするか?
ここで多くの人は「ヒマ」と言う恐るべき事態に直面する。
ヒマは困る。
「ヒマ」は空腹感同様苦しい。
しかし、「ヒマ」を解決するには、何をすべきか想起しなければならない。
そこでスマートフォン、あるいはテレビやPCのスイッチを入れる。
そこには、ありとあらゆる「情報」がある。お友だちからのお知らせもある。
何かいいことはないかな?
まるで餌を求める魚の如くにキョロキョロする。
そのうちに時間が経つ。
何かをすることを自分で思いついて行動する時間がなくなる。
明らかにこれは一種の「洗脳」の結果である。
ヒマな時に何をすべきか自分で思いつけないようにする。
いやそもそも人は、ヒマな時に何をすればいいのか自分で思いつけない存在だったのか。
そんなことはあるまい。
ヒマな時に何かを思いつくからこそ、人類の発展があったのではないか。
人間の創ったものは、全てその思いつきからできている。
これからの教育に欠かせないことは、ヒマな時に何をするべきか自分で思いつく習慣を子どもに与えることではないのか。
何かを思いつく能力―これはADHD者に圧倒的に有利であると言うのは皮肉である。
しかし、自ら遮断しなければ、彼らも同様に「情報」のカモになる。

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