Redmi 12 5Gレビュー エントリースマホでも十分!?
こんにちは、ガジェットの話もしたいカトユーです。
今回は昨年10月発売のXiaomi Redmi 12 5Gを発売当初から使っていたのでレビューしていきたいと思います。
タイトルにもある通り、エントリースマホでも多くの人が満足できる仕上がりになってきました!
Xiaomi、Redmiとは?
Xiaomi(シャオミ)は2010年創設の中国の総合家電メーカーだ。スマホが有名だが、他にも家電や電気自動車も販売する大企業である。日本には2019年に進出した。
全体的に高コスパな製品が多いのが特徴で、最近でも新製品が発表されるとまず「安い!」と評価されることが多い。
XiaomiのスマホシリーズであるRedmiは廉価機種といった感じで比較的安くて高機能が売りとなる。対するのはXiaomiで最近ではXiami 14 Ultraが日本市場に投入されて話題となった。
主にガジェットオタクの間で話題となっていた会社だが、今年の新製品発表はけた違いで本気で日本市場を取りに来た印象を受ける。全体ではまだマイナーな会社といった感じだが、一般層への知名度がこれから向上するのか気になるところである。
Redmi 12 5Gの仕様
Qualcomm Snapdragon 4 Gen 2(サムスン)
169×76×8.2mm
200g
約6.8インチ フルHD+のIPSディスプレイ
90Hz対応
画面占有率91.8%
70%NTSC
最大550nit
アウトカメラ
約5000万画素メインカメラ(f/1.8)+約200万画素深度センサー(f/2.4)
1080p 30fpsまで
フロントカメラ
約500万画素カメラ(f/2.2)
4/128 or 8/256GB(LPDDR4X + UFS 2.2)
マイクロSDXCメモリカード対応(1TBまで)
5,000 mAhバッテリー
急速充電対応(PD18W)
USB Type-C
電源ボタン一体型指紋認証+顔認証
NFC、おサイフケータイ対応
5G対応(ドコモのn79のみ非対応)
Wi-Fi 5
Bluetooth 5.0(AAC対応、LDAC/aptX Adaptive非対応)
3.5mmイヤホンジャック搭載
防水防塵IP53
HyperOS(Android 14ベース)
19,572円(Amazon)
スペックはエントリークラス真ん中といった感じ。価格が20,000円を下回るようになったのでお買い得感は増した。
開封
購入したのは4/128GBモデル。購入後に8/256GBモデルの発表があった……
シンプルな箱に、本体、クリアケース、SIMピン、注意事項が書かれた紙等が入っている。本体には画面保護フィルム貼り付け済みである。
最近のスマホとしては同梱品が充実しているが充電器が入っていないことに注意。5Wでも充電できるが、18Wや20W以上の出力のあるPD対応充電器がおすすめだ。
本体は全体的に角ばったフラットなデザインで今風な印象だ。
背面はこの価格帯では珍しい光沢のあるガラスデザインで美しい。
ただ、衝撃に弱いという欠点もあり、純正ケースを装着していたが落下の衝撃で割れてしまった。
樹脂製とガラス製は一長一短なのでお好みで選べば大丈夫だ。ガラス製の利点は美しさにあると思う。
操作性
Snapdragon 4 Gen 2は命名規則が変わったものの、従来の400番台といったところ。
AnTuTuを3回連続で計測した結果は以下の通り。
結果は総合で40万点程度。これは2年前のミドルレンジスマホに多く搭載されたSD695 5Gに近い点数なので、ブラウジングや動画視聴では十分実用できる。
ただ、GPUスコアは多少劣るので注意が必要。前世代の4 Gen1よりも劣る性能なので3Dゲームは不向き。
ブルアカやプリコネ、ウマ娘くらいであれば、設定を中画質以下に落とせば遊べなくはない。さすがにこの端末で原神や学マスをゴリゴリに遊ぼうとする人は居ないと思うが……
また私が購入したメモリ4GB版は正直に言うとおすすめしない。
というのも2024年においてメモリ4GBは足りないと感じる場面が多いのだ。
一つのアプリであっても、ブルアカのようなゲームでは今後厳しくなっていくと考えられる。例えばブルアカの場合、コンテンツのリッチ化によりメモリ3GBのiPad第9世代は推奨端末から外れてしまった。最近のミドルレンジ以上ではメモリ8GBが主流となったので、ゲーム側もさらなる激重コンテンツ化していくと予想される。そのような場合でもミドルレンジ並みのメモリ8GB版のほうがより長く安定して使えるだろう。
加えて複数のアプリを開く場合は壊滅的なことになる。中華OSにありがちな非常に強力なタスクキルにより、複数のアプリを行き来するのが大変になる。ほぼ毎回読み込みが発生するのだ。Twitter(自称X)とpixivを行き来しただけで再読み込みが発生したときはさすがに驚いた。それくらいメモリがギリギリなのである。
また、HyperOSの要求も相当なレベルだと考えられる。おそらくメモリ6GB以上を前提にデザインされていると思われる。
ついでにメモリを倍にすれば合わせてストレージも倍になるので、なおのことおすすめだ。
カメラ
アウトカメラはトリプルカメラのように見えるが、実際はライト、センサー、カメラの3つなのでシングルカメラである。
約5000万画素カメラ(f/1.8)なのでカタログスペックは十分だが……
実際に撮った画像を見ていこう。
全てオートの撮って出しの画像だ。編集はしていない。
約1,200万画素あるので、ぱっと見きれいな画像に見える。
この先も、スマホの比較では拡大した際や色の違いを見比べてほしい。
続いては夜間の画像。日中はある程度きれいに撮影できたが、ナイトモードありでも夜間は苦しくなってくる。
スマホカメラの性能差は暗所やズーム時に顕著に表れる。
飯撮りはこんな感じ。
お世辞にも美味しそうには見えにくい。
やや暗めの屋内での撮影も夜間同様に苦しいものがある。ただ、飯撮りが苦手な傾向はXiaomiにありがちらしい。
ただ、ある程度明るい環境であれば不自然な色合いが改善される。
やはり撮影において照明は重要な要素である。
最後に他のスマホとの比較だ。
発売時期やクラスの違うスマホだが、このほうが差がわかりやすいだろう。
個人的にはこの中で一番変なのはRedmi 12 5Gだと思った。
寒色寄りで飯撮りには向かない傾向だった。
これに対して5年前、7年前に開発されたミドルスペックのスマホは発色が濃く、美味しそうに見える。
さらに2年前のハイエンドスマホのS22は、発色はより自然で背景のボケも綺麗である。
10万円超えのハイエンドはともかく、1万円程度しか違わないミドルスマホとの差が大きいことがわかる。
個人的には2017年発売のHUAWEI P10 liteが想像以上に綺麗に撮れていて驚いた。
バッテリー
バッテリー持ちは良好だ。
普段、通学の四時間を位置情報オンで過ごすなど端末に負荷が掛かりがちな使い方をしているが、外出が16時間程度なら一日持っている。
反面、充電はコストカットされたようで最大18Wの急速充電どまりだ。Xiaomiのスマホは最大120Wの高速充電があるように、充電のスピードが一つの売りだったが、エントリースマホではそれが省かれる形となった。
ちなみに、18Wの充電はGoogleのPixelシリーズと同程度であり、フル充電に約2時間掛かる。
良い点と悪い点
良い点は、
・現代的なデザイン
・必要最低限の処理性能
・良好なバッテリー持ち
である。
悪い点は、
・今一つなGPU性能
・貧弱なカメラ性能
・最低レベルの充電速度
である。
まとめ
今回は2023年秋に発売されたXiaomi Redmi 12 5Gのレビューを書いてみた。エントリースマホということで、どこまで妥協できるかという視点で機種選びをすべきだと感じた。
私としてはメインスマホにはやや厳しいと感じる。逆に2つめ以降のスマホならコスパ良好な本機が選択肢に入るのではないか。
ちなみに既に後継となるRedmi 13 5Gの存在が確認されており、こちらはほぼ同じ構成で33Wの高速充電に対応している。
昨年と同じであれば10月以降に日本で発表されると考えられるのでそれまで待つのも選択肢に。
最近はガジェット購入も増えているのでまた投稿すると思う。
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