漫画 夏目アラタの結婚 読破しました(※ネタバレ注意)

夏目アラタの結婚 読破しました(※ネタバレ注意)

何転もする展開に名作としての完成度が素晴らしい作品だと思います。

でもその分このラストは賛否両論分かれるだろうなあと思いました。

個人的にも未だにこれで良いのだろうか?と言う疑問がついて回ります。

多分答えは出ません。

けれども辿り着いた先が良いものであるのならそれはそれで良いのかなと思ったりもします。

個人的に悪は悪、ダメなものはダメだと思うのですが。

納得行かないまでも現状を受け入れたり流されたり抗ったりもがいたりした上で辿り着いた今日。

それは何だか日本そのものを現しているようにも思います。

作品内容や表現にフィクションならではの理想であったり夢想が混じっているとは思うんですよ。

欠けた人間の要素と言うものはそう易々と埋まるものでは無いと痛い程知っていますし。

だからこれはちょっとした間違いや罪を犯した人間の夢なのかな…と思ったりもしました。

この作品を肯定するにはあまりにも犯罪に奪われる人生や命が多過ぎる。

それはこの作品内でもそうなんですが、ある種の問題提起としても成り立つ名作なのかなとも思います。

こう言った事件物で読者を突き放す事も出来るのですがひとまず最後まで全てが明かされて終わるのでそこは個人的にとてもスッキリする所はありました。

到底理解出来ない思考展開もありますがひとつひとつ順を追って行けば事象として起こってしまった事件としては捉えられると思います。

その考えは甘い!とかそんなの許せない!は無粋でもなんでも無く当然の事で。

もしかしたら人によってめでたしなのかどこに怒りを覚えるのかが違う作品なのかもしれないなとも思いました。

ちょっとした宣伝があまりにも衝撃的で無料から読んで購入して読破してしまう程に毎回衝撃と困惑と探究心を刺激されながら読む事が出来ました。

なかなか今までに無い作品だったんじゃないかと思います。

終わり方も物凄く綺麗に完結した感があるので個人的には大満足です。

素晴らしい作品と出会う事が出来ました。

ありがとうございます!