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推しと数字と

こんばんは、バーチャル怪人のヴァルチャガです。

サンリオキャラクター大賞2024の結果がついに発表されましたね。僕の(所謂)推しであるところの『ぽっきょくてん』が、デビューしてまだ2年しか経っていないにも関わらず30位にランクインするという快挙を成し遂げていました。嬉しい限りです。

𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 

この『30位』というのが何らかのボーダーラインらしく、ぽっきょくてんや同期キャラクターのがおぱわるぅが昨年のキャラクター大賞の際に「30位以内に入ると何か良いことあるかも…?」という旨のツイートをしていました。
内部の人間でなければ具体的な実情は知り得ませんが、人気投票で30位以内に入れば何らかのご褒美(おそらくグッズ販売とか活躍の場が増えそうななにか)が与えられるようなのです。たぶんね。知らんけど。
もしそのようなボーダーラインがあるのであれば越えてほしいとついつい願ってしまいまうのがオタクの性。グッズがあれば欲しいしグリーティングがあれば行きたいのです。
しかし同時に、人気投票企画を残酷ショーだと思っており苦手……なんなら嫌いだと感じている僕は、そのような数字のしがらみに囚われずゆったりと自分のペースで活動してくれたらそれでいい、とも思っていました。身勝手ですね。

そんなアンビバレントな感情を抱きつつもTwitterのタイムラインを眺めているとこのようなツイートが流れてきました。

みんなそろっておてて振ってて可愛いね〜〜〜

……

……え?

これってもしかしてバイバイしてない…?????

やだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!


それまではかなりの頻度で更新されていたぽっきょくてん公式アカウントでしたが、この投稿があった3月31日を境にツイートが激減。一週間に一度投稿されるかどうかというところまで急激に頻度が落ちてしまいました。
更に、この『バイバイツイート』が投稿される数日前から、最終回を想起させるような展開のマンガが数日にわたって公開されており、同期キャラクターのクマミレンのアカウントも同様の挙動をしていました(ジャンプの打ち切りマンガみたいでヒリつくね)。
このぽっきょくてんとクマミレンには2つの共通項があります。1つは『2022年にデビューしている』ということ。もう1つは『サンリオキャラクター大賞2023で30位以下だった』ということ。
これらのことから、なんらかの期日となんらかのノルマが課されており、それらをクリアすることが出来なかったためお別れの準備をさせられていたのかな…と邪推できてしまうわけです。

そう、これが30位のボーダーラインのもうひとつの側面です(いやホントマジでただの憶測なのでこれを読んでる人は鵜呑みにしないでほしいんだけど諸々の情報を集めたらまあそういうことだよねと察してしまうのでひとまず断定させていただいてその前提で話を進めちゃいますごめんね)。
ある程度の人気が見込めればグッズ展開等の活躍の場が広がっていくわけですが、裏を返せば不人気キャラは活動縮小となってしまうのです。キャラクタービジネスなので当たり前っちゃ当たり前ですけどね……。

そういう事情もあり、今年のサンリオキャラクター大賞からは目を離せずにいました。
肝心のぽっきょくてんはというと、中間発表では26位と健闘したものの、投票期間後半の熾烈な投票合戦で他キャラクター達の勢いに押されて最終的には30位にギリギリ収まるという結果に。何はともあれおめでとう。
ちなみに僕はというと、投票期間中毎日ログインし、できる限り投票券を集めて全てぽーちゃんにぶち込んでおりました(キモチ合わせゲームとかいうイカレギャンブルは未クリア)。オフィシャルの実店舗にお金を落とすとより多くの投票券をゲットできるシステムもあるのですが、時間とお金の都合上断念。グッズが出たら買いに行くから許してね。

そんなこんなで波乱万丈のサンリオキャラクター大賞2024をリアルタイムで楽しませて頂いたわけですが、僕は来年以降はこのお祭りに参加しないと思います。
というのも、前述した通り人気投票企画というものに対して苦手意識を抱いており、このようなイベントを純粋な気持ちで楽しめないと思ったからです。
一人一票の投票権ならともかくお金さえかければ何票でも投票できる仕組みや、順位によって活動の幅が変わってしまう残酷さを可愛らしいキャラクター経由で目の当たりにすることがなかなかにしんどいなあと感じてしまうのです(企業側からすればどのキャラクターがどれくらいの利益を産むのかが一目瞭然で理にかなった取り組みなわけですが)。
可愛いキャラクターを眺めている時くらいは数字という現実からは目を逸らさせてくれい!

そしてこういった順位付けをされたキャラクター達の中でも下位に属する連中のことを思うとなんともいたたまれない気持ちになってしまいます。
Twitterの更新が無くなっちゃうのかな…とか、ピューロランドからおでかけ(公式隠語)しちゃうのかな…とか、ファンでもないのに余計な心配をしてしまいます。それはそれでなんか失礼な気もするし!
さらに言えば今年はギリギリ30位にランクインしたぽっきょくてんですが来年以降はどうなるかわかりません。
彼らのTwitterでの投稿内容が実際のところ何に影響されているかは外野の預かり知らぬところではありますが、一度ぽっきょくてんは事実上の最終回を迎え、こちらに向かって静かに手を振ったのは事実なので、次回の人気投票以降順位が下がれば突然Twitterの更新が止まってしまう可能性は大いにあるのです。
(正直そうなったらなったで仕方ないねと思ってもいるけど)それを防ぐためには各キャラクターとそのファンがしのぎを削って約1ヶ月半投票券でシバき合う凄惨な地獄を毎年生き延びなくてはいけないのです。
そこで頑張るぞ!なる方もいれば、年に一度の楽しいお祭りを純粋に楽しもう!という方もいるでしょう。
しかし僕はそのどちらの道も進むことはもうできないかなと思ったので、来年以降は投票せずに静観しておこかな…となった次第でございます。

ここまでネチネチ書いてきましたが別にぽっきょくてんやサンリオやキャラクタービジネスに文句を言いたいわけではないです。なんならメチャメチャ応援しております。フィクションやキャラクターに救われながら生きてきた怪人なので、この世界中のキャラクター達がなるべく多くの人々になるべく長い時間愛されるよう願っています。

浅く広く自分のペースで摂取していたいゆるいオタクは、推し活という闘争からは距離を置き、数字まみれの現実からは目を逸らしていった方が生きやすいんだろうな、と感じた出来事でした。
というわけで、今後とも後方腕組み彼氏面をしながらぽっきょくてんを眺めていこうと思います。

それではまた。

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