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就活に使えるオンライン・ミーティング・ツールの比較

今回は自分が就活(あるいは仕事)で利用している会議ツールの使用感を記してみたい。使用時期はマチマチなので、最新のバージョンの比較ではないことをあらかじめお断りしておく。またインターネットの接続スピードも、使用時期によって異なる。

Microsoft Teams (使用時期: 2020年)
面接: 3対1のオンライン面接。始めるまで知らされていたのは先方3人の名前のみ。さらに彼らは音声のみの参加で、各自のイニシャルをビデオ(顔写真)の代わりに見ながら会議を行った。先方の声は良く聞こえたし、やりとりで問題になることはまったくなかった。他のサービスでもビデオが利用されない場合はイニシャルが表示される。
便利な点: Hotmail等Microsoftのアカウントさえあれば直ぐに登録できる。
不明な点: 筆者が使用したのは無料版であり、楽しみにしていた背景をぼかす機能(Background Blur)のメニューが何処にあるのか見つからなかった。筆者のカスタマイズ・メニューで見つかったのはビデオと音声の入力選択のみであった。
気づいた点: 初対面の相手は顔が見えない方がこちらも会話に集中出来る。(ただし相手には自分の顔が見えていたそうだが。)

BlueJeans (使用時期: 2019年)
面接: 3対1および2対1のオンライン面接。最初の3対1の面接は、普段よく行われている感じでこちらも自分のやってきたことを紹介する程度。後日行われた2対1の面接は、技術的に細かいことをもう少し突っ込んで説明した。
便利な点: 日本ではどうか分からないが、アメリカでは企業内のコミュニケーション・ツールとして広く利用されている(らしい)。面接まで実際には使ったことのないアプリであったが、ソフトウェアをインストールするだけで問題なく利用できた。またモバイルにも対応している。
不明な点: しかしビデオ以外の機能は利用したことがなく、さらに周りに利用者がいないので、企業内あるいは企業間同士のコミュニケーションにどのぐらいの機能が利用できるか不明。
気づいた点: 先方のカメラの解像度があまり良くないのか、通信状態のせいか、相手の表情がよく見えなかった。これは先方が会議室に居てカメラから離れていたことも関係しているだろう。

Skype (使用時期: 2014-16年)
面接: 1対1および2対1の面接。当時の画質は最近のツールに比べれば劣っていたと思う。音声は10年ぐらい前に比べれば向上していたように感じる。面接そのものには支障がなかった。
便利な点: かつて会議ツールと言えばSkypeがデファクトであった。そのため利用するこちら側にも、自分が使い慣れているような気楽さがあった。
不明な点: ここ4年間は面接で指定されることがなくなった。

WebEx Meetings (使用時期: 2020年)
利用: 企業内ミーティングならびに社内セミナー。
便利な点: 通常は共有URLをもらって会議に参加するが、個人の「部屋」(ミーティング用のスペース)をつくってそこでミーティングも出来る。
不明な点: 特になし。
気づいた点: PCのデスクトップ上で専用のアプリケーションを利用しているが、動作や通信品質は安定していると感じた。

Google Hangouts (使用時期: 2020年)
利用: 企業内ミーティング。
便利な点: 現在は社内アカウントを持っていれば無用で利用できる。またミーティングには社内メール以外のユーザも参加できるようだった。
不明な点: いつまで無料で利用できるのか。今のところは期限付きであり、最大接続人数も個人で使うには制限があるようだ。
気づいた点: 品質の高いカメラを持っている利用者の画像は非常にクリアだった。またミーティング中にGoogle Doc等を併用して、ホワイトボードのように利用した。(これは他のサービスでも可能だろう。)

Zoom (使用時期: 2020年)
利用: オンライン・セミナー
便利な点: PC版は、その都度、直接アプリケーションをダウンロードして開始できる。一方でモバイルのアプリ版では、会議IDとパスワードで参加できる。
不明な点: 双方向で参加したことがなく、相手に自分がどう見られているかは分からない点もある。
気づいた点: 登壇者が個別に離れたところにいる場合でも特に通信品質に差が見られない。

今後の予想: Zoomはオンライン・セミナーのような形式なら、Youtubeのライブ放送と同様、しばらくは最も使われるツールになるだろう。企業向けのサービスとして BlueJeans と WebEx も使ってみたが、おそらくセキュリティ上の問題が少なくある程度の品質が保証されている以外はサービスとしては大差はないのではないか。MicrosoftとGoogleがこれからどのように自身のサービスを広げていくか、見ものである。SkypeやFacebook Messengerも個人間のコミュニケーションを助けるツールとして利用が続くと考えられる。

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