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【地球食研究所】活動レポート『マツバガイで海賊パエリア!』

今回の地球食は、マツバガイです。その他、フジツボ、カメノテ、メバルなど磯の魚介出汁をふんだんに活用してパエリアを作りました。

当日の様子を以下にレポートしていきます。

マツバガイとは?

マツバガイは磯やテトラポッドなどに付着して生息している巻貝で、主に夜行性で一度の行動で1m以上も移動するなどかなり活発な貝として知られています。

一般的な市場には出回りませんが、地域によって食用とされ、湯引、煮付、干物、焼き、酒蒸、炊き込みご飯など色んな食べ方が楽しめます。

調理スタート

今回からバットやザルなど料理道具が揃って料理しやすい環境が整いました。

まずはマツバガイを茹でます。茹でることで身が剥がれやすくなって後の調理が簡単になります。

マツバガイの身だけザルに取り出し、内臓、口、唾液腺を取り除きます。

カメノテとフジツボは生のまま身だけ取り出してそのまま入れる作戦です。

スルメイカもカット。肝はコクが深まるので全部活用。

オリーブオイルを入れて弱火でニンニクの香りを出し、イカの焦げ目が少しつくくらいまで炒めていきます。

続いてソフリットと塩麹で熟成させたメバルも投入。

ソフリットはVIVINAUTから教わったニンニク、セロリ、タマネギ、人参を事前に煮込んだ保存食。かなり料理で活躍しそうです。

手羽元、トマト缶も投入して炒め、水分を飛ばします。

そこに、クチナシで着色したマツバガイの出汁を投入すると…

一気にブイヤベースのような海鮮煮込スープに!ここで具材はいったん取り出します。

そこにお米を入れてから強火で5分。弱火で12分。少し蒸らしてからクレソン、くし切りにしたゆずを彩って完成です。


同時並行で竹の食器づくり

やなじゅんが切って持ち込んでくれた竹を割ったり、切ったり、ヤスリで削ったり。

料理を入れるお皿が完成!

飯ごうと竹のへら、竹のお箸も出来上がり!
勢いでそのままコンロでご飯を炊いてみることに。

煙が出たり、汁が漏れたり色々あり、仕上がりも少し芯が残ったけど、なんとか炊き上がって良かった👍️

今回の実践料理に持ち込みの品

今回も料理や持ち込みのラインナップが豊富で凄かったです。

こちらはマツバガイとホウレンソウの洋風炒め。間違いない一品でしょう!

こちらはアサリとマツバガイと野菜のバターポン酢煮。今回も追いバター良かったです😃

また、今回もデザート付き。クチナシで色鮮やかとなったサツマイモきんとん。柑橘で甘すぎずさっぱりとバランスのとれた仕上がりがGOOD!

その他、イカ三升漬け、タラのカラスミ、ローストポーク、ミートローフ、里芋煮込、こおろぎせんべいと盛りだくさんでした。

竹のお皿が一段と料理を彩ってくれました✨

持ち込み品は本当にレベル高過ぎて脱帽です…。


いよいよ実食

パエリアは、白ワインを入れなくても意外と磯臭さがなく、磯の魚介出汁濃厚で美味しかった!お焦げもまた良かったですね。

マツバガイの貝殻で魚介スープを味見する親子。まるで杯を交わす親子みたい 笑

サツマイモきんとんを兄に食べさせてあげる妹。微笑ましい光景✨

ミートローフを持参したMyクロモジ爪楊枝で。作ったものを大事に使ってくれる姿勢が素敵で本当に嬉しいです!

終わりに

今回の地球食はいかがでしたか?

マツバガイは年中採集できますが、乱獲し過ぎると成長までに時間がかかるため、激減してしまいます。もし、採集する場合は家庭で少し食べる範囲で楽しみましょう。

さて、次回の地球食は未利用魚です。

サイズの不揃いや漁獲量が足りないなどの理由から、非食用に回されたり、低価格でしか取引されなかったりするレアな魚がたくさん存在します。次回はそんな未利用魚の活用法を探っていきたいと思います。

また、マツバガイの内側が思いの外綺麗だったため、マツバガイの小鉢づくりも合わせて実施するかもしれませんのでお楽しみに!

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