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VIVITA ARTISAN "SHOES プロジェクト" in 神戸 活動レポート #2 神戸の街に似合う一足のテーマを考えよう〜アイディアソンに挑戦編〜

VIVITA ARTISAN "SHOES プロジェクト" in 神戸とは

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VIVITA ARTISAN とは?
子どもたちが、第一線で活躍するアルチザン(職人)やクリエイターと共創するプロジェクト「VIVITA ARTISAN」の第一弾として「SHOES プロジェクト」を神戸市で開催しました。子どもたちがプロフェッショナルの仕事に触れながらアイディアを具現化し、商品開発に挑戦します。

VIVITA × MAGARIMONO Powered by 神戸市 & ASICS
本プログラムは神戸市の「CO+CREATION KOBE Projectこどもの創造型」助成対象事業として、VIVITAが主催し実施するものです。

神戸市に本社を置く総合スポーツ用品メーカー「アシックス」協力のもと、誰も触ったことのないフットウェアを提供するブランド「MAGARIMONO」と一緒に靴づくりを学び、みんなで「神戸の街に似合う一足」を約2ヶ月かけてつくります。


神戸らしさって?

前回の記事で、思い思いのスニーカーが仕上がるまでの様子をレポートしましたが、いよいよ、自分でつくったスニーカーを履いて神戸市の街を歩きます。

その前に、神戸市の辻さんより「神戸市らしさ」とはなにか?ということについて「まち、くらし、ひと」の側面から解説がありました。

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神戸市は日本で初めてジャズバンドができた音楽の街なんだそうです。また、コーヒーやパンの食文化も神戸の港町に外国から入ってきたものが全国に広がり、日本で初めてコーヒーを提供したお店があるといわれているそうです。スイーツも有名ですね。

神戸市には港街ならではの歴史と文化があり、山や海の豊かな自然があり、震災を乗り越えてきた人々の暮らしがあります。神戸市は街づくりに積極的な人が多いとのことです。この活動をするにあたり、「神戸市らしさ」を大切にしてほしい、という辻さんのお話が印象的でした。

自分でつくったスニーカーで神戸をまち歩き

それぞれ自分でつくったスニーカーを履いて、神戸市役所まで歩きます。KIITOから市役所までは700メートル、徒歩で10分ほどの道のりです。履き心地はどうでしょうか!?

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フラワーロード沿いの東遊園地を通り抜けて、神戸市役所に到着。展望台で、自分たちが暮らしている神戸の街を見渡しました。この展望台では、六甲山が見える山側と、神戸港を望める海側、両方の景色を楽しむことができます。

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自分でつくったスニーカーを紹介しよう!

自分でつくったスニーカーを実際に履いて歩いてみて、今回のオリジナルスニーカーづくりを改めて振り返ります。

・スニーカーのタイトル
・ひとことで言うとどんなスニーカー?
・こだわりポイント
・履いてみて気付いたこと、改善したいポイント

を各々でシートに書き出し、お互いに発表しました。

・もう少していねいに縫えたらよかった
・もう少し丈夫な布を使えばよかった
・重さのバランスを考えればよかった

などなど、実際に履いてみて気付くことがたくさんありました。もう一回、自分でスニーカーを作りたい!と言ってくれる子も。自分たちの身の回りに当たり前にあるものには、先人たちの知恵と工夫が詰まっていることに気付いてくれたでしょうか。

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靴の機能について考えよう!

これまでの活動で「靴づくり」を体感してきた子どもたち。「靴に必要な機能ってなんだろう?」ということについて、みんなで考えました。

アシックス ミュージアムの段下さんが前の日に教えてくれた「スポーツシューズに必要な8大機能」も振り返りながら、ブレインストーミングします。現代の技術では実現が難しそうな機能もありますが、誰かが「欲しい」と思うことから新しい技術が生まれるのです。

なお、アシックスさんはスポーツシューズづくりにおいて、「履く人の能力を100%引き出す」「履く人をけが(障害)から未然に守る」ということを一番大事にしているそうです。みんな覚えてくれたかな?

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神戸の街について考えよう

さて、ここからようやく、このプロジェクトの本題である「神戸の街に似合う一足」のアイディアを考える活動に入ります。

まず最初に、神戸の街についてみんなで考えました。

神戸らしさってなんだろう?神戸と言えばなんだろう?神戸の好きなところは?という切り口で、「神戸らしさ」のキーワードを思いつく限り、ふせんに書き出します。それをお互いにシェアしてグルーピングしました。

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神戸でVIVISTOPの活動をする度に感じるのですが、神戸の子どもたちは自分が暮らしている街のことを本当によく知っています。神戸市の辻さんがおっしゃっていた「神戸市は街づくりに積極的な人が多い」ということにもつながるのかもしれません。

たくさんのキーワードが集まりました。

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「神戸の街に似合う一足」のテーマを考えよう!

次は、みんなで集めたキーワードをもとに、「神戸の街に似合う一足」のテーマを考えるグループワークをおこないます。いわゆる「アイディアソン」というものです。

キーワードをヒントに思いついたアイディアをふせんに書き出し、それをシェアしてグルーピングします。その発散と収束を繰り返し、どんどんアイディアを膨らませていきます。

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発散と収束を繰り返した結果、たくさんの具体的なアイディアが集まりました。このなかからテーマを絞っていくため、それぞれ自分が好きなアイディアに投票します。今回は1人あたり5票です。

投票の結果、「しぜん」と「みなとまち」の2つのテーマが決まりました。どちらのテーマで取り組みたいか、本人の希望に沿ってチーム分けします。

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なお、ここで出たアイディアは、これから靴のデザインを考えていくときに活用します。みんなで考えた自由で楽しいアイディアが、「神戸の街に似合う一足」になっていくのです。

みんなに宿題が出た!

最後に、今回の活動で決定したテーマとアイディアをもとに、デザインシートを作成する課題が子どもたちに出されました。次回(11月)の活動までにオンライン活動をはさみつつ、各々で靴のデザインを考案します。どんなデザインが生まれるか、とても楽しみです。

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1回目(10月)の活動を通して

一緒に手を動かして学び合い、そして話し合い、子どもにとっても大人にとっても、濃密な2日間となりました。神戸市、そして神戸市の街とともに発展してきたアシックスのみなさんが全面的にフォローしてくださることが、プロジェクトの活動に奥行きを出していると感じます。

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ARTISANの活動は地域の人々を巻き込みながら、大人も子どもも一緒に手を動かし、アイディアと知恵を出し合いながらモノづくりすることを目指していきます。

今後のレポートもお楽しみに。


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