抗がん剤 副作用対策 FEC

抗がん剤の副作用は十人十色。
他の患者さんの経験が自分に役立つものばかりとは限りません。
経験談ばかり見ていると、壮絶なものもあり、恐怖心ばかりが出てきてしまいます。
同じ薬でも、”自分には”どのような副作用が出るか、全くわかりません。
ビビリの私が言うのもなんですが、「もしも出たときに順次対処していけばいい。」という心構えで、ゆったりとした気持ちで取り組むのが大切だと思います。
事前に何等かの副作用が出たときに、対処をするための薬も処方されます。
以下、こんなのを食べてた、飲んでた、こんな副作用でたなどなど、あくまでも私の体験ですので、「この人はそうだったんだなー」と聞き流してください。

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一般的にFEC(CEF)/ECの予想される副作用
【投与当日~数日】
吐き気、嘔吐、食欲不振、点滴部分痛み赤み。
【数日~数週間】
脱毛、だるさ、下痢、便秘、鼻血、歯茎からの出血、口内炎、間質性肺炎(咳、息切れ、呼吸がしにくい)、感染症、骨髄抑制、発熱、血尿、排尿障害、味覚障害
【数週間~数か月】
貧血、色素沈着、卵巣機能障害、動悸
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【ビビリの副作用FEC①】
◆DAY1~DAY7
だるさがひどく座ってられない、疲労感。数日寝込む。
トイレに行くのも一苦労。
軽い吐き気があるが吐きはしない。
膀胱炎気味、排尿痛。【対処:とにかく水分を取り尿を出す】
味覚障害で口の中が甘くなりすぎて気持ちが悪くてあまり食べられない。
軽い血管痛など。
◆DAY8~DAY14
在宅勤務可能になる。
陰部ひりひり感【対処:皮膚科診察後 亜鉛華軟膏】
口内炎、口内出血【対処:処方されたアズレン系うがい薬でうがい、豚毛のやさしい歯ブラシを購入。普段球に使ってたシステマハグキプラス(液体)クリニカクイックウォッシュ(液体)を活用、市販のアズレン系うがい薬もつかった】
喉の腫れ【対処:処方されたアズレン系うがい薬でうがい】
◆DAY15~DAY21
目のかゆみなど。

【FEC②予定日】
血液数値たらず延期。

【ビビリの副作用FEC②】
◆DAY1~DAY12
ひどいだるさ、強い疲労感。
投与翌日に驚くほどの浮腫を起こす。死ぬかと思い夜中に病院に電話もしたが、10時間程度でひく。
早く抗がん剤を排出したくて水分をとりすぎたせいかもしれない。
食欲不振、胃もたれ、頑固な便秘がずっとつづく。
DAY6 便秘が頑固過ぎて使い捨てビニール手袋を着用し摘便する。
どうやら強い吐き気止めの影響らしい。
【対処すべきだったこと:あらかじめ処方された便秘薬2種類を使いうまくコントロールする必要があった】
一週間程度で在宅勤務復帰。
◆DAY13~21
酷い喉の腫れと痛みで食事が取れない
【対処:病院に連絡し近所の耳鼻咽喉科で薬をもらう フロモックス+ビオフェルミン+カルボシステイン+トラネキサム酸】
陰部ひりひり感については、引き続き、亜鉛華軟膏で対応。

【FEC③予定日 祝日だったため予約は次週】

【ビビリの副作用FEC③】
投与前に制吐剤を飲むのだがその時点で気分が悪くなる。
◆DAY1~12
2日ほど午後は寝てすごし、その後2日くらいごろごろしていた。
コロコロ便や便秘が続くが、薬でどうにかコントロールする。軽い血管痛など。
投与して帰宅した後、お風呂に長く浸かって汗をたくさんかいたら、薬が出ていったのか、よくわからないけれども、今回の副作用は全然楽。
全くないも同様。
ずっと昔、アトピーで通っていた鍼灸院に通い始める。
◆DAY13~21
喉の痛み。【病院でトラネキサム酸とカルボシステインを処方してもらったのでそれを服用してコントロール】
鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、耳たぶ切れる。湿疹。

【ビビリの副作用FEC④】
投与開始前の吐き気止めを飲んでから逆に気持ち悪くなり、胃の活動が完全に止まってしまうようで、抗がん剤治療中に、水を飲んだら全部吐きだしてしまった。
◆DAY1~7
軽い便秘、軽い吐き気、胃の調子悪い。味覚障害。4日間くらい寝ていた。
鍼灸院。
◆DAY8~15
軽い頭痛や鼻水、のどが渇くなど。
鍼灸院。
◆DAY15~21
腹部膨満感。胃部不快感。鼻水、くしゃみ。

どうも、病院から出ている吐き気止めや、便秘薬や胃腸薬が私にはあまり会わないのかもしれない。普段、飲み慣れている市販のビオフェルミンや、キャベジンなどを飲んでやりすごしたりもした。

【その他】
FECを受けるにあたって準備したものは、
◆昼食用ゼリー飲料
◆口内炎予防のための氷(投与中になめてると良いらしい)

始め用意したけれど途中脱落下したのは
◆ハンドメイドの頭皮冷却用保冷剤 使いづらいし重いし面倒になった。

全体的に初めの一週間はダウン。それからは動けるのだが、白血球が下がるため、それに伴う症状が強く出る。(私の場合、扁桃腺のはれ。陰部ひりひり感など。)だいたい初めの4-5経過後は、仕事をこなすことができた(コロナ禍のテレワーク)。
喉の詰まる感じや、数年に一度起こる閃輝暗点が頻繁に起こったり、陰部ひりひり感についてはずっとと継続したり。
手の爪には黒い筋。
手の爪の黒い筋は抗がん剤投与後3か月くらいで戻るらしい。
足の爪の黒い筋は抗がん剤投与後6か月くらいで戻るらしい。
色素沈着もあちこち、結構出ました。皮膚科の先生に対策聞いたところ、対策とるのは、抗がん剤が終わったあとでねとのこと。
それはおそらく、前にすこしきいたことがある、「抗がん剤は、酸化させてガンを殺す。抗酸化作用のものを摂ると逆効果」ということと同じことなのかな?わからないけれど。

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【食事について】
口の中が荒れやすくなるので、やわらかいものを食べるのがいいかも。
豆腐や、野菜スープ、コーンスープ、コンソメスープ、水餃子、バナナ、シスコーンなどを食べていましたが、ふつうに食事ができる日も、それなりにあります。味覚障害で口の中が甘ったるく感じて、たくさん事前に準備していたゼリー飲料やプリンなどは、食べるのがつらいのに賞味期限迫り無理やり食べたこともあります。

【栄養補助食品のようなものについて】
薬との関係で、摂取していいもの、摂取してはいけないものがありますので、先生に聞いてから使用します。私は途中から、先生に確認の上、紅参茶(高麗ニンジン)と、ビタミンB2B6を服用していました。虚弱なのでしばしば喉に炎症が起きるため、その時には飲んでいたものです。

【こんなの飲んだり食べたり】
伊藤園 充実野菜キャロット100%
抗がん剤により、粘膜がすみずみ、やられまくりなので、やはりこの栄養素をとらなければということで。カロテンは油と一緒に摂取する方が吸収がいいようなので、オリーブオイルを少し垂らして飲んでました。

デルモンテ 食塩無添加野菜ジュース
食がそもそも細めなので、野菜ジュースに頼りたくなっちゃった。抗がん剤の副作用でむくみなども出る可能性があるので、塩分は控えたい重い、食塩無添加のものを選んで飲んでました。

クランベリージュース
膀胱炎系の排尿痛があり不安だたので、膀胱炎によいといわれるクランベリージュースを、たまに少しだけ飲みました。私が飲んでいたのは、クランべリーURです。炭酸などで割ったりして楽しめます。

キレートレモン ウィルキンソン炭酸水 ウィルキンソンジンジャエール
味覚障害で口の中がすっきりしないときに、これを飲むとさっぱり。
味覚障害が出ると、麦茶、水そんなものも、まずすぎて飲みにくい時があります。
小豆の煮た汁
薬を早く出したいのと、膀胱炎予防の観点から、排尿を促すために、特に抗がん剤投与後は少し飲んでました。効果はある気がします。
味覚障害があると、麦茶ですら飲むのがまずくてつらいときがあるので、気分次第で飲んでいました。まじめな性格なので普段の自分ならきっちり飲みますが、味覚障害は結構つらいものなので、自分を甘やかしました。
作り方:50gの小豆を洗って、1リットルの水につけ、超弱火で15~20分煮る。アクはとらずにそのまま。煮汁1回150cc1日2回を飲む。冷蔵庫保存。

とうもろこしひげ茶
排尿を促すために、たまーに飲んでました。
ちょっと苦手な味なので気分次第。

ドクダミ茶
血管痛が軽くなるとかで、しばしば飲みました。
美味しいものではないので、気分次第。

【お灸 セルフケア 鍼灸院】
別途記事を書く予定ですが、
セルフケアとして「お灸」や「ネッシン」をやっていました。
また、途中から鍼灸院に通い始めました。
お灸の原料はヨモギ。ヨモギは、ガンの予防にも効果があるとのこと。
もともと虚弱体質なため以前使っていたことがあります。
お灸はせんねん灸が有名で初心者にも使いやすいですが、
私は長安NEOを使っています。
お灸の本はいろいろあるので、一冊あるといいかもしれません。

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© ビビリのガン養生.


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