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思わぬ時間の幸せ

いつも行くレストランで今日限りのメニューがあった。
電話して予約をした。本当は予約は出来ないが特別な計らいで・・・

早めに店に到着。今日限りメニューは私の大好きなグラタン。
まずは大勢のお客さんと共に順番待ちをする。
名前が呼ばれテラス席につく。読みかけの本を読み待つこと30分・・

遅いな〜と思いつつ溢れかえる店内にスタッフの方は対応に追われる。
ここのスタッフさんは、いつもとても気持ちが良く上質なサービスをしてくれる。

本を読み終えてしまった。店内にある雑誌を読み始める。
厨房にいる料理長さんが私に料理が出ていないことに気付いたようだ。(地獄耳の私はしっかり聞こえていた笑)慌ててスタッフさんの1人が血相を変えて私にオーダーが通っていない真実を告げた。ここのお店だから何も思わなかったし、団体さんが来ているので忙しいなあ〜くらいに見ていた。

それから、お料理が次々と出てきた。待たせたお詫びだろうか、私は沢山の本を読めたし秋の気持ちの良い空気を楽しめた。
お店側の気持ちもわかるが私も慌てる予定もなかったし、のんびりタイムを過ごす機会を得れた。どちらかと言うとバタバタした生活なのだが、時間の使い方の見直しを図っていた所だったので、勉強になった。食事をする楽しみも1日の中の私の大事なイベントなので、食事後の時間も予定をなるべく時間を空けて取るようにしようとか、1日の予定は1つだけにするとか
詰め込まない大事さを知った。お店のアクシデントだったが、私にとってはヒントになった。

食事の後も特別は続き、今日からメニューのデザートとコーヒーまでサービスをしてもらった。1時間の待ち時間が私にとっては特別な幸せ時間になった。

帰る時に料理長に御礼を言い、私の予約の電話でヒントを得た事があったそうで、次のお店の議題に挙げると言っていた。お互いがヒントになって良い関係とまた嬉しくなった。お腹も人との触れ合い、本を読め満たされた お昼タイムになった。

何事も心の持ちようと時間の余裕が紙一重の気持ちになる。
心の余裕は時間の余裕と関係は外せないようだ。

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