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ひまそらあかね(7)石丸さん考

私は一時期、暇空茜物語から離れ、石丸伸二物語を読み始めた
腐敗した政治を断ち切る若き勇者のように取り上げられていたから、これは面白そうだぞと期待した

はじめの1週間は楽しかった
愉快痛快、弁舌鋭く腐敗した悪を倒す若き政治家よ、天晴じゃGO GOという気分で【公式】HOME広島ニュースを観ていた
国際子ども平和賞を受賞された川崎レナさんが石丸さんの発言を取り上げており、さすが世界的に発言する若者は色々なものに目を向けていて素晴らしいなと思っていた
また二元代表制について改めて考える機会にもなった

1か月すると、こういうのどこかで見たぞと感じ始め、ああ質の悪い橋下徹なのだなと思った
相容れない部分があるが、橋下徹は嫌いではない
彼にはチャーミングさがあるし、ロジカルと情を合わせ持っていると感じるからだ
私はひまそらあかねさんにもチャーミングさを感じる
石丸さんには茶目っ気は感じるがチャーミングとは思わない
ただ手法だけは橋下徹的だと感じたし、メディアで若い政治家が脚光を浴び、地元をアピールするには面白く見えるだろうと考えていた
そのうち、石丸さんらしい手法を見つけるだろう
頑張れ若人よと思っていた

2か月すると、気持ちが冷めてきた
これはありがたいことに乱立した切り抜き動画のおかげでもある
あの場面のここを見せたいのね~
あら〜確かに切れる市長に見えますね〜
なるほどですね〜
と考えるようになった

敢えて持ち出す必要のないことを、自分から言い出す場面が増えているのも気になった
例え話で言うと、こんな感じだ
「先ほどから、みなさん気づいてらっしゃらないと思うんですけど、あそこに花が咲いていますよね。気づいていませんでしたよね?あれは私が植えた花なんですが、えーと、何の話でしたっけ?」
ここまで露骨ではないにしろ自画自賛、または気づけよ鈍いな~というニュアンスが見られるようになってきた

記者や議員とのバトルで相手の質問に答えないのも気にかかった
それこそ、私の嫌いなオールドスタイルの政治家がやることだからだ
この辺は最近YouTubeで取材不足さんが動画を上げているので、見て見ると良いだろう
リンクの貼り方が分からず申し訳ない

そもそも、計画通りに物事を進めたい人なのだろう
だからこそ、トライアスロン大会の取りやめは考えなかったのだろう
トライアスロンという競技に取り組み、努力を惜しまない点はリスペクトしている

3か月目に入って、私は暇空茜物語が恋しくなった
つまり飽きた
舌鋒の鋭さは相手を納得させるために使われず、告げ口と相手の封じ込めに使われた
頭の回転の速さは主に建設的にではなく、議会の足を掬うための罠に使われた
言葉が軽く虚しく響いた
市民の代表は議員のみなさんですよと言いながら、その代表者を蔑んだ目で見、鼻で笑う姿は全く痛快ではなかった
ポスター代の件も武岡議員が亡くなられたことも私には重かった
これが私の受け止めである
もちろん、今も支持されているかたは、それだけ議会側が腐っていたと思っているだろう
議会(市民)が腐っていなければ、成果が出せたのだ、東京都では上手くいくと考えているだろう

私は暇空茜物語のほうが読みたくなった
暇空さんの口汚い罵りは誰かを傷つける一方で、確実になにかを守ることに繋がっていたから(公金の利用が少しだけ厳密になった)
暇空さんの頭の回転は誰かを傷つける一方で、多くの人を助けていたから(示談詐欺への警鐘を促し続けた)

石丸さんは普通にそこらで会話するには、ちょうど良い人である
ライトに漫画も読んでいるらしいし、にこやかに笑うし、人当たりも悪くない
ジャグリングするのを見てみたい
ただ、行政の長にふさわしいとは思わない

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【振り返り】
私がこの記事を書いた時点で想像していた最悪の事態は、石丸さんと安野さんがある程度票を集めたら、小池さんと蓮舫さんに不利な情報が流れて2人が失速し、若手時代の到来という雰囲気に流されるのではないかということでした。


石丸さんはその後どんどん取材不足さんの動画が上がり、私でもやっと危険視出来るようになったので、時間が経てばそのおかしさに気づく人がいることは予想出来ていました。
ただ、選挙期間の短い間で注目し始めた人は、私が楽しく見ていた1ヶ月目と同じ気分で盛り上がるだろうから、ひまそらあかねさんのスピード感で解読するのは難しいだろうと思っていました。
また、私の戦いかたは良い面を伝えることにしたかったので、非常に緩い書き方をしました。これは”悪口“を嫌う石丸さんに夢中な層に、どうやったら気づいてもらえるか悩んだ結果でもあります。

安野さんは立候補者の中ではプレゼンテーション能力が高そうで、24時間AI安野がいるのはとても面白かったです。意見をこのように反映していくというモデルを見せるのも分かりやすかったです。若く、野心的な素振りは見せなかったけれど、どうしても気になった部分がありました。はっきりとは覚えていないけれど、東京に海外の優秀な人を集めたいのだなと思ったことを覚えています。
石丸さんも外需を取り込むと言っていました。実際、どうかはわからないけれど、今、東京に住む人を回遊化させることで、高いお金を払っても良いと思う外国人が東京に長くいることになるのではと不安になりました。
ここら辺は今後ちゃんと考えて行きたい部分です。


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