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drawing



同じ歩幅で歩けたなら
すれ違うこともきっとないのに
ただ僕と違う踵の音が
心地よくて耳を澄まして
歩いていたんだよ
二つが重なる音
外れた天気予報
それでも出会えたこの奇跡を
何度も描いていた その絵を描いていた
忘れないように 無くさないように
戻れないのは 僕だけでいい 

僕だけでいい

溢した絵具が濁って滲む
浸した指でなぞる輪郭
沈む日々と 流れる幸せと
置き去りの僕の所在なんて
とるに足らないこと
誰も知らないことだけど
明日の天気が曇りだったら
あの街まで 一人で歩こう
何もないと あの時笑ってた
景色さえも愛おしくなる 

溢れ出していく
こんな気持ちを なんと呼べばいい
いつか終わること あの日会えたこと
さようならにしたためて
寂しくないと言えば嘘になる
思い出すのは あなたの水色
塗りつぶすのは 僕だけでいい

何度も描いていた その絵を描いていた
忘れないように 無くさないように
戻れないのは僕だけでいい
僕だけでいい

何度も描いていた
あなたを描いてた

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