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【言葉のチカラ】


生まれてから約40年。

私はこのままで、別に不自由はなかった。
特に変わりたいとも思わなかった。

普通に結婚し、子供を産み、専業主婦の期間を経て
本屋でのパートを始めた。

それで、満足しているはずだった。


*  *  *  *  *  *  *  *


半年間の講座に通い始めて、

はじめの2か月は、それまでの私からの変化はほとんどありませんでした。


ただ、講座内で話せる人ができたので、

講座に行くことがだんだんと楽しくなったかな。という感じ。


それが、激変したのが第3講義。

【言葉のチカラ】を教えてくれる【川端知義】さんの講義でした。


講座の中では、まず、否定語と肯定語を教えてくれました。

なぜ肯定語を使うことがいいのかを。

そして、否定語を肯定語に直すワーク。

ここでありがたかったのは、結構簡単に肯定語に直せたこと。

これは、きっと父と母のおかげです。

そのおかげで、グループ内でも比較的できていたため、

代表してステージへ。

一度出てしまうと、慣れるものですね…。

そのあとのワークでも、『発表できる人!』と聞かれ

『はい!』と手を挙げてました。

でも、それがこんなにも私の転機になるとは…。


人のいいところを探すワークでした。

細かいことは秘密ですが、ステージで一人目の人が発表を始めた瞬間でした。


ブワッっと、涙が溢れてきたのです。

順番が来るまで、その涙が止まることはなく、

隣にいた人に支えられながら、発表しました。

私が、自私でいいよ。と私自身の中で認められた瞬間でした。

今思い返すと分かります。

私は、自分自身で否定し続けていたのです。


発表が終わり、席に戻り

『はい。休憩。』の号令。

次の瞬間、川端さんが私の方に歩いてきて、

『よかったですか?』

『はい!』

と、泣きながら、でも笑顔で力強く返事をしました。



その日、最後の講義は名刺で割りばしを切る!

一斉に割りばしを切り始めた中で、なんと私が一番でした。

その瞬間、ペアの愛代ちゃんと抱き合って喜び、

振り返った先で目の合った川端さんと

思い切りハイタッチしました。

自分自身でも、ビックリでした。

だって、こんなにも感情を外に出すなんて、

ずっとしていなかったから。

それが、こんなに素になって

純粋に心から喜べるなんて。

本当に、この日から変化のスピードが加速したのです。

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