乃木家の刀に関するメモ


◆作中に登場する乃木家の刀

島根でたたら製鉄御三家のひとつに数えられる乃木家。
その家紋の入った刀は、作中で印象的な小道具として使われている。

作中に登場する刀は2種類。
①乃木寛道と乃木卓が所持する打ち刀(二振登場)
②乃木憂助が寛道から渡された乃木家の守り刀(一振登場)

乃木寛道の刀は島根の実家。
乃木卓の刀はバルカ(ノコルの手元)にあるのか、公安が押収したのか不明。
乃木憂助の守り刀はバルカで黒須が持っている。

◆乃木家の刀に関する説明

【5話】
テレビで乃木家を知った丹後隼人が島根の乃木家を尋ね、DNA鑑定によって15代当主・乃木寛道との血縁関係が判明する。
寛道は名前を『乃木憂助』に戻すよう伝え、守り刀を渡した。この時に本当の生年月日も伝えられたと思われる。

乃木寛道はこの守り刀について野崎に「当家に生を受けた子供に授ける小さな刀です」と説明している。

【7話】
別班会議でテントのリーダーが乃木卓だと気付いた経緯を説明する際、乃木は「乃木家には生を受けた子供一人一人に授けられる守り刀があります」と語っている。

【8話】
乃木憂助の所持品のなかに守り刀を見つけたベキは「これは乃木家の守り刀、代々受け継ぐものだ」と他の幹部に説明した。
複製ではないかと疑うノコルに、刀身を見て「これは本物だ、あれ(乃木卓の刀)を作った刀鍛冶がこれも作っている」と言っているので、知識があれば刃文などで判別できるのかもしれない。

乃木憂助は「一人一人に授けられる」、ベキ(乃木卓)は「代々受け継ぐ」と言っており、若干意味合いが違うような。
でも乃木家で生まれ育ったベキの言うとおり「代々受け継ぐ」ものなら、乃木家に男子が生まれたら父親から息子へ守り刀を授けるのかな。
(たたらは女人禁制だったので、男性が家を継ぐという考えが強そう)

とすると、憂助に渡されたのはかつて乃木卓が授けられた守り刀か。
成人するか結婚すると、さらに打ち刀を授けられる?
これもまた「代々受け継ぐ」とすると、ベキが持っていた刀は憂助に受け継がれるはずだったのかも。
ただ“後継者”として育てられたノコルに渡されていてもおかしくない。

◆憂助は父からは受け継いでいない

歴史ある乃木家の生まれだった乃木憂助。
乃木卓・明美が厳島神社で盛大な結婚式を挙げていたように、何事もなく日本で生まれていればお宮参りや七五三などの行事をしっかり祝ってもらい、そのなかで刀も受け継いでいたはず。

でも憂助に守り刀を授けたのは伯父の寛道。
もちろん当主から授けるものだった可能性もあるけど、“父から子へ”という部分で、乃木卓・憂助親子にはまだやり残していることがあるのでは…。

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