柚木薫について


◆柚木薫について分かっていること

  • 世界医療機構に所属し、3年前からバルカで働いている。
    世界医療機構に参加した理由や、それ以前の経歴は何も語っていない。

  • ファロ-四徴症を患うジャミーンの主治医で、医療設備の整った日本で手術を受けさせるため、申請や支援団体との調整を済ませていた。

  • モンゴル語が堪能で、馬にも乗れる。

  • フランス語の知識もあるようで『ヴィヴァン』の言葉を聞いたとき、すぐに「たしかフランス語で『生き生きとした』とかいう意味」だと『VIVANT』の単語を書いてみせた。

  • バルカ警察に追われた後は日本に帰国し、都内の総合病院で勤務。
    引き続きジャミーンの担当医を務めている。

  • 驚いたときに手を口にあてる癖がある。

  • 乃木のテント潜入後は乃木の自宅でジャミーンとともに乃木の帰りを待っていた。

◆バルカでの薫

  • バルカの人々のため、バルカの料理を食べバルカの言葉を覚え、日本人であることを忘れて頑張ってきた。
    しかし、バルカでは香辛料を使わないことは知らなった。

  • アディエルやジャミーンを巻き込んだ爆破事件の関係者と見られる乃木をモンゴル警察に引き渡そうとした。
    「無実ならそう話せば釈放されるだろう」と見込んでいたようで、バルカ警察が日本の警察とは異なることを考えていなかった。
    ⇒治安の良い場所で暮らし、警察沙汰に巻き込まれることもなく、出された食事を食べるだけ(自炊をしない)であれば不自然ではない?

  • アド砂漠が死の砂漠であることは知っていた。

◆アディエル、ジャミーンとの関わり

  • バルカ警察からの逃亡中、ジャミーンを救出するためアディエルと婚約していたと嘘をつき、野崎を説得した。

  • アディエルとジャミーンは薫にとって家族同然。
    ジャミーンも薫に懐いていて、信頼を寄せている。

  • ジャミーンを命に代えても守りたいと思っており、バルカでの逃亡中、乃木と野崎を巻き込んでリスクを負ってでもジャミーンを救っている。

  • ジャミーンの来日後も担当医を務め、退院後は乃木家で面倒を見ている。

  • 2年前に亡くなったジャミーンの母と面識がない。

◆薫と野崎の微妙な関係

  • 薫はアディエルを死に追いやった爆破犯を憎み、病院内に隠れる野崎と乃木の居場所をバルカ警察(チンギス)に密告した。

  • その直後にも関わらず、野崎に「私口固いです」と言って、情報を聞き出そうとしている。

  • 野崎はそんな薫を警戒し「コイツがいるから言えねぇ」と薫の前ではテントに関する話をしない。

  • 野崎が大使館の屋上で、人払いをした上で乃木にザイールとの関わりを聞いたとき、いつの間にか後ろに薫がいて会話に入ってきた。

  • 帰国後すぐに薫は乃木から野崎の連絡先を聞き出そうとしていた。
    その理由について当初は「お礼が言いたい」と言っていたが、後に「バルカで警察に追われたため、公安とのつながりを持っておきたかった」とも語っている。

  • その後野崎と薫は互いの連絡先を交換しており、野崎は薫に(4人での)食事の誘いのため電話をかけている。

野崎は薫を警戒し、薫は野崎を利用しようとしているようにも見える。

◆平気で嘘をつく薫

薫はバルカにおいて、自身の目的のため嘘をついている。
野崎には協力を約束しながら、バルカ警察に密告していたこと。
ジャミーンを救うためにアディエルと婚約していたと言ったこと。

となると、それ以外の話も真実かどうかは分からない。

◆乃木に愛を教えた薫

乃木は両親を失ったジャミーンを献身的に支え、命をかけてでも守ろうとする薫に両親の面影を重ねて、自分もまた薫とジャミーンを守ろうとした。

その後乃木、野崎との関係が深まっていくなかで徐々に薫の態度や見せる表情は柔らかくなる。
乃木はアディエルとの婚約が嘘だと分かって安堵したほか、手術後のジャミーンが危険な状況を脱した時には衝動的に薫を抱きしめている。

そんな乃木に対して薫は「どうして抱き締めたんですか?」「乃木さんって私のこと好きなんですか?」と直球で尋ねた。
愛を知らない乃木は、Fからの「それが愛なんじゃないか」という指摘もあり、薫への思いを強めていく。
初めて人と思いを通わせた乃木は涙を流した。

VIVANTは乃木が愛を見つける話なので、薫の役割はとても大きい。

◆薫に“裏の顔”はないのか?

  • バルカに来た経緯や、ジャミーンのために命をかけようとする理由が不明

  • ジャミーン自身にまだ謎がありそう

  • バルカの大使館で野崎のお赤飯を食べたときの反応が妙

  • 乃木が自分に好意を持つよう、誘導しているように見えなくもない

  • 乃木家に泊まった翌朝、目玉焼きを焼く薫を乃木が動画で撮影していた
    (乃木は別班任務において度々動画を活用している)

…と、なんとなく気になる点の残る薫先生。

なお乃木はバルカから帰国後、薫と再会する以前に薫の日本での勤め先とジャミーンの受け入れ先が同じ病院であることを突き止めている。
(検査のために訪れた病院で偶然再会したように装っている)
なお乃木に警護をつけていた野崎も病院にいて、乃木と薫の会話を聞いていた(途中で会話に入ってきた)。

つまり乃木は、多少なりとも薫について調べられる状況にあった。
そのうえで思いを寄せ、薫とジャミーンのために資産を譲っているので、実は○○だったというような“裏の顔”はない?

ただ、生い立ちや過去に何か秘密があり、その結果一般的な医師とは違う生き方を選んだのかもしれず、続編があれば薫の過去がドラマの展開に関係してくる可能性もゼロではないような。

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