私が海老になるから#わたしにとって企画とは
企画大明神、油森マリナ氏よりご指名をいただきましたので、私の企画に対する考え方を語らせていただきます。
本当は、企画に対する考え方を語るだなんて、書き始めるよりも先に入る穴を探したいくらいに恥ずかしい。私、企画については「ド」のつく素人です。
自然発生的ムーブメント『つくルンバ』からサークルへと展開した企画。かもめさんの『つくルンバ』への思い、聞いてみたいなー。
いえいえ、今、転がしている『つくルンバ』、『つくルンバサークル』、『トルティージャ祭』もそれぞれ、「あ、これをみんなでやったら楽しいんじゃない?」と思ったからやってみただけなんです。
あまりにも単純で期待はずれでごめんなさい。
そうなんです。本当に。
でも、これでは300字にもならないので、マリナ氏に怒られてしまう。
もう少しだけ真面目に。
『つくルンバ』の展開
(WWZ = World Wide Zoom の略)
ざっくりとした流れはこうです。
見栄を張って、大して内容もないチャートを作ってみました。
自然発生的ムーブメント
■「便利に効率的に」
私のエッセイの中のレシピを再現してくださる方々のnoteやTwitter全てに、コメントやアドバイスを入れている際、私自身のコメントの重複と、数名の方々が私と同じように別のレシピ再現者のnoteやTwitterを追いかけているのに気づきました。
これを、一箇所にまとめられたら、お互いのアイデアや失敗談も踏まえて更に広い知識を共有できるのではないか。第一、楽しいじゃないか!
「便利に効率的に楽しめる場所の確保」これが、サークル発足の第一の理由です。
もう一つ個人的には、私自身が海外からの参加で時差が邪魔をして、noteやTwitterのTLを追いかけても、読みたい人のものが読めないという問題があります。
勝手に山積みになって埋もれてしまい発掘困難になるものではなく、そこに行けばすぐに見つかる場所が必要だと感じました。
■「もっと一緒に」
現在、発足時の目的であった、レシピに関する情報の効率的な共有に加えて、コミュニティー化することで「もっと一緒に楽しもう」という連帯感や信頼感。少人数の程よくクローズされた枠内にある安心感が生まれてきます。
さらに、noteやTwitterにおけるメンバー同士の横の繋がりがさらに強くなっていくのを目の当たりにします。『つくルンバ』がきっかけになって、メンバー同士が仲良くなっていく。これが、最高に嬉しいのです。
作った料理『つくルンバ』投稿の継続、『つくルンバ』レポートマガジンの充実、時差のある海外のメンバーも参加してのzoom開催、いずれもメンバーの方々のお陰です。
ただ、それに胡坐をかいていてはいけないんです。参加者にとって居心地のいい場所を用意することは企画する側の義務だと思うんです。
■「元気になってほしい」
コロナ禍によって四月以降さらに世界の色彩がくすみだし、『トルティージャ祭』をやってみてはどうかとサークルで提案してみました。(勝手に決めたという感ありますが)。
「落ち込んだ世界にトルティージャの黄色いパワーを注いで元気になってほしい」と思ったからです。
そこで、ある理由により、エッセイの中で材料配分を細かく指導したりすることはほとんどありませんが、今回は自粛期間を少しでも有意義に、短時間で簡単に作る楽しみを共有したいと、トルティージャの基本の分量を公開しました。
すぐに数人のメンバーの方が作ってくれました。
続いて、メンバーのフォロワーの方々や、zoomで顔見知りになった方々も徐々に参加してくださり、現在、参加者数32名、参加国数7ヶ国になりました。
『トルティージャ祭』は5月末までなので、まだ参加はあると思いますが、自分自身、まさかこんなに沢山の参加があるなんて思ってもいませんでした。
本当に嬉しいです。いただいた全部の写真をどうしようかと今、ワクワクと構想しているところです。
■「これからの企画」
このように、私の場合、「あ、これをみんなでやったら楽しいんじゃない?」を基本に少しずつ企画を自然発生的に勃発させています。
サークルの方も人数がまとまってきたので、更に楽しめる企画をしていきたいと思っています。そろそろ、次のWWZの企画をしますね。
メンバー同士がコラボイベントをしたり、特別ゲストを呼んでイベントをしたり、いろんな可能性を探っていきましょう。
アイデアもどんどん投げてください。受けます。
私が出来る企画
きっと、ヤリ手の企画マンなら、企画書を提出する段階で別の企業や団体と一緒になって大きなムーブメントとして筋書きを立てて、大々的に動かしていけると思います。
残念ながら、私には「今、自分が出来ることを大切にする」ことしか出来ません。
成功で終結するシナリオを書くのが苦手なんです。大きな城の設計図を見ながら完璧に進めていくより、その場にある自分の心にピッときたものを掬い上げながら積み上げるのが好きなのです。
それでは商売になんてなりはしない。
分かっています。いいんです、それでも。
目の前にある手の届く目標をまず目指し、達成したらそこから新たな目標を見つけていく。周りの人を巻き込みながら、何が生まれるのかわからない楽しさを追っかける。
最終的に何を求めるものが人それぞれで違うように、それまでの工程や思考が異なるのは当然です。
企画の仕方は、人の生き方にも似たものがありますね。
参加者と質量と企画者のやりがい
こうしてみても、私がやっているのはまだ企画と呼べるのかどうかわかりません。ただ、その時その時に必要なこと、やりたいこと、願うことをほんの少しだけ順番にやっているだけなのです。
私には企画力も集客力、拡散力も何一つありませんから、趣向の異なる複数の企画を同時進行するなんてきっと出来ません。
ただ、他の企画者の方々と共通して言えることは、企画は参加者があるからこそ成立するということ。
そして、参加者の質量と企画者のやりがいは比例関係にあるということです。
つまり、参加者が多いほど、共感し真剣に取り組んでくれる人が増えるほど、企画者のやりがいが比例曲線となって右上がりに伸びていきます。
noteでは様々なジャンルの個人・公式企画が常に動いています。参加者が、自分にとって興味のある楽しめそうな企画を選べばいいんです。
それでもやっぱり、参加したけれどつまらなかったと思うことがあるかもしれない。これでは参加者の質量なんて望めません。
そうならないように、どんな小さな企画でも、企画者は参加者が費やした時間や労力を敬う気持ちを忘れてはいけない。相手に対するリスペクトを大切にする必要があると思うのです。
企画をする理由
一言で言うと、それはエネルギーの交換です。
楽しんでほしい、繋がってほしい、元気になってほしいというエネルギーを受け取って、また別の人へと渡してあげてほしい。
物でもなく、お金でもなく、目に見えないエネルギーの交換をしたいのです。
本当に楽しんでいるのが伝わってくると、達成感と共に、自分も一緒にもっと楽しみたいという気持ちが沸いてきます。そんな明るいエネルギーの循環が、次のエネルギーを生むのです。
企画でもサークルでも、もちろんnoteも同じ。触れてみたら何らかのプラスのエネルギーが得られた、出会えてよかったと思ってもらえたら万々歳です。
本当に、今回この企画参加のご指名を受けたときに、どうしてここに名前があるのか自覚がなかったんです。
油森マリナ氏は言いました。
天然物!
なるほど。
だったらそう、海老がいいな。
海老になりたい。
それで鯛が釣れたら、みんなで塩焼きにして、それを酒の肴にまた別のことを楽しみたい。
ほら、結局ね、楽しく美味しく食べたい普通の人なんですよ、私って。
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