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さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ- が本当にとんでもなかった話

なんというか人生で一番すごいものを見せられた気分になったのでダラダラと書いていきます(1万文字ほどあるので読むのにちょっと気合がいるかもしれません)
とにかくこの記憶を忘れたくないと思ったのでインターネットの片隅に書き留めておこうと思いました。閉演後に顔面グチャグチャになるまで泣いてアーカイブ見てまたグチャグチャになったので頭は痛いし微熱の中キーボードをカタカタさせているので綺麗な文章が書けているとは思えませんが…

この記事ではさなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ-に関する致命的なネタバレが存在するのでご注意ください。
もしかしたら名取さなさんのことをあまり知らない/初期の動画まで追ってない人も読むかもしれないと思ったので結構基本的な説明も交えてます。ご存知の方はその辺り適当に流していただければと思います。

↑この記事読む前に本編を見ていない人がいたら買ってくださいマジで 本当にすごいので


はじまり

フォロワーの方はご存知だとは思うんですが僕は名取さなさんのファンをやらせて頂いています。
名取さなさんはバーチャルサナトリウムに住んでいるバーチャルナースで、特定の企業などには所属していない、いわゆる個人勢と呼ばれるバーチャルYouTuberです。
そんな名取さなさんは2021年から毎年自分の誕生日(3月7日)に「さなのばくたん。」という名前で川崎のチネチッタにてライブイベントを開催しているんですが、名取さなさんは一年の半分くらいはこのイベントの準備をしている(本人談)という特大イベントです。冷静に考えて1年の半分イベントの準備してるってどんな労力を注いでるのか想像もつきませんよね…

ちなみにイベントの時期になるとラ チッタデッラの中にあるいろんな施設でコラボカフェが開催されたりと文字通りのお祭り騒ぎです。

実際に2022年に開催されたさなのばくたん。-メチャ・ハッピー・ショー-も「メチャ・ハッピー」の名に恥じずめちゃくちゃ楽しくて去年から開催を楽しみにしていました。
そんな中で【3D配信】重大発表したければ……踊るべし!?【名取さな】にて2023年3月7日にもばくたんが開催されることが発表されたんですが…

このツイートを見た日から当日をめちゃくちゃ楽しみにすると同時に今回のイベントには何か不穏なものを感じていました。

今回のキービジュアルに病衣の名取さなさんの写真が含まれていたんですよね…
病衣の名取さなさんが初めて登場したのは2018年10月13日(だいたい4年半前)に投稿されたこの動画でして、当時ツイッターを見ていても名取さなさんの不穏要素で盛り上がっているところがしばしば見受けられました。(名取さなさんを軽く知っている人の第一印象、だいたい例の謝罪と不穏要素で二分されますよね)

動画を見てもらえばわかると思うのですが、ここでは動画に登場している名取さなさんが本物のナース(看護師)ではないということが示されています。

そして動画の最後には

繧上◆縺励?
縺ェ繧翫◆縺九▲縺
繧上◆縺励∈

という謎の文字化けしたような文章が。

この文字化けを復元すると

わたし?(が/の?)
なりたかっ?(た)
わたしへ

という文になります。
「わたしの/が なりたかった わたし」というのは動画や生放送で活躍している普段の名取さなさんの姿だと僕は解釈しています。

この辺りに関する解説はみみばさんの記事:名取さなの考察要素について(まとめ)にて特に詳しくなされているので興味がある方は読んでみてください。


メタ的な発言をしてしまうと名取さなさんはバーチャルYouTuberとしての「バーチャル」の側面をしっかり(というか自分が知っている中ではどんな人よりも厳格に)守っている方です。
もちろん現実世界の写真をツイッターにアップロードしたりはしませんし、生放送の中で「自分の根底に関わる部分は絶対に他の人に介入されたくない」という発言をしていた(いろいろと違っていたらごめんなさい)ことも個人的に印象に残っています。
僕は名取さなさんの持つこのスタイルが好きだったと同時にその姿勢を貫く姿が本当に格好良いと思っていました。誰しもが最初はそうあろうとしていても結局はないがしろにされてしまうことが多い部分だったので…

その一方で「名取さな」がある意味虚像であるという点を視聴者に示しているのも本当に凄いことだとずっと思っていました。
バーチャルYouTuberはあくまでキャラクターではあるけれども、その「なりたい姿」に向かっていろんな人によって創意工夫が重ねられる、そういう部分がバーチャルYouTuberの良いところであると自分は考えていましたし、絶対的とまで言えるようなキャラクター性を活動を通して確立している名取さなさんにしかその「影」を見せるのは出来ないことだったからです。
それだけに「わたしの/が なりたかった わたしへ」という言葉は僕に深く刺さると同時に、名取さなさんを代表するフレーズの一つなのかな~と(めちゃくちゃ勝手にですが)思っていました。


…というのは既にいろんな方によって語り尽くされたであろう内容なんですが、

イベントの10日ほど前に3枚目のミニアルバムが発表されることになります。

これ「ネタバレ注意!!」のシールの下に病衣の名取さなさんらしい姿があるんですよね…気付いた時本当に鳥肌が立ちました。
そういう理由で今回のイベントは何かしらが起こるのかなあという覚悟は若干してました。

開演前にはこんなこと言ってたみたいです。
まあこんなこと言っててもまさかあんなこと(後述)が起こるだなんて1ミリも予測してない訳なんですが…


本編

ここからの2枚は開演前の写真です。

さなちゃんねる王こんなポーズばっかしてんな!


開演前の注意事項を説明してくれるとこから魅せてくれるの、楽しいですよね………………

開演のきっかり1時間半前に入ったんですがフラスタを見たりしていたら思いの外すぐ経ちました。めちゃくちゃ緊張してたのにね

そしてついに開演時間に、会場のライトが消えて「ついにか…」という期待が高まります。

毎回オープニング映像から本当に凝っていてスゴいとしか言いようがありませんよね………………
毎年アーカイブを狂ったように見ているのでオープニングで流れている曲まで脳に染み付いてしまっています。


流石に会場では気付かなかったんですがカウントダウンの映像で今回のようなストーリーがあることは示唆されてたんですね…(よく見たらディスプレイがノイズがかってて怖くなっちゃった)


1曲目はメチャ・ハッピー・ショーでした。
この曲名取さなさんの最初のオリジナル楽曲である『さなのおうた。』からの歌詞の引用があったりとばくたんというイベントを代表してる感じで本当に好きなんですよね…


2曲目はエッビーナースデイでした。
やしきんさんが作詞・作曲・編曲を担当している曲です。ファッとして桃源郷の人、もしくは一部の方に対してはFor you! For みい!の人、というのがわかりやすいでしょうか。
やしきん節全開のノリノリでIQ低めの歌詞が最高です。聴き手をいい意味でバカにさせてくれる曲が本当に大好きで…


「インターネット!」のとこ文字がインターネットエクスプローラーなのだいすき


3曲目はhappy biteでした。
物語シリーズはA-SLOT 偽物語を死ぬほど打ったこと以外未履修だったのですが、キャラソンアルバムは聴いてたのでどうにか知ってました。ちゃんとアニメの方も見てたらより深い理解があったのかもしないとかなり反省しています。
わざわざどこがどう良いとか言及するのも野暮なので避けますがこの場所でこの歌詞は泣いちゃいますよね…(実際この時点で既にちょっと泣いてた)


YouTubeで一般公開される無料パートが終わったのをいいことに(?)名取さなさんがだらけ始めて会場のオタクがペンライトを赤色にして怒りをあらわにする、というプロレスも毎年恒例ですね


ここで「森羅万象検索くん」が登場します。これに最強のお誕生日会を開催する方法を教えてもらおうって算段みたいです。


森羅万象検索くんのブート画面だけでもめちゃくちゃ凝っててすごかった

一瞬一瞬にいろんな楽しさが詰まってるから結局アーカイブで何回も見返してしまいます。いろんな人の拘り(執念という言葉の方が正しい気すらします)によって生まれたイベントなんだとあらゆる部分からわかるの、本当に凄いですよね…


森羅万象検索くんが起動すると「汝の願いを叶えたくば、まず汝と向かい合うべし。」というメッセージと共に名取さなさんがどこかへ転送されてしまいます。


(最近イベントの度に感電したり爆発したりしてて大変だな…)


趣味が悪い金色の部屋に飛ばされ…

ここからは「汝の願いを叶えたくば、まず汝と向かい合うべし。」という言葉の通り、別の世界線の自分が持っている悩みを解決していくことになります。
ちなみにドッペルゲンガー的なアレで別世界線の自分に直接会うことはできないのでこっそりメモを置いたり会場にいるせんせえ(名取さなさんのファンのことですね)方に助けを求める形になります。


まず最初はさなちゃんねる王さんに出会っています。
さなちゃんねる王さんの悩みは「本当に国民にとって楽しい王国を作れているのか心配」だそうで…
→国民に毎日プリンを配給してるの最高じゃん……

ここでは王に対してペンライトを振って感情をアピールすることを求められます。

王がめちゃくちゃチョロいのには笑っちゃったんですが、「ワガハイがまず楽しむことでオマエたちも一緒に楽しんでくれるんだな…!」という台詞が刺さりました。もうこの時点で伏線を張ってたんですよね…
ここでは「自分の好きなことをやる」という名取さなさんが持ってきたスタンスを暗に示しているように思いました。最近ではブルアカの案件配信とかめちゃくちゃ良い例ですもんね…

実際本人が楽しんでいるから周りも呼応して楽しむようになると思うんですよね……….(名取さなさんがゲラゲラ笑いながらとんでもないポーズのアクリルフィギュアを作ったら買いたいと思うしそういうことなんだと思う)

その後の4曲目は新曲のパラレルサーチライトでした。

本当にいい曲すぎて大声出ちゃった(声出しNGなので出してませんが)
いよわさん節がガンガンに出つつ高音があまりにも綺麗で…
疾走感が半端なくてずっと楽しいんですがラスサビでどんどん気持ちよくなる盛り上げ方して大爆発みたいに終わるのに関しては本当に凄すぎて笑っちゃいました。会場では同時に泣いてもいましたが…
公演が終わって帰りの高速バスの中でも家に着いてからも一生一曲リピートでぶん回しているので24時間と少しで既に100回以上聴いてます。麻薬だろ


次はキョンシー?の名取さなさんが現れます。

実はキョンシー(のように見える)名取さなさんは実は本物のキョンシーではなく普通の人間で、「友達作りのためにコスプレイベントに来たと思ったら百鬼夜行だった」そうなんです。コウメ太夫か?
ガチお化けの友達はみんないい人(人ではないが)らしいのですが実は自分は本物のキョンシーではなくて…という現状に悩んでいるそうです。


ここで(平行世界じゃない方の)名取さなさんは良い方法を一つ思いついたと言い、メモを残して去っていきます。


そして視聴者との水平思考ゲームが始まります。


問題文が出された瞬間に名取さなさんが言っていた「五年間の集大成」という言葉が頭の中を過ってもう心臓が縮こまる感じがしちゃいました。ここで「騙し続ける」という言葉に生まれる文脈なんて一つしかないんですよ…
→だからこそ「子供たちは幸せですか?」という質問が来た瞬間ペンライトを全力で振っちゃいましたよね…
後からアーカイブでコメント欄を見返してたんですがだんだん視聴者が察していく感じがあって面白かったです。

会場で答えが出た時にはまあ刺さりましたよね…
「自分の本当の姿は関係ない/重要じゃなくてみんなと一緒にいられて楽しくいられることが大事」って言葉はバーチャルYouTuber全体、もしくはバーチャルYouTuberとして活動している名取さなさんのことを暗に示しているように思いました。本当にそう思うんですよ…本当の姿なんて重要じゃないって…
→結局着ぐるみもバーチャルYouTuberも「優しい嘘」なんですよね、それでもその嘘に意味があると………
この辺りで別の世界線の自分の悩みを解決する、という形で名取さなさんの五年間がどのようなものであったかが示していくというのがこのイベントの流れであることがみんな段々とわかってきたように思います。そして悩みを解決することがラストに繋がる訳ですが…


5曲目は全部ホントで全部ウソでした。
聴きながら歌詞のドン刺さりっぷりに本当に震えました。ここまで文脈に合致する曲ってあるんですね
同時にこの曲を選べる選曲センスに本当に脱帽しました。天才としか言いようがない
→全部ホントで全部ウソでいいんですよね……………………


orz

次は制服さんが出てきます。
どうやら成績に悩んでいる様子で…


制服さんが一番萌えかも

「わたしは漢字もまともに読めないのでこれからはひらがなだけで生きていきま~~~す!!!」←これおれも大声で叫びたすぎ


これに対して(平行世界じゃない方の)名取さなさんは事前に行っていたアンケートを置いて去っていきます。


ここからは恒例の大喜利のお時間な訳ですが…


元ネタ

これでメチャクチャ笑っちゃいました。インターネットミームを持ってくるところが絶妙すぎるだろ


萌え最高!

その後いろいろな回答を経て「この世の一番ってたくさんあるんですね」という制服さんの言葉が刺さりました。
名取さなさんが活動する中で比較的最初の方では「自分は先行者利益で人気になったから…」といった発言を時折していた記憶があるのですが、そのような(自分に自信を持てない?)中でいろんな一番を見つけて今に至っているのかな~という想像をしてしまいました。これが本当かは全然わかりませんけどね!

それにしても「萌えを死語にしたくないんだけどみなさん行けますか?」って聞かれてペンライトをブンブン振るイベント、楽しすぎるんだよな……
→今回のイベント、凄いメッセージ性を持っていて終始ドキドキしながらも基本のムードは普段のさなちゃんねるなの本当にすごかった どんな形でも観客を楽しませるという意地を感じて…


6曲目はモンダイナイトリッパー!でした。
2022年に間違いなく一番聴いたであろう名曲です。


「ワタシノナリタカッタワタシノミライフ!」って歌詞、去年のばくたんで聴いた瞬間本当に大きな声が出たんですよね…
この公演を振り返ってみると「わたしの なりたかった わたしへ」という言葉はやっぱり名取さなというコンテンツにおける超重要ワードだったんだと思います。

あと今さらなんですが名取さなさんのライブイベントの良さはライブ音源がCD音源以上に魅力的なところにもあると思っています。想いがこもっているところの歌い方を変えてくれるの本当にテンション上がるんですよ…


平行世界ではない名取さなさんが戻ってきて「羨ましいですね、この世界の名取さんは」と言うシーンでは本当に心臓がギュッとなってしまいました。


ここの暗転では完全に次で「来る」ことを覚悟してペンライトを消していましたよね……


しかしその心配は杞憂に終わり元の世界に戻ってくることに成功、恒例の新情報パートが始まります。


ここで次回のライブの告知があったの本当に助かりました。本当に見ている人間の扱いが上手くて…
→これがなかったらもうこのイベントを以て名取さなさんの活動は終わり、となっても全然不自然じゃないレベルでしたし…

この時点では最後にさなのおうた歌って終了かな~と思ってました。警戒していた自分みたいな人間を騙すという意味でもこの後にぶっ込んで来たのは物凄い構成だと思います。


「羨ましいですね…」という名取さなさんの言葉にゾクッとした感覚を覚えると同時に突然足音が鳴り響いて名取さなさんが急いで隠れます。ここからの10分間は名取さなさんの歴史に残る10分間であったことはもちろん、バーチャルYouTuber全体の歴史に残る10分間だったとすら思っています。


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ここまで来たらもうそれしかないとは思っていましたがいざ目の前に現れると本当に凄まじい感情に襲われました。4年半越しに……5周年というこの場でこの姿を見ることになるとは……おまけに3Dという「実体」で…………
それまでステージ上にあった舞台装置も全て消えて尚更異質さが漂っています。
心の奥底でわかってはいたんですが、改めて「名取さなは本当はナースじゃない」ということを言葉にして伝えられると何か胸が苦しくなるような思いがありました。
けど別に本物じゃなくたっていいんですよ…………そんなことどうでもいいってこれまでの名取さなさんの活動全部が教えてくれたから…………………


慌てて戻ってきた名取さなさんに対してこれまでに出会って悩みを解決した別の世界線の名取さなさんたちが浮かび上がってきます。ここの演出は本当に鳥肌が立ちましたし涙が止まらなくて…

「本当にナースかどうかは今はそんなに大きな問題じゃない気がする」という言葉を聞けたのが本当に嬉しかったです。この5年間を通して本当の自分自身との和解を果たせたんですね……


ついに最後の曲、ゆびきりをつたえてが始まります。
歌い出しの声が完全に例の動画の名取さなさんなんですよ……………..


名取さなさんの衣装が変化して同時に歌詞も考え方が変わったものとなったのには息が詰まりました。
「私は こんなふうにしか出来ない私のこと 好きになって構わないでしょ? クローゼットを開け放ちながら」って歌詞、本当に…………………………..


ここ死ぬほど泣いた

「優しい嘘」をついていた自分のことを受け入れられて、同時に本当の自分も受け入れられたんですね……………………


「私はどんな私が好き?」のとこ歌い方良すぎて撃沈した


曲が終わった時、涙を拭いて霞むスクリーンをどうにか見ようとしながらも、頭の中は「ありがとう」という気持ちと「よかった」という気持ちでいっぱいでした。

他の方もみんな言及していたと思うのですが、名取さなさんの不穏要素が全て回収されるのは名取さなさんがバーチャルYouTuberとしての活動をやめる時だと思っていました。
それがこのような形で結末を迎え、同時に始まりでもあったとは…(ここについては後から詳しく話します)

このイベントが「五年間の集大成」であることは聞いていましたが、ここで結末を迎えるとは思っていませんでしたし、そこまでのストーリーがこんな綺麗な形で示されるとも思っていませんでした。
これを現地で観られたことが本当に嬉しかったし、5年前に始まった「名取さな」としての物語がこのような終わりを迎えられたことも本当に嬉しかったです。
→それも全て名取さなさんが全力で「名取さな」という存在に向かいあって活動を続けてきたからなんですよね…一人のファンとしてこの結末に向かうまでにほんの少しでも力になれた、ということを嬉しく思いながらも、最後に出てくるのは名取さなさんがこれまで作り出してきた全てに対する感謝の気持ちでした。

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ちょっと情緒が邪魔をしてまだかなりの覚悟を持たないと聴けないでいるんですが、本当に素晴らしいとしか言いようがない曲でした。僕は『ゆびきりをつたえて』という曲のことを、そして2023年3月7日のことを良い意味で一生引きずることになるんだと思います。

そして最後に…


オルゴール調の『さなのおうた。』に合わせて文字化けが初めて公式に「わたしの なりたかった わたし」へと変化し、名取さなさんの直筆で「を みつけてくれて ありがとう」という言葉が書き加えられる演出、本当にすごすぎる
→2018年10月13日からの4年半の活動を通して「わたしの なりたかった わたし」がついに見つかったんだと思うと………
自分はここで完全に崩壊してしまい終演後も声を押し殺しながら号泣してました。なんなら今この文章を書きながらゴリゴリに泣いてます。
会場からも明らかに泣いている人間から鳴る音が聞こえてきてそうだよな~と思っちゃいました。隣にいた方々、頑張って音は出さないようにしてたんですがもし邪魔になってたら本当にすいませんでした………

名取さなさんによって綿密に張り巡らせた伏線があり…「せんせえ」と歩んだ5年間があり…その結果これが生み出されたと思うと感動が止まりませんでした。

2018年からの活動全てを通して「バーチャルYouTuber」とは何なのかを考えさせられて…2022年のばくたんでは「ワタシノナリタカッタワタシノミライフ!」でなりたい姿に向けて未来へと進む姿を見せつけられて…そういう積み重ねで5年間の集大成としてこれが生まれたんだと思います。一朝一夕では絶対に成し遂げられないものだと思いますし、ここまでの地盤を積み重ねてきた名取さなさん(これはバーチャルYouTuberとしてではなくあらゆる意味でです)はいつからこの展開を考えていたのか、そしてそのためにどれだけの努力を積み重ねてきたのか……本当に想像もつかないような、執念に近い「名取さな」に対する愛情が生み出した公演だったんだと思います。

自分は「名取さなさんは本当に凄くって…」みたいなことを言ってその魅力を勝手にわかったつもりになっていましたが視界の外からバカみたいにデカいハンマーで思いっきりぶん殴られました。
名取さなさんはわざわざ言うことが失礼になるくらいには、誰よりも「名取さな」という存在のことを大事にしている、本当に最高のバーチャルYouTuberでありコンテンツクリエイターだと思います。

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公演が終わって涙を拭いながら外に出てツイッターを見ていると…

あ~あ またぶん殴られちゃった

最後の最後には主戦場たるツイッターでやられましたね…
普段だったらここは「今日は名取の誕生日!」と言っているはずなんです。
今日が「わたし」の誕生日、つまり(病衣の、本当の姿である)名取さなさんを受け入れることができ、本当の意味で初めて誕生日を迎えられたのが今日だったというワケなんだと思います。
「今日がわたしの誕生日!」という言葉にここまでの深みを生み出せるものかと泣きながら敬服しました。キョンシーじゃなくても本物の化け物ですよ……


おわりに

楽しかったなあ…………

何度も言っていますが本当に、本当に凄まじいイベントだったと思います。
僕がこの公演を通して持った感想はこの記事で示した通りですが、(もしこのよくわからん文をここまで読んでいる人がいたら)その人にはその人なりの「名取さな」という存在から生まれた物語があるんだと思います。
その全ての物語に向けてこれまでの5年間で種を撒いてきた上でこの5周年のイベントでハチャメチャに綺麗な花を咲かせた名取さなさんという存在の凄さは…言葉では言い表せなくて……
混沌を極めたようなバーチャルYouTuberの黎明期からずっと活動を続けてきて、そんな中でも誰よりも強い芯を自分の中に持っていた名取さなさんだからこそできたことなのかな……と勝手に思っています。

普段から名取さなさんを視聴している人のほとんどが全く想像していなかったであろう「名取さな」という物語の終結、そして次章を示してくれたのには本当に驚きました。
まさか「なりたい自分」になれたらそれで終わるのではなく、その過程で本当の自分と「名取さな」としての自分に向かい合った上で新しい未来を示してくれるだなんて思ってもいないじゃないですか……

ここでのどんでん返しや徹底的に練り込まれた演出も含め、何もかもが伝説的な公演だったと思います。名取さなさんを見てきた視聴者からしてみればその姿を見ていた何年もが一つの物語になってここで劇的なエンディングを見せつけられた訳ですから…


総監督 名取さな←本当にかっこよすぎる

公演終了後これを見て名取さなさんの想い、そしてそれを支えるいろんな方の想いと努力がこれを生み出したんだな~と改めて思いました。
生涯反芻できるような壮大でいて優しい物語を、そして思い出を本当にありがとう…………


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インターネットに明るい花が咲くところ、思いっきり見せつけられたなあ…

名取さなさんがいる限り僕のインターネットはもっと楽しいものになるんだと思います。名取さなさんがなりたい「名取さな」の姿、これからも応援し続けたいですね…



おわり




マジで良い

@名取さなさん
今回の物販で販売されたアクリルフィギュア、制服さんを1枚買ってとんでもないポーズの王を3枚買ったので王の方が先に売り切れたのは少しばかり僕のせいかもしれません、ごめんなさい!!

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