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「FirstLove 初恋」の中での初恋妄想

初恋っていつだっただろう。

「可愛い」って、少しだけそう思っただけでこれは初恋なんだってことだったら、もう幼稚園の頃か。

いやいや、そんなの初恋でもなんでもなく、ただの反応だろうね。

だとしたら、「初恋」っていつだったんだ?

そもそも、初恋の定義って何だろう。笑っちゃうけど、今更調べてみたよ。
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初恋は、国語辞書では、生まれて初めての恋のことをいいます。 これは、英語では「First love(ファーストラブ」と言い、また恋とは、国語辞書では、特定の相手に強く惹かれることや、切ないまでに深く思いを寄せることをいいます。
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おお、重要な箇所があった!

「特定の相手に強く惹かれ、切ないまでに深く思いを寄せる」・・・ということらしい。

こんなの幼稚園ではない。

小学校・・・でもない。

だったら、中学生のころだ。間違いない。自分がそのように言っているのだから。

確かに、〝キュン〟ときたような気がする。

学校の廊下ですれ違うときなど、意識して、カッコつけて、見ないふりなんかして・・・

でも、彼女のこと、何気に見てる・・・。

間違いない、アレが〝初恋〟だ。 な、たぶん。

一人になって、オフコース聞いて、銀色夏生読んで、感傷に自ら浸って、
で、次の日に何もなかったように、また、平然と、そして遠目に彼女をみてるんだ。

もちろん、時間だけが過ぎていって、今はもう遠い記憶の中にかすかに息づいているような感覚だけど、
そんな意識がなくなるような瞬間を味わいながら、Netflix「FirstLove 初恋」を毎回楽しみにしてたな。

そう言えば、あの中学生の頃の初恋から、何回恋をしたのだろう?このnoteでそんなこと書くわけがない。

そんな自分の〝初恋〟のことは絶対に悟られずに、一緒に観ていた妻の横顔をそっとみた。

こんな自分の〝初恋〟のことなど考えて、ドラマと重ね合わせて観てるなんて、絶対にわからないだろうと思いながら静かに観ていた。

このドラマの様に、「FirstLove 初恋」のままに、今の伴侶にたどり着いたわけでは、もちろんない。

いくつかの〝恋〟という不可解な森を何回かくぐりぬけて、今がある。

恋の体験と運とタイミングが絡み合って、何か特別な初恋以上のものを見出したからこそ、伴侶となったのだ。

この年輪を積み重ねていくことも、また、「FirstLove 初恋」の下地があったからこそ感謝できることもある。

〝恋〟は貴重な体験で、甘くも、辛くもあり、そして、切なく、すぐに遠い過去となる。

そう簡単には、恋から変化して≪伴侶≫にはならないものなのだろうな。

未来を意識して、恋を通り越し、一緒にいる、それが、「future love」なんだな、なんてツラツラと考えながら、
このNetflix「FirstLove 初恋」の最終回を観終えた。

とても、良いきっかけを作ってくれたストーリーに感謝したい。

たとえ、どんな、「FirstLove 初恋」だったとしても、その体験は今現在と未来の愛の種子となっているのだから。

ラストで妻が「はつこいか・・・」なんてボソリとつぶやいた。

ハッとした。あなたも思い出していたんだね、自分の初恋。


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