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水はどこからきた?

化粧品に関わる上でお世話になったある方が、「水」に関する考察を披露してくださったことがありました。
今回はそれをご紹介させていただきたいと思います。

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●日本は資源大国

 日本国土には毎年約7千億トンの水がタダで降ってきます。日本は石油や鉄鉱石などの資源は無いかもしれませんが、実は膨大な「水」資源国なのです。
 石油や鉄鉱石だけがあっても物はつくれません。自動車1台作ろうと思えば石油が2トン必要ですが、水は120トンも必要なのです。水がなかったら工業というものは成り立ちません。もし水を必要とせずに出来るのであれば、アラブ諸国に大工業地帯をつくったら良いことになります。低コストな水が低コストで工業製品の生産を可能にする条件なのです。日本は「水を売って油を買っている」わけで、その水がタダであれば、どんどん富が蓄積されている状態です。

●水は150億年前に宇宙でつくられた

 150億年前、宇宙は大爆発(ビックバン)で始まりました。大爆発が起こったときは非常に高熱であったため、物質は存在せず光だけが存在していました。その後、宇宙が少しずつ冷えて始めた時、物質が出来始めました。素粒子が集まって原子核ができ、それに電子が捕らえられて原子ができました。宇宙で最初にできた物質は原子核の周りを一つの電子が回る、水素だったのです。ちなみに水素の次にできた物質は電子を2つ持つヘリウムでした。このように水を構成する水素原子は150億年前、ビックバン直後にできたわけです。さて、水を構成するもう一つの原子である酸素は、水素から数えおよそ10番目にできた元素でした。水素原子2つと酸素原子1つが合体して水分子(H2O)ができました。水は宇宙にごくありふれた物質なのです。

●水は宇宙からの地球へのプレゼント

 宇宙の水は宇宙の岩石の中にいっぱい入っていて、地球ができるとき、岩石と一緒に降ってきて、塊となって火の玉地球っができました。岩石の中に入っていた水が熱で水蒸気となって地球の大気中に放出されました。地球が冷えだしたとき、それは雨となって地球に降り注いだのです。こうしてたまった水は約13億7千万トンありました。地球には引力がありますので、水は宇宙に逃げ出さず、地球に留まることができました。
 実は現在の地球には、宇宙からきた水が循環しているだけで、増えたり減ったりしていません。水蒸気となり、雪や雲となり、液体となって雨になり川に流れて、海にたまる。水は液体、気体、個体と変化しながら生命や地球の中をぐるぐる周りめぐっているだけなのです。

●今飲んだ水は恐竜のおしっこだったかも

 水は地球の中を循環しているだけですので、もしかしたら私たちが飲んでいる水道の水は2億5千万年前、恐竜がおしっことして出した1滴かもしれません。恐竜がおしっことしてだしたものを魚が飲み、排出した水を植物が吸い上げ、葉から蒸発して雲となり、雨となって降ってきた水を動物が飲み・・・、と宇宙から降ってきた水が、太古の昔から現代まで、ただ回りめぐっているだけなのです。
 また琵琶湖から流れて大阪湾に流れ込むまで、流域の途中で飲まれ排泄された水を人口的に浄化しながら、人の体内を平均4回通ってくるといわれています。

●水は貴重な資源

 人は体重の70%の水を蓄えていて、1日に約2.5リットルの水を摂り、2.5リットルの水を排出します。しかし1日に必要とする水の量はこれだけでは足りません。生きている限り体内にある水の量の約6倍、180リットルもの水を必要とします。このため体内では絶えず水を循環して使っています。細胞は新陳代謝をしているため水が1回体内をまわると汚れます。そのため水を浄化させる必要がありますが、その役割を腎臓が担っているのです。腎臓という機能が破綻したら水を浄化することができないから、生きていけません。腎臓は重要な役割を担うため2つあるわけです。
 家で洗濯した後、下水道へ流した汚れた水がどこかへ流れていくので、私たちは安心します。しかしその水がまた自分のところに戻ってくる、と考えなければなりません。水を汚すことは非常な罪悪であることを理解してください。
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 ごく当たり前と思って使っている水も、貴重で大切な資源であることがわかります。
 思ってもみなかった視点で物事をとらえると、それに対する捉え方も変わるのではないでしょうか。先入観、固定概念の払拭につながるきっかけとなれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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