小説置き場

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03月14日~二見馨

わかってる、と俺は心の中で呟いた。 (わかってる。この不肖二見馨、わかってますともそんな…

02月14日~叶東海

 息せき切って理科室へ駆けつけた俺は、呼気も整わないまま冷えた廊下に立ち尽くした。 「何…

01月01日~帯刃肇

 空が白んできて、社務所が少しばかりひっそりとしていることに気づいた。 (……もう朝か) …

12月31日~大塚朋臣

 俺は鉛筆を握る手を止めて、何とはなしに窓の外を眺めた。 (なんか、遅いな)  さっきから…

12月24日~高階寛人

 住宅の間を縫ってくねくねとした細い坂道を下り、微かに踏切の音が聞こえ始めると、駅はもう…

12月22日~鎚谷斉

 外へと一歩踏み出してから、頬が痛むほどの風の冷たさにマフラーを忘れたと今さら気づき、俺…