エロゲを語る会「朱 ~Aka~」  


ご挨拶

ご無沙汰してます、ViT4Lです。

今年もついに終わりに差し掛かっておりますが、皆様お元気でしょうか。ガチでクッソ寒いので絶対外になんか出ず家であったかくしてお過ごし下さい。外出たら死にます。

という訳で、ねこねこソフトのアダルトゲーム「朱 ~Aka~」を語りま~す。何故ならとっても面白かったので。

タイトル画面

冬に出たねこねこソフトのコンプリートBOXを買ったので、発売順で持っていないタイトルから遊んでいきました。

その前に出た銀色の続編という事で、人の命を描いたシリアスな雰囲気はそのままですが、舞台が砂漠に移った事でファンタジーな印象がより強くなりましたね。
そういうのもあって、どんな話になるのか予見できなかったので…プレイ前は曲が良すぎ…って印象が一番に来ました。

上記のOPで流れる曲は「砂銀」ですね。動くヒロインたちが可愛いんだこれが。

実際にプレイしても音楽が一番印象的でしたし、制作サイドからしてもめちゃくちゃ力とお金を掛けた場所らしいです。今の型月でもこんなにお金掛けないんじゃ無いかって、最近のおかえしCDか何かでは言及してましたし…。

舞台が砂漠ということもあって、民族系の楽器を用いたBGMが殆どを占めてました。確か中東ってよりはもっと東の極東辺り…なので、多分その辺りの楽器を用いてて、創作でありがちなアラビアンなそれとは違いましたね。
(一応音楽の人間だし、なんならエスニック系の要素を入れたジャンルをやってるのになんも分からん…。)

第2章ヒロインのチュチュです。ぽんこつかわいい。

イラストのクオリティも今見ても申し分ない、特に背景に関しては過剰な程では…ってくらい緻密に描き込んでいて驚きました。
4人いるヒロインも立ち絵、イベント絵共に豊富で、ぽっと出のサブキャラ…本筋には関わる事ない宿屋のおっさんに至るまで、使い回すことなくそれぞれの街ごとに用意していて、この作品に掛けた熱意に驚かされました。

第4章ヒロインのラッテ

この手のゲームを語る上で、やはり肝心なのはシナリオですよね。

絵とイラスト共に力が入っており、やはりこのシナリオという点に関しても手を抜いてはおらず、めちゃくちゃ練られたものに俺は感じました。
気になるような矛盾点も見つからず、それでいて奥深い設定。進行に緩急や伏線がある為、読んでいて飽きる事が無く、BGMでの盛り上げも上手い…。

特に俺が一番良かったシーンは、この上に貼った画像のシーンなんですけど。

えー、オタク語りします。

すっごく雑にストーリーを説明すると、

地主の元に生まれた娘の”ラッテ”と、願いを叶える糸”銀糸”をある地まで運ぶよう命を受けた青年”ルタ”。
屋敷から外の世界を見た事がないラッテは、決して安全ではないルタの旅路に同行したいと願い出た。当然ルタはそれを拒むが、彼女が抱えている一つの病気…近い将来には失明してしまうという、残酷な運命を召使が明かした事で、彼はルタを連れての二人旅へと赴いた。
砂漠を渡り、寂れた街を歩き、ついには水も無くなる…世間知らずなラッテにとっては過酷な道程であった。飢餓に倒れた人の亡骸に、打ち付ける砂嵐。砂漠の過酷な世界を見る事になった中…だからこそ、ラッテが探し求め、そして見つけたオアシスは一層美しい景色だった。

(うろ覚えで雑な要約の癖に意訳まで入れてます…まぁ正しく説明しちゃってもあれですし、皆に遊んでもらう事を考えるなら多少はね?)

嬉しさのあまり、ラッテはルタの手を取り、そして二人は踊り出す。長い旅路で様々な思いが交わされて、そしてやっと二人が向き合えた、そんなエモいシーンで挿入歌の「朱」が劇中で初めて流されます。

これが、これが本当に良すぎるんですよね〜!

その前にも、同じ様な踊りのシーンでこの曲のインストアレンジが使われてはいるのですが…この歌詞ありのバージョンは、焦らしに焦らして第4章という、ゲーム全体としてはかなり後半でやっと流れるんですよ。

サントラで曲だけは先に聴いていて、異国情緒のある素敵な曲だな〜ってだけ思ってたけど…。

俯き伸びる影 テラスの前で一人
目を閉じれば今も そう貴方の元へ

抱き寄せて so low turn
微笑んでくれた
あの背中 指を 探している

つまづいたふりは too late to slow
いたずらな笑顔に
もう二度と rhythm too late to slow
今 あの日の元へ

あ〜これ、ラッテのこと歌ってるのかぁ!(涙)

シナリオを進めてやっとその歌詞の意味が分かるの、本当に出来が良すぎる。
それに、主題歌でも無いのにタイトルを冠してるのもこれで納得がいきます。何故なら、朱はラッテが始めた物語と言えるまでの存在なので…。

まぁこれ、2番の歌詞なんですけど、これ明らかにラッテの心情を描いているんですよねぇ。
優雅でありながらも切ないメロディに、ラッテの思いを乗せたこの曲。聴きながらそっと目を瞑れば、ステップを踏むラッテの姿が浮かぶ…。

一つ特筆しておくべき事は、前作、銀色との繋がりなんですけど…途中まで全く銀色の要素が無くて、後半の盛り上げパートで一気に混ざってくる感じなんですよね。

銀色を履修した前提で、知識の補完とか一切無しに進むので…それだけは注意が必要ですね。銀色も面白いのでね、ちゃんとペアで遊んでみて下さい。

終わりです。来年も良きエロゲライフを~。

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