mRNA インフルエンザワクチンは?

はじめに書いておきます、素人の雑記です。

当方 mRNA ワクチン自体のテクノロジーそのものについては否定する立場ではなく、いずれ完全に制御できるようになるかもしれない、と期待する気持ちはあります。しかし当分利用は様子見だと思っています。

新コロワクチンのおさらい(私見)

まず、アストラゼネカ製はスパイクたんぱくを作る能力を DNA に組み込む(短期的?とはいえ自己免疫疾患そのもの)ので論外と思っています。

次に、ファイザー・モデルナ製では、以下の課題があると思っています。

・スパイクたんぱく自体が結構有害だった
・レトロウィルス感染者は DNA へ逆転写される可能性が否定できない
・不発粒子(mRNA 入りナノ粒子)が臓器蓄積し長期的影響が不明

特に 1 つめはやらかしレベルだと思っています。

mRNA インフルエンザワクチンでは?

それでは、mRNA インフルエンザワクチンはどういう設計でしょうか。
ファイザー社の情報を少し漁ってみたのですが見つけることができませんでしたので、新コロ用ワクチンと同じ考え方と仮定して推測してみます。
つまり「ウィルス表面のスパイクたんぱくを生成する目的の mRNA を脂質ナノ粒子に封入する(ことで人体に抗体を作らせる)」ということです。

まず、以下を参考にすると:
https://www.bdj.co.jp/safety/articles/ignazzo/hkdqj2000007dkl4.html

インフルエンザのスパイクたんぱくは HA(ヘマ(ア)グルチニン)、NA(ノイラミニダーゼ) で(ちなみに HA, NA にはよく知られるように亜種がいくつもありそのせいで従来型ワクチンは流行予測して開発する)、前者は感染用(細胞表面のシアル酸に結合する)、後者は細胞内で増殖したウィルスが細胞外へ出ていく時用です。

ちなみに NA を抑制する薬は開発されています(タミフル・リレンザ他):
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf830c.html

感染を防ぎたいわけなので、このワクチンで HA のスパイクたんぱくを作る筈です。新コロワクチンでの観察状況から、結局はそれが血流にのることになります。

次にシアル酸を調べると…

http://www.jcgg.jp/sialichtml/whatis/about01_02_2.html
ムチン型糖タンパク質の最大の生理作用は細胞表面の保護作用である。例えば、胃や腸の内壁は、強い酸や塩基と強力な消化酵素によって、簡単に分解されてしまうであろう。これを保護し、消化吸収を助けているのは、大変巧妙な構造と言える。その主役がムチン型糖タンパク質、特に末端に付着するシアル酸である

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%AB%E9%85%B8
細胞表面に存在するシアル酸リッチな複合糖質は細胞表面の水分を保っている。細胞表面のシアル酸リッチな部位は、生理的な条件下でカルボキシ基の一部が解離して負に帯電することもあり、細胞表面を負に帯電させる作用がある。水は極性分子なので正に帯電した部分が細胞の表面に引き付けられる。また例えば、赤血球の表面もシアル酸リッチであり、赤血球の表面が負に帯電していることで、赤血球同士が電気的に反発して凝集しにくいようになっていることなどにも関係している

などとなっており、シアル酸量の差はあれどほぼ全身の細胞に広く存在すると読み取れそうです。ここを感染経路に使うというのはタチが悪いウィルスですね。インフルエンザ罹患時の全身倦怠感などとも合致しそうな気がします。

シアル酸の上記の性質からすると、ACE2 受容体のように自身が酵素という話ではないため、酵素機能低下による影響はなさそうですが、HA がばらまかれると赤血球の凝集が起こり(HA の日本語訳は「赤血球凝集素」)、血栓症のトリガーになり得ることが考えられます。
その為、これも血管系に入れてはいけないワクチンになるのではと推測できそうです。

ACE2 への付着とは違う仕組みで同じような結果が起きうるというのは興味深く、ミクロの世界は油断できないですね。

思ったこと

ウィルス表面のスパイクたんぱくをほぼそのままの形でばらまいて、抗体を作らせるという考え方自体が短絡的で乱暴なのではないでしょうか?
発症によって現れた症状とは、突き詰めるとすべて、体内で発生した生化学上の物質交換・反応の結果であり、そのトリガーはウィルス表面の物質であるということを考えると、新コロワクチンで有害事象が多く発生することは至極当たり前のような気がしてきました。
百歩ゆずって投与量をもっと減らすか、mRNA の安定性を多少崩す(分解しやすくする)対応が必要であると感じました。

現行の不活化インフルエンザワクチンでは新コロワクチンほど有害事象は起きないので、これに倣うなら、mRNA から不活化したウィルス(中身の RNA が無いか無害なモノ)自体を作るべきなのかもしれません。ほんまもんができてしまうとしゃれにならないですが。

ともかく、有害事象を減らすために多少有効率を下げるのも検討必要と、自身がワクチン開発者であれば思います。

自分の勉強用参考) HA の詳細:
https://numon.pdbj.org/mom/76?l=ja


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