見出し画像

竈炊飯治郎 第20話 機能価値と情緒価値

世の中には信じられないぐらいお金持ちがいっぱいいます。
人口の0.3%は信じられないぐらいのお金持ちです
<1000人に3人ぐらいです。結構多いでしょ?>
人口の0.3%の人は残りの99.7%と同じだけお金を持っています。つまり単純に計算してみても300倍です。私たちにとって1万円は彼らにとっては30円です。そこまで極端ではなくても5千万円の年収の人は250万円の年収の人の単純に20倍お金が使えるわけです。

もしその人達に自分の商品が売れるなら2億円の家を売るのもそれほど難しくないはずです。でも、99.999999%の場合、富裕層は私たちを相手にしてくれません。

かたや、世の中にはものすごい技能を持っていたりや世界を変える技術を研究や開発してる方々が多くいます。でも、よっぽどのことがない限りその人達とも出会いません。

あ、ホントは嘘です。本当は良く出会います。でも、お互いに興味が出ないのです。

それはなぜでしょうか?
まず、お金持ちの多くは自分は選ばれてお金持ちになったと思っています。中小の社長や中国人の場合は特にそうです。

どんなにいいものでも、説明が難しいとお金持ちにはほとんど理解できないのです。

人間は面白いもので、自分の理解できないものは、インチキだと思いがちです。もしくは興味がなくなってしまいます。

多くの研究者や開発者は、いかに自分が頭が良く、凄いかということと、自分が開発したものが凄いかに重点を置いて説明し出します。(機能価値)これは「のび太」に出木杉君が説教しているか、スネ夫が自慢しているようなものです。スネ夫の自慢ならのび太はうらやましく思うでしょうけど、出木杉君の説教なら聞きたくありません。

うちの師匠は金持に物を売るのが本当に上手いです。金持に難しい説明をするのではなく、それを自分はどうやって使っていて、あなたが使うとどう楽しいのか?についてだけ説明します。

相手は最終的に、「売って下さい!」ということになります。デザインなどと言う抽象的な物をいとも簡単に売ってしまうのです。これは庶民に陥りやすい機能価値の説明をせず、いかに買った人が楽しいかという情緒価値だけ説明するのです。

ですから、iPadにいかに自分が楽しいかの写真や動画だけ入れて、人に自慢するだけで、とんでもない額の営業を取ってこれるのです。端にはただ遊んでるだけにしか見えませんが…
いや、本当は遊んでるだけなのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?