お月さまはいつも… 詩 #Azulie / 画 #木下美穂
おかんに抱っこされながら みるお月さまは
いつもわたしをみてた
なんだか ほほえんでいるみたいに
少し大きくなると お月さまと
鬼ごっこをした
おいかけられてばかりだったけど
年頃になると いろいろと忙しくて
あまり お月さまをみあげなかった
さみしかったかな
年頃になると いろいろと忙しくて
あまり お月さまをみあげなかった
さみしかったかな
抱いている赤子の瞳に映るお月さまは
遠い昔と同じ 眩い色
その色は ゆっくりと私たちに染みていく
時が過ぎ ベッドに横たわりながら
窓越しにみるお月さま
ただ みつめあう
このまなざし あなたのもとへまっすぐと
あぁ お月さま なんといえばいいのだろう
あなたは なにも言わずに
たくさんのものをくださった
わたしのもとへ 降り注いでいる 銀色の光とともに
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