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LINER NOTES - 『#SUSHISONGS 1貫』

『#SUSHISONGS 1貫』sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司のライナーノーツです!音楽と合わせてお楽しみください!

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まずは、「ハロー!寿司ジャンキー」でかっこいいハーモニカを吹いてくれた、JOHNNY HENRYのYAMADAさんからコメントいただきました!

▼COMMENT by YAMADA(JOHNNY HENRY)

寿司ジャンキーのみなさんこんにちは!
『ハロー!寿司ジャンキー』にてハーモニカを担当したYAMADAです。
なんとなく音楽の趣味が近そうだな~と思っていたsumeshiiiさんに雑に絡んだらフィーチャリングしてもらった…という流れで参加させていただきました。

プレスリーを彷彿とさせるリフからのロックンロール進行、オールドアメリカンをブンブン振り回してからのBメロからポップに駆け上がるサビがもうあまりにも最高で、ハーモニカの泥臭さで濁らせないようにハーモニカを2本、マイクも2本使ってレコーディングしています。
Aメロ、Bメロ、サビ、ソロでそれぞれ役割の違うハーモニカと、歌やオケとの絡みを楽しんでもらえればと思います。

シンプルなようで何回聴いても新しい発見がある飽きない1曲なのでじゃんじゃん再生してくださいね!!!!それでは!!!

YAMADA(JOHNNY HENRY)

▼解説「バーチャルお寿司を推すしかねぇので。」

「ライナーノーツ?ああ。いいよ。」と見栄を張って安請け合いしたはいいものの、案の定何を書いたらいいのかよく分からない。

早速ググってみたら、検索サジェストのトップが「ライナーノーツ いらない」で目を丸くする。遷移先のYahoo知恵袋では「単なる楽曲についての感想文みたいな解説ならいらないです」というコメントがベストアンサーになっていた。

おわった。音楽ド素人の自分に何が書けるというのか。そもそも無理ゲーじゃねぇか。

とはいえ、友人の頼みを素気無く断るのもなんなので、「じゃあ良いライナーノーツって何なのよ…」と調べてみると、先のベストアンサーコメント主が「アーティストに直に聞いた逸話が出ていれば嬉しい」「同系の関連アーティスト名が出ていれば数珠繋ぎで聞いたりする」とも書いていたので、この方向で少し書いてみることにした。

お寿司氏とは、かれこれもう10年くらいの付き合いになる友人だ。

なので「逸話」は数限りなくある。ただ、それを話はじめると、彼のアーティスト生命が危うくなりかねないので、ここではやめておく(やめておいてあげる)。

お寿司を襲名する前から彼は音楽活動をしていて、僕は彼がつくる音楽が好きだった。

いまとは違い、もっと普通にシンガーソングライターみたいな感じだったが、楽曲も歌詞もプロのアーティストと比べてもまったく遜色ないどころか、普通に超えていると感じていた。彼に最初にもらった自主制作アルバムのうちの何曲かは、未だによく聞いていたりもする。

そんな彼が、新しい活動を始めた、それがVtuberだと聞いて、最初は正直かなり驚いた。でも、楽曲を数曲聴いて「わかるなぁ」「最高だなぁ」と思った。

随分前に細田守監督がプロフェッショナルに出たときに仰っていたことが、自分の感想をそのまま言い当ててくれているので引用したい。

「映画ってさ、思うんだけどさ、イエーって感じで人生謳歌してる人のものじゃないと思うんだよね。

なんて言うか、むしろ、くすぶってる人のためのものだと思うんだよね。自分も含めてさ。

世の中「もっと面白いよ」とかさ、これから生きていると「なんかいいことあるかもよ」とかさ、「体験するに値することがあるよ」ってことを言いたいっていう。」

「映画を作るとか観るとかってことはさ、世界に希望を持ってますよってことを表明するような行為でさ。そうでないにも関わらずね。

そんときの自分は幸せじゃないかもしんないけど「人生は幸せなのかもしんない」ってことをさ、大声で言ってるようなもんなんだよ。

それは幸せじゃない人だからこそ、それを作ったり言ったりする権利があるってことだよ。」

僕もお寿司氏も、もう「若者」では済まされない歳になった。イエーだけで人生を謳歌することなんてできやしないことは、嫌と言うほど知っている。

でも、だからこそ、そろそろ、あえて、ハッピーを歌わなきゃいけない。

砂利を抜いたり、灰汁を抜いたり、地道で手のかかる下拵えは開店前にぜんぶ終わらせて、お客さんには、できるだけシンプルに、雑味のない形で、幸福だけを味わってほしい。

きっとそんなことを考えながらこの活動を始めたんじゃないかなと、なんか勝手にとても励まされたし、やっぱり好きだなと思った。(ぜんぜん違ったらごめん。笑)

若林正恭さんが『ナナメの夕暮れ』のなかで「ネガディブを潰すのはポジティブではない。没頭だ」と書かれていて、震えるほど共感した。

お寿司というキャラと枠を設けて、複雑で面倒ないろいろなことはショートカットできるようにして、とにかくたくさん曲を書くこと。作曲に没頭すること。それがいま彼にとって必要なことなんだろうし、その姿勢もめちゃくちゃに共感できる。

とまぁ、偉そうに、長々と書いてきたが、要するに僕は彼が好きなのだし、彼の曲がもっと多くの人に聞いてもらえるようになったら嬉しいなと思う。

バーチャルお寿司を推すしかねぇので!
(ひな誕祭のグッズ売り場の長蛇の列から、愛を込めて。)

RN:友人、いうなれば寿司酢?(ダセェ…)

▼セルフライナーノーツ「あたらしいおすしのうた」

2020年9月末に初めてのオリジナル曲を投稿してから約一年、2021年10月は、全速力で走ってきた一年がちょうどひと段落したタイミングでした。この一年は、自身のオリジナル曲も数曲リリースし、EPも作り、主催でコンピレーションアルバムを作り、楽曲提供も数多く行い、飛躍の一年と言っていい年だったと思います。そんな一年が終わり、2021年11月の落ち着いた時に、「では次の一年はどんなふうに活動していこう」と立ち止まって考えてみました。

『ADVENTUNE3』が自分の考えるきっかけの一つになりました。この企画は、テーマをアルバムごとに「冒険」や「悪人」、「武器」など決め、参加者がその中からそれぞれ自分のやりたいテーマを考えます。僕は「武器」の中から「盾」をテーマに、「守るよ」という曲を作りました。この曲を作って感じたのは"テーマから曲を作るのは、自分の創作の視野が広がって楽しい!"ということでした。なんとなくこれまでの自分の中には"アーティストたるもの何にも縛られず自由でオリジナリティのあるもの"という認識があったのですが、僕はそれよりもテーマがあってそれについてどうアプローチをしていくか、を考えるのが楽しいし、得意かもしれないと『ADVENTUNE3』の企画に参加することで気づきました。そこで、では僕のすめしいとしての活動のテーマってなんだろう、と思ったときに、やはり"お寿司をテーマに、音楽を通して楽しいことを提供していきたい"というところに行きつきました。

そこで考えたのが"" #SUSHISONGS ""というテーマで、まず第一に思いついたのが今回のEPにも収録されている「ハロー!寿司ジャンキー」という曲でした。これからのすめしいの活動の中心となるテーマを描いた曲で、この曲ができたから、やっぱりこの方向で進んでいこう、と決められた曲になりました。そうして、今回のEP『#SUSHISONGS 1貫』は誕生しました。いまだかつて、お寿司をテーマにこんなにたくさんの曲を作ったアーティストはいないと思います。#SUSHISONGSが50曲、100曲になったとき何が起こるのか、これからのすめしいの活動を見守ってもらえたらと思います。(自分でもわかりません)

1.ハロー!寿司ジャンキー

上にも書いたとおり、これからの自分のテーマを集約した曲をつくりたいと思い作りました。といいつつ、「ハロー!寿司ジャンキー」というタイトル自体は、かなり前から自分の中にあって、僕のメモ帳にはいつかこのテーマで曲を作ろう、と思ったものを箇条書きにしたゾーンがあるのですが、そこにかなり前からあった言葉でした。

今回コメントもくださったYAMADAさんとはいつか絶対何かしらでコラボしたい、と虎視眈々と狙っていたのですが、この曲のデモを作ったときに、「これはYAMADAさんにハーモニカを吹いてもらうしかない!!」と思いすぐに連絡しました。YAMADAさん快諾してくれて、そして最高のハーモニカソロをありがとうございます!!

この曲の下敷きになっているのは、YAMADAさんのコメントで指摘されているようにプレスリーの「Jailhouse rock」です。僕はプレスリーのオリジナルバージョンよりも映画「ブルースブラザーズ」のカバーバージョンをイメージしていましたが、囚われた主人公たちが刑務所で最後に馬鹿騒ぎをするあの感じが無性にワクワクします。そんなかんじをこの曲で出せたらな、と思いました。

2.寿司ルーティーン!

毎週月曜日夜21時〜YouTubeにて定期配信 #月曜からお寿司 という雑談配信を行っているのですが、その中でリスナーさんからのコメントで、「お寿司を食べる順番」について質問があり雑談していました。そのときふとお寿司を食べる順番=寿司ルーティーンという単語を思いつき、配信の中で「寿司ルーティーン!」って曲作れるかも!!と宣言しました。

そして、その翌々日、TwitterやYouTubeで、みなさんから寿司を食べる順番=寿司ルーティーンを募集。すると多くの方がいろんなこだわりを持ってることがわかりました。それを、曲に落とし込んでいきました。

この曲はBPM=163と、すめしいの楽曲の中ではこれまでなかった早いテンポの曲にしました。これまでの横ノリできるグルーヴィーなサウンドよりも楽しいわちゃわちゃしたコミカルな曲を意識して、新しいすめしいの音楽の側面を見せたい、と思いながら作りました。

3.メリ!クリ!スシ!

催事と寿司、をテーマにするのはずっとやりたいと思っていました。クリスマスってチキンととケーキというイメージだけど、それだけじゃなくてもいいよね、という気持ちを、幸せなカップルのイメージにのせてみました。よいねこさんにお願いしたイラストもまさにイメージどおりで、こたつに入りながらお寿司を食べる幸せなクリスマスを表現していだきました。

この曲でも、すめしいのこれまでの楽曲ではあまりやらなかった4つ打ち(1小節にキックを4回打つ)を採用しています。ポップでキラキラなクリスマスに毎年聴きたくなるようなサウンドをイメージしました。

4.WASABIII

実はこの曲は、「いつか回らない寿司屋で」とほぼ同時期くらいの、活動初期からプロトタイプがあった曲でした。しかし、なかなか尖った曲調だったの趣味全開のサウンドだったので、詰めきれずリリースできていませんでした。「ハロー!寿司ジャンキー」「寿司ルーティーン!」「メリ!クリ!スシ!」とそれまでのすめしいの音楽性と違う曲をいくつか出せたので、その流れでこの曲も仕上げることができました。ちなみに、タイトルは最初は「WASABI」だったのですが某ジャニーズグループに同名の曲があったので、被りを避けてIIIにしました。

hoghornさんにイラストを書いていただいたのですが、大判にして額縁にいれて飾りたいくらい独特なイラストでとても気に入っています。

5.だが大丈夫バーチャルお寿司がいれば

ラップに挑戦したくて作りました。ラップ詞は月島かおるくんにお願いしました。ラップ自体これまでほとんどやってこなかったことですが、これもここまで4曲の流れがあるので挑戦できた曲です。こうやって書いてみると5曲とも新しいことに挑戦した、すめしいとして意欲的な作品になりました。

このEPに「1貫」とつけたのは、これから2貫、3貫、とどんどん増やしていきたいからです。すめしいはこれからも、お寿司というテーマをとおして、楽しいことをこれからも届けていきます!

▼CREDIT

『#SUSHISONGS 1貫』
1.ハロー!寿司ジャンキー feat.YAMADA(JOHNNY HENRY)
Music & Lyric sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司
Blues Harp YAMADA(JOHNNY HENRY)
MV Illustration キリゾノ

2.寿司ルーティーン!
Music & Lyric sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司
Special Thanks TwitterやYouTubeで寿司ルーティーンを教えてくれた皆さん

3.メリ!クリ!スシ!
Music & Lyric sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司
MV Illustration よいねこ247

4.WASABIII
Music & Lyric sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司
MV Illustration hoghorn

5.だが大丈夫バーチャルお寿司がいれば
Music sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司
Lyric 月島かおる


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