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短歌 7首

カーテンの隙間で揺れるホコリから
何かを取ろうと腕を伸ばした
助手席の窓が結露で曇るから
誰か描いてよ相合傘でも
指先でなぞる水滴伸びた先
机の角に薄く消え行き
立ち飲み屋グラスの奥にいい女
声かけないからいい女のまま
気にするな落とし物など忘れよう
俺のじゃねーしお前のだから
公園のブランコの板に砂を盛る
俺の場所だし誰も座るな
歩道から急に車道に飛び降りる
死にはしないさホコテンだもの

どりゃあ!