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短歌 7首

太陽を浴びず過ごした休日に
モニターだけが僕を照らした
ウイスキー注ぐグラスを揺らすから
濡れた氷も揺れて溶け切る
助手席に誰を乗せるか思案して
コンビニ袋の特等席に
眠れない真夜中みたいに落ち着かず
膝を揺らした君がいた春
サッカーで盛り上がってる隣室の
騒ぐ声だけ聞いて喜ぶ
5人掛けソファを買った日曜日
友くる日までL字に眠る
東北の町に越してく女の子
東北なんか、悔し紛れに

どりゃあ!