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噓日記 9/23 秋の嘘ファッションマガジン

夏の終わりなのか、秋の始まりなのか分からない時期が丁度今だ。
暦の上ではかなり前から秋とは言うものの、最高気温が30℃を優に超える日々を過ごし、そんな日々が秋であると納得できる人間はなかなかいないだろう。
年々、四季の境界が曖昧になっていく感覚を覚えるのは私だけであろうか。
2028年、二季になる。
夏冬になる。
冗談はさておいて、苦しかった夏も終わりを迎え、秋らしさを微塵だけ感じられるようになってきた。
さて、そんな暑さの落ち着きが感じられるからにはそろそろ衣替えをしなければならないという時期でもある。
今回のモテる男になるためのメールマガジン、通称《モガジン》では秋に向けたファッションを実際のコーディネート例と共に紹介していく。
秋、それは男が一番モテる季節である。
聡明な読者諸君も実体験として感じてきたことがあるだろうが秋は魔法の季節だ。
落葉を踏み締め、目を細める男にはどこか哀愁と色気がある。
今回のコーディネートではそんな哀愁と色気をメインに据え、大人の男が出せる色気について学んでいってほしい。

コーディネート
「ナチュラル and……」
トップス:none
パンツ:none
シューズ:none
ソックス:none
アクセサリー:none
香水:メゾンマルジェラ レプリカ ジャズクラブ

秋だからとゴチャゴチャ足し算をしたくなる気分は間違いではない。
事実、夏では薄着になるせいでコーディネートにメリハリがなく、子どもらしくなってしまうのがメンズコーデの弱点でもある。
だが、差別化をするならまずその認識から改めていく必要がある。
キーワードは「上質」。
あえての引き算、削ぎ落とされた贅肉。
残るのは男の魂、一番深く固い所。
大胆にもトップスとボトムスを着用しないという蛮勇。
アクセサリーやソックス、シューズさえも自分には必要のないものであることに私たちは気付かなければならない。
秋とは自然に帰る季節である。
あえてのネイキッド。
あえての裸。
その首元にメゾンマルジェラのレプリカ ジャズクラブをツープッシュ。
名前の通り、ジャズクラブをイメージして作られたこの香水はタバコ葉やラムなど、大人の雰囲気を想起させる。
スモーキーかつスパイシーで、サックスの響く店内が自然と浮かぶ。
ジョン・コルトレーンでもスタン・ゲッツでもなく、ハンク・モブレー。
地味で目立たない印象を持たれがちなプレイヤーだが、その奥にある聞き込んだものが辿り着ける繊細さに目を向けられる男へ。
そんな男にジャズクラブはよく似合う。
以上が秋のコーディネートである。
このコーディネートで地域の碁会などに参加してみてはいかがだろうか。

どりゃあ!