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「HIT: The World」を実際にプレーしてみて思ったこと

皆様こんばんは、可燃ゴミくんです。
今回は4月17日リリースのNEXON新作MMORPG「HIT: The World」をプレーして思ったことを書き綴ります。
もしこの記事を読んで興味が沸いた方は、是非プレーしてみてください。


ざっくり三行要約

記事を読む時間が無い方向けに冒頭に三行要約を置いておきます。

◆正統派MMORPGの現代版
◆技アリの「課金格差」対策
◆後から段々面白くなるような設計


著者のMMO歴について

MMORPGは実際のところ2006年~2009年にサービスが提供されていた「Last Chaos」を小学生の頃に軽く触れたのが最初です。

Last Chaos(ラストカオス)

他には、Legend of LUNA(2008年)、Cocoloa Online(2013年)、Tower of Fantasy(2022年)を経験して今に至ります。
他のブロガー、配信者の方と比較して歴は浅いので、その点温かい目で記事を読んでいただければ幸いです。


ゲームの概要と所感

HIT: The Worldは、過去作「HIT」の世界観を継承し制作された国内で言えばシーズ2作目のゲームタイトルとなります。
コンセプトは、「仲間と目指す、日本の頂点。」
今回はあまり触れませんが、ワールドボスのドロップルールをユーザー投票で決定するシステムや、ユーザー参加型の大規模攻城戦やワールドボスなど、基本的にユーザー視点に重きを置いたシステムが特徴です。

懐かしさと新しさの共存

さて、これは先ほど撮れたての一枚です。皆さんはどう感じますか?

なんか古くない?

多分皆さんが「これ令和に出てくるMMORPG?」って思ったことでしょう。
自分も率直に言えば拍子抜けするほど、基本操作は20年前のMMORPGと大差がないと感じました。

しかしそれも束の間、すぐにこのゲームの新しさを実感しました。
それは…「UI関連」です。

昔のMMORPGと言えば…
「クエストの受注、報告でNPCを探すのが大変」
「マップ間の移動に序盤はワープが無くて非常に面倒臭い」
「武器装備、強化、スキル、アイテム、精錬、製作…要素が多すぎて複雑」

などという要素に悩まされるのが私が持つ昔ながらのイメージでしたが、

本作では、
・クエストタブによる一括管理
・クエスト受注報告に係る移動を原則ファストトラベル化
・マップ間移動についてもポータル(転送装置)なしでファストトラベル化
・必要最小限かつアクセスしやすい強化・製作システム
 などなど
MMORPGに特有の煩雑さを感じられないよう、
最大限配慮してUI関連を構築している印象を受けました。
本作特有のシステムは山ほどありますが、個人的にはUI関連が一番衝撃を受けました。MMORPGは確実に進化しているんだなあと。

金さえあればどこでもひとっとび!ヒャッホウ!

勿論、このような配慮は他のMMORPGでも現在までに創意工夫されてきたものだと思いますが、ゲーム性はそのままにゲーム周りを完全に整備された、
「正統派MMORPGの現代版アレンジ」という風潮を感じました。

昔のMMORPGを知らない世代には受けが悪いのかもしれませんが、
少なくとも昔のMMORPGをプレーしている世代としては、これほどに懐かしく、そして新しさも感じられるゲームを令和の今に新作として触れるというのは貴重かつ有難いもので、広く受け入れられるでしょう。

グラフィックは昔と比較すれば言うまでもないね

近年のPC/モバイルクロスプレイ対応のMMORPGは、オンラインゲームをスマートフォンから触りだした世代をターゲットにしている傾向が多いのに対し、本作は昔からMMORPGを触ってきたある程度年季が入った世代をターゲットにしているというのは珍しいことです。
きっと製作者が本当にMMORPG好きなんでしょうね。
(勿論、本作だけがこういった特徴を持っているという訳ではありませんが)


重課金もビックリ!驚きの課金沼

次に驚いたのは課金システムです。
情報をあまり追っていませんでしたが、とあるレビュワーの方が
「無課金や微課金もしっかり楽しめるゲーム」と評価されていて、
どうやってそれを作り上げているかは前々から興味がありました。

実際の主要課金要素がコチラ↓

課金通貨(ジェム) 
・160ジェム=440円(最低単位) / 4,000ジェム=11,000円(最高単位)
 ⇒1ジェム=2.75円
・ガチャ(キャラ、ペット共通) 11回980ジェム=2,695円
 ⇒1回 245円

・プレミアムパス 3,300円(1,200ジェム付)
・リリース月間パス 5,500円(2,000ジェム付)

※価格はSALEなし、PC版のもの

…普通に安くないか?これじゃ重課金は全然ぶん回しちゃうね。
でもこれ、続きの話があるんです。
ガチャで出現するキャラのレアリティは、
一般(白)<高級(緑)<希少(青)<英雄(紫)<古代(黄) となっていますが、
気になる出現率がコチラ↓

一般(白) 70.635%
高級(緑) 27.6%
希少(青)   1.6%
英雄(紫)   0.15006%
古代(黄)      0.015%
       (計算間違ってたらごめんなさい)

 輝かしいクラスピックアップ HIT: The World確率情報をもとに計算 
(表記確率は四捨五入されているため合計は100%にならない)

???? ?
古代の出現率は実に1/6,666です。
めでたく6,666回で引けたとして1,633,170円かかります←?
更に言えばお目当ての単体狙いで行けば0.0005%(1/200,000)ですので、
めでたく200,000回でお目当て引けたとして49,000,000円かかります←?
(適当すぎる計算なので実際はもっと安く済むと思いますが)

さらにごめんなさい、この話に続きがあって。
本作にはガチャでは出現しない、
古代の更に上のレアリティである伝説というレアリティが存在します。
その伝説はダブった「古代」を合成することで低確率で入手できます。
(合成は古代4体使うこと以外、詳しい方法や確率は不明です)

伝説は文字通り「伝説」な訳です。
引きが良くてレンガ(=1,000万円)何個積めば済むんや…?
MMORPGは結構課金する重課金タイプと自負していますが、
これは流石にまったく勝負する気になれません…笑

英雄(紫)は現実的な確率かつ、無課金微課金でもコツコツ頑張れば入手可能なレアリティで、それ以上に課金する人も、古代一点狙いで勝負する人はXを眺めている限りはそこまで多くないんじゃないかと思います。

よくある課金格差というのは、重課金帯が増え尚且つ激烈なステータス差が生じることで顕在化し、無微課金層がごっそり減って過疎になっていくというのが通例ですので、こういった重課金帯のハードルを極限まで上げていくストロングスタイルで課金格差を是正しようとしているのは予想外でした。
意図してやっていることかは分かりませんが、これは技アリです。

希少以上は追加演出あり、最後のロウソクに火が灯ると英雄以上確定です
古代はどんな演出なんだろう?結構射幸心をくすぐられます

最初から過度に期待させすぎないゲーム性

ゲーム開始時点では、前述のように真新しさに溢れている訳ではなく、
率直に言えばよくあるMMORPGというのが最初に思った感想です。
これに関しては賛否両論ありますし、実際初日を終えてそう判断したプレイヤーが多く引退を宣言しているのも事実です。

これは個人的には肯定派です。
開発サイドの意図は汲み取りかねますが、この懐かしのMMORPGのスタイルに適応しうるユーザーを最序盤で篩に掛けているかのように感じます。
長らく続けられる人は、易々と通過するでしょうし、逆にこういうスタイルに経験がない人は早々に脱落するでしょう。そうして残ったユーザーが一番楽しいと思えるコンテンツを提供しようとしているのではないでしょうか。
意図的に構成しているのであればかなりの策士だと思います。

最近のゲーム、というよりスマートフォン向けのゲームの大半に対して個人的に思っていることなのですが、最初から真新しいコンテンツや要素で期待させて、進めていくとそれ以上の興奮が無く飽きてやめてしまう、なんて流れで廃れていったゲームは今ではかなり多い印象があります。
本作はその逆で、徐々に強くなることでキャラの個性や幅が出るようになり、同時に参加できるダンジョンやボス、ひいては攻城戦を増やしていくことで「最初に思ったよりも楽しい」「次はどんなことができるかな」といったワクワク感に駆られ、次第にのめり込んでいきます。
(勿論、育成はそう簡単にサクサク進むものではありませんが…笑)

まだ初日を終えた段階ですので、文字通り今後に期待、ですね。
続けるか悩んでいる人は、もう少しだけ続けてみてはいかがでしょうか。


こんな人にオススメ

・コツコツ時間を掛けて育成したい
・課金額より技術や努力で勝負したい
・最初から最高潮ではなく、徐々に楽しくなるゲームが好き

開始が遅れてもそこまで大きな影響はありません。
なんせ、まだ始まって1日しか経っていないのですから。


おわりに

今回はHIT: The Worldの体験レポートについて記事にしましたが、いかがだったでしょうか。
懐かしのMMORPGが令和の現在にどう浸透していけるかは、今後の開発運営の力の見せ所になるかと思います。特にユーザーのアクティブ率については、今後どう増やしていくかは大きな課題になると思いますので、
これをどう解決していくか、楽しみですね。
予め採用された公認クリエイターの活躍にも期待しています。

今後も不定期にHIT: The Worldを含め、様々なオンラインゲームについてnote記事で触れていこうと思いますので、もしよろしければ今後とも応援していただけると励みになります。

HIT: The WorldはこちらのYouTubeチャンネルで実況配信もしております。
(先日からX(旧Twitter)の同時配信も対応しました⇒ X: @kanengomikun)

自分はクリエイタープログラムに応募していないので、
代わりにチャンネル登録・高評価等いただけると尚幸です。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!


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