No future

私たちに未来などない
私は過去に生きる他ない
時間の経過だけが私を夢の世界に連れ出してくれる
確実に過去になった、埃を被って誰にももう見向きもされないものにだけ真の美しさを見る 

どれだけ生きても袋小路
就職してどうなるんだと思う
子どもを作ってどうなるんだと思う
自分の家系が続かなくてもどうだっていい
そんなことが私の魂と何の関係があるというのか
知ったことではありません、勝手にして
先祖から引き継いできたこのバトンを海に思いっきり投げるなんてことはしないけど、誰にも引き渡さなくてもいいでしょう
みんな刷り込みの中で生きてるんだ

明るい未来は見えない
生まれてすらいなかったあの頃ばかり美しくて、いつだってno future

無為に続いていく世界に意味を見出さないと今にも気がおかしくなりそうだ

永遠なんてない
どれも通り過ぎていって私には何が残る?

何のために働くの。何のために結婚するの。何のために子どもを産むの。何のために生まれてきて死んだら次はどこにいくの。
不毛な疑問が日に日に私に切迫する。
永遠なんてないのに

それでも好きだという気持ちが確かにある
好きだという気持ちを失いたくないからまだここで生きていたい
過去になった全てを愛しているから、今まで出会ってくれた全てのものを明け渡せないから、私とお別れしたくないから
死にたくないだけ




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