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インセインでのロールプレイの流れ

今回はこの記事では詳しく書かなかった部分になります。

※例によってルールブックの副読用の記事です。内容は公式で公開されているルールサマリの範囲にほぼ収めています。ルールブックを確認しながらお読みください
※記事は一般的な内容に終始したつもりではありますが、前提として、卓を同じくするゲームマスター、シナリオ、そしてセッション自体で流れや処理等は異なってくるものですので、あくまで参考としていただければと思います。
※他のTRPGの例としてCoCを挙げていますが、(CoC既プレイ者に)違いを示すことだけが趣旨であり、どちらかに優劣などをつけるためなどではありません。

■インセインでの調査判定の例

【秘密】があるハンドアウト「チョコレート」の概要が公開される
(概要:台所にあったチョコレート。)


PC●●の手番になる。
PC●●のプレイヤーは登場人物を決め、シーン表を振る。


行う判定と判定に使う特技に合わせた演出+ゾーキング

<破壊>を使って「チョコレート」を調査したい!
→台所でPCがチョコレートを砕くような演出
<味>を使って「チョコレート」を調査したい!
→居間でPCがチョコレートを食べるような演出


指定した特技で判定※→成功


ハンドアウト「チョコレート」の【秘密】が公開される
(秘密:○○社の製品。中にアーモンドが入っている。おいしい。)


秘密を受けての演出などを行う→シーンを締める

インセインでは重要なものがハンドアウト化されてプレイヤーに示される
ハンドアウトに隠された重要な情報(=秘密)は、どのシーンであっても、判定に何の特技を使っても、明かされる内容は固定
秘密は、基本的には判定を介さずに出ることはない(開示条件が判定でないもの、狂気などの結果での公開を除く)。秘密をPCの行動やプレイヤーからGMへの質問(=ゾーキング)だけで探ることはできない。

■インセインの判定

インセインのルールブックには

「その行為判定に挑戦するのにふさわしい特技を指定」

「マルチジャンル・ホラーRPG インセイン」 p.186下段

とある。
プレイヤーは自分の手番のとき

「主要な行動を行う」

「マルチジャンル・ホラーRPG インセイン」 p.191下段 3・02

のだが、その際に使う特技を自分で指定する(使う特技が指定されている場合など、例外はある)。
基本的にその自分で指定した特技に合わせた演出をすることになるため、一種の大喜利と思うといいかもしれない。
この特技を使うためにはこの演出をしよう、あるいは逆に、この演出をしたからこの特技を使おう、でもいい。


■参考・CoCでの探索の例

※6版での例

(前略)

台所が描写される→台所を探索する
(プレイヤー自ら技能を提案、あるいはKPから技能を掲示。もしくはプレイヤーの質問、PCの行動の描写などのみで情報を得られることもある)

(判定→成功)

KPが「台所にはチョコレートがある」と示す

台所の探索と同様にPCが行動、あるいは判定を行う
(チョコレートを食べる味や内容物に関する情報が出る
(チョコレートにアイデア○○社のチョコレートとわかる

CoCではPCの行動や使った技能に対応した情報がそのつど出るようになっていて、何が重要な情報かはシナリオ側からは示されないこともある(判定結果として示されない限り、その判断もPL・PC次第)。また、PCが別行動などをしない限りシーンはシームレスであることが多い。


(TRPG)初心者に、インセインのルールブックのリプレイを読んでもらって、ロールプレイをどうやるかを把握してもらうのって、もしやなかなか難しいのでは???……と、GMをしているときに思って書いてみました。役に立てば幸いです。

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