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IN da HOUSE

年が明けた…
どこか奇妙な感じがあった…
日常は非常で異常な生活…
幾ばくかのbrown money…
数枚のクチ,着信拒否リストの溜まった電話,誰が契約したかわからないWIFI…

ネコが仕事を辞めると電話してきたのは,年明けだった…
生活の為の仕事…
DARK BANKERs CLUBあがりのネコにとってみたら,日常の生活の為のbrown moneyなんてクソみたいだったに違いない…
ATMから引き出すbrown moneyに何かの欲求や願望が刺激されたのかもしれない…
本人に尋ねてみないと本当のことはわからない…

jerry…
オレもやりてんだけど…

そんな言葉を聞いて…
オレはすぐには返事をしなかった…
BJにすこし人を増やしてみようか?
ということを言った記憶がある…
BJはテキトーな感じでjerry君に任せるよと言った…

数日してネコに大阪まで出てくるように伝えた…
家族のある身だから,毎週福岡に帰らせた…

そこら辺ぐらいから,ある程度のノウハウが構築されていった…

使う道具や手口がドンドンと巧妙になっていった…

被害者は増えていくばかりだった…
BJの紹介でLEGOもやることになった…
純粋なヤツで向いてなかった…
メールで騙す相手に振り込まないでくれなんて送っちゃうヤツだった…

オレは

オマエむいてねぇな…
笑って言った…

cokeを東京に取りに行き,最後にLEGOと2人で20gぐらい吸い上げた…
鼻に粉が付いたまま,笑いあった…

オレは気がつくと数人の詐欺師を養成していった…

ネズミもその1人になった…
illegalなモノを売っているのに本名を語ってしまう,馬鹿な所から変えていかないといけなかった…

人を縛っていくのはそう難しくない…
下手を打つのを待つ…
徹底的にシバク…
それでだいたい言うことを聞くようになる…

馬鹿はシバイてもなかなかなおらないけど…

こっちの人が増えると同時に被害者は増える…

被害者達も馬鹿ではない…
気がつくとそういう被害者も数百人から千人ぐらいになっていた…
彼らは彼らでバビロンへ通報していた…

ある日とある雑誌に犯行が掲載された…

追いかけっこの始まりだったのかもしれない…

出口から逆算すればいい…
たぶん大丈夫だ…

光はココには届かない…


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