DISTANCE

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約5年ぐらい薬物の摂取を欠かさない日々の中…
自我の意識は本人は正常だと認識している…
他人からみたらどうだったんだろうな？

今振り返って考えてみると,まぁ言えないコトばかり。
はじめはなんだったんだろう？
そんなことは,もう忘れてしまった。
WEED吸って,セロハンのような匂いのするコカインをスニッフィングする。
brown moneyがヒラヒラと飛んでいく…
あまりにケミカルがとばないから,メタンフェタミンの白い結晶を炙る遊びを続けた。
瞳孔が開いき,手に汗をかき気絶するまで炙り続ける日々だった。

だんだん生活の集中力も低下してきて,人を騙す作業も面倒になった。

気がつけば部屋で1人だった…
一緒にそばで笑ってくれるヤツもいなくなってた…

まぁ,仕方ねぇな…
と思ったところで考えることはモグラ達への邪気…

気がつけば短刀を持ってモグラを呼び出してはbrown moneyを巻き上げる…
巻き上げたbrown moneyは博打と遊びで消えてく…

アホなツラして友人の店に夜中に行った…
久しぶりに会ったベネから声がかかる…

jellyさん元気ですか？
たぶん元気だよ。

大丈夫っすか？
笑いながらベネが言った。

なんとなくベネに今の状況を語る…
気がつけば一緒にメタンフェタミンを吸引していた。

おもむろにベネから…
詐欺とかなんでやってんすか？
ときかれた…

わかんねぇよ。

と答えたと思う…

ソレから,いつしかベネが隣で笑ってくれる日々が続いた。

ベネは歌を歌う。
メタンフェタミンを吸引して…
自分の思いを紙に書き…
8beatの音にのせて
4小節のリズムに合わせて歌を歌う…

気がついたら,人を騙すことをやめてベネと曲を作ったりしていた。
カネになんかならなかったけど創作するのもおもしろかった…

イカれたアタマでイカれた歌詞を書いていく…

世界はきっとパラレルなんですよ…
イメージが世界を創るんですよ…

紫煙を吸いながらベネが言う。

どこかで…世界を変えたかった…

変わるはずのない過去と…
変えることのできる未来…
刹那という瞬間,瞬間という永遠…
止めどなく流れる時の中で…
変わらない意思だけがここにあって…
All is I will that I want……
透明な空,輝く光…
抉り出した言葉…

川沿いのマンション
中庭から庭へ続く階段
2人並んで座って
空に浮かぶシャボン玉を見ていた…
朝の光の粒子の中
2人並んで座って
空に浮かぶシャボン玉を見ていた…
幸せを抉り取った瞬間…
隣でオンナは笑ってる…

FMから流れてくるのはクリスマスソングばかりで…

クソで屑なオレだけど…
５本の指を固めるよりその手で誰かを包めばいい…