Life Goes On

ハッキリと覚えてるぜ…
15時の集金.
モグラの部屋に入ると.
TVに映画のような動画が流れていて…
コレはなんなんだよ？って息をのんだ.

2011 3/11

モグラの1人が
「jerryくんコレやばいよ！今だよ今！」

ああ,ヤベェな…
何かが琴線に触れた.

目の前で多くの人が流されてく…

Pray for Japan…
世界が母国を祈る…
SNSでは人々の哀しみが拡散され…
人々が泣き叫ぶ隣で雑草は美しく咲き,
それがたまらなく神々しくて…

オレはホテルの1室で,人を騙した幾ばくかのBrown moneyを手にしておもう…

何やってんだろうな？オレは？

ネコに電話した…
「おい,現場行ってみようぜ？」
「あん？っうかオマエ今度はATM漁るとか？言う気じゃないよな？それはやめとけよ。」

オレは笑って,
「んなことできるかよ。」
と言って話を進めた.

そろそろ場所を変えることにした…
大阪にいる必要もなかった…
いろいろと話して,結果,福岡へ戻ることにした…

2年振りの故郷は,居心地が良かった…
すぐにマンスリーでマンションを借りさせた…

オンナと遊ぶ部屋とモグラ達の現場と…
何個か他人名義で借りさせていく…

モグラ達は人を騙し続けていく…

オレの娘はすこし喋れるようになっていた.
聞きとる事が難しかった…
いつの日かオンナがケーキを買ってきてさ,
娘が,オレに何か言ってるんだけど,全くわかんなかったんだ…

その言葉を何度も反芻してさ…
ふっと娘がオレに言った事がわかったんだ…

ハッピーバースディを歌ってよ.

記憶にあるのはコレが我が子とはじめての会話…

人は生まれた日に歌を歌ってもらえるような日があって…
自然のチカラは神々しくて…
哀しみにくれてる人々に対してオレは無力で…

そんな哀しみの年に父親は他界した…
オレの娘にはきっと爺さんの記憶なんてないんだろう…

父親との最後の会話は
大丈夫か？
ああ,大丈夫だよ.心配しなくていいよオレのことは.
だった気がする…

人は生まれて死んでいく…
泥の中でも蓮の花は咲く…
オレも生き延びてみせると嘯くだけ…

Life Goes On

哀しみに暮れてる場合じゃない.
その少ないイノチを楽しむだけだ…

誰よりも何よりもソノイノチで楽しむだけだ…