🐎 三国志 Three Kingdoms ⚔第20話 「劉備、命を受ける」

久方ぶりに視聴したドラマ三国志は、やはり痛烈に面白いわけです。
検証しなくてはならない史実ばかりで、レビュー簡素化は困難を極めます。
読者もなく、報酬を得ていない（得るべき内容でもない）気楽さはありますが、根っからの完璧主義がそれを妨げています。

🐎 三国志 Three Kingdoms
⚔第20話 「劉備、命を受ける」

巻狩り後、風邪をひいた劉協からの直々の見舞いの要請を受けて宮殿を訪れる劉備、曹操の部下の目が光るため、厠で密会。
涙ながらに本音をさらけ出す献帝、同じく涙を流し自身の不遇を重ね、帝の心中を慮る劉備。
二人の名演技が圧巻です。

またまた麗人登場！（董貴人役 白薈さん）
鈴を鳴らしたような声も可憐。 

美人薄命。

白と黒のコントラストが大胆な衣裳は一見喪服のような色使いにも見えますが、貂蟬とはガラリと違うキャラクターを表現させている気がします。

献帝は、血の詔書を認め玉帯に縫い付けさせ、墓参りを名目に共に外出した国舅、董承に渡します。
董承から詔書を受け取った劉備は、曹操を誅滅する誓いを新たに。

ある日突然、曹操から丞相へと招かれた劉備。
門を潜ると担架で運び出される血にまみれた死体が運び出されていく。

この丞相でのふたりのサシ飲みシーンに「梅酸、渇を断ず」「酒を煮て英雄を論ず」「天下の英雄は、余と君だ」の有名なエピソードが盛り込まれていて、20話、神回！

楊修曰 “丞相非在梦中，君乃在梦中耳！意思是丞相是清醒的，你们才在做梦呢！”
曹操の寝所での蛮行は、疾患（脳腫瘍）による幻覚のためだと決めこんでおりましたが、楊修の言葉通り、曹操は正気であり、護身のための虚言だったということですね。

曹操自身、董卓暗殺を企て、呂布の末路も目の当たりにした過去から、疑心暗鬼になり危機感を強めたのでしょう。
実力や能力第一主義、利益優先主義の人間関係は心の結束が希薄になりがちで人を信頼することが出来ません。

曹操から、英雄を語れと言われた劉備は、袁術、袁紹、孫策などの名前を挙げますが、最後まで曹操の名は出てこずじまい。

「英雄とは、その胸に大志を抱き、腹に良謀を秘め 宇宙の妙を洞察する力を持ち、天地の機を呑む力を持つ者、つまり、そなた劉備とこの曹操だけだ！」

「そなたは二本の剣を持っている。1本は仁の剣、もう1本は義の剣だ。この2本の剣があれば、英雄になれる」
そこで突然の落雷。ドラマでは、劉備が箸を落とすのはこのセリフの後で、“君と余だ”の後ではありませんでした。
いろいろな文献に掲載されているような ひ弱な姿ではなく、落ち着き払って箸を拾い、驚愕したフリをする劉備。

曹操「そなたにとって仁義は 単なる世間の評価だけでなく 人を殺す武器なのだ」箸を落とすならこの後では？ 
仁義を理由に殺害を正当化、確かに武器に相当します。恐ろしや。

「幾度も機会がありながら、今までなぜ私（劉備）を殺害しなかったのか？」という質問に、
「英雄は英雄を尊敬する」そして、「腕を振るえぬ英雄は無害」と答える曹操。
本人を前に殺害意思を否定しなかったり、屈辱的な言葉も平気で口にする、曹操という人物は、本音を包み隠さず漏らすタイプみたいです。

丞相へとたった一人で参上した劉備、門ですれ違った血まみれの遺体を見て、死をも意識したでしょう。いつ殺害されるやもしれぬ中、機転を利かせ難を逃れた劉備様、天晴！

☝︎ 農作業中だということをアピールするため顔に泥を塗った劉備。落雷のシーン。

互いの腹を探りながらの緊張感の中、酒を酌み交わすふたりの前に荀彧が登場、公孫瓚軍が袁紹軍に敗退し、袁術が袁紹の元へ逃亡中だという情報を伝えます。

袁術討伐のため、自ら願い出て徐州へと向かう劉備。                                                                       出陣の日、駆けつけた董承から「曹賊を除け」という劉協の言葉を授かり、誓いを新たに旅立ちます。

曹操配下から脱出したことを見破った程昱の忠告により、ようやく謀反だと気付いた曹操は、張遼と許褚にすぐに追わせるよう命じます。

漢王朝復活という使命を胸に、国と帝をどのように救うのか、今後の展開も楽しみです。

【人物ファイル】

董貴人こと 白薈さん。

中國內地女演員。
8月9日生。B型。

2002年進入演藝圈，白薈先後跟著導演任鳴排演了《我愛桃花》，《油漆未乾》等六台話劇，以及《荀慧生》和《夜深沉》等電視作品。                

◇『三国志 Three Kingdoms』番組公式ページ
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◇『三国志 Three Kingdoms』オフィシャルブログ                                                                              http://blog.livedoor.jp/sangokushi_tv/archives/52055716.html