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WHOオミクロン変異株についての最新情報

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どうもこんにちは、閃です。12月になりましたね。私はもうそろそろ2021年が終わるということでびっくりしています。世の中ではコロナウイルスの新たな変異株のオミクロン株が報告されて岸田首相が入国禁止を表明するなど雲行きが怪しくなって参りましたね。さてそんなわけで今回はWHOのオミクロン株に関するニュースを翻訳しました。今回の作業時間は1時間半です。それではどうぞ。


参照リンク

今回の原文はこちらです。
https://www.who.int/news/item/28-11-2021-update-on-omicron

厚生労働省 オミクロン株(B.1.1.529)の分類:SARS-CoV-2(新型コロナ)の懸念される変異株(VOC)
https://www.forth.go.jp/topics/20211128_00001.html


本日の翻訳

2021年11月26日、世界保健機構(WHO)は、WHOの新型コロナウイルスの進化に関する技術諮問グループ(組織名はTAG-VE。TAG-VEは新型コロナウイルスの変異を定期的に監視・評価し、特定の変異や変異の組合せによってウイルスの性質が変化するかどうかを評価する独立した専門家グループ。)の助言に基づき、B.1.1.529という変種を「オミクロン(Omicron)」と名付け、懸念すべき変異株としました。 この決定は、TAG-VEに提示された証拠に基づいており、オミクロン変異株には、広がりやすさや引き起こす病気の重さに影響を与える可能性がある変異があります。現在わかっていることを以下にまとめました。


オミクロン変異株に関する最新の見解


南アフリカをはじめとする世界中の研究者が、オミクロン変異株のさまざまな側面をより深く理解するための研究を行っており、今後も研究成果が得られれば紹介していきます。 

伝播性について

オミクロン変異株がデルタ変異株を含む他の変異株と比較して、より感染しやすいかどうかはまだ明らかになっていません。南アフリカのこの変異株の影響を受けた地域では、陽性と判定された人の数が増加していますが、これがオミクロン変異株の影響によるものなのか、それとも他の要因によるものなのかを明らかにするための疫学調査が進行中です。

疾患の深刻さ

オミクロン変異株に感染した場合、デルタ変異株を含む他の変異株に感染した場合に比べて重症化するかどうかは、まだ明らかになっていません。 予備的なデータによると、南アフリカでは入院率が増加しているようですが、これはオミクロン変異株への特定の感染によるものではなく、全体的な感染者数の増加によるものである可能性があります。 現在のところ、オミクロン変異株に関連する症状が他の変異株の症状と異なることを示す情報はありません。 最初に報告された感染者は大学生で、若い人ほど症状が軽い傾向にありますが、オミクロン変異株の重症度を把握するには数日から数週間かかると考えられます。 新型コロナウイルス感染症のすべての変異株は、世界的に主流となっているデルタ変異株を含めて、重篤な疾患や死を引き起こす可能性があり、特に新型コロナウイルス感染症に対する免疫が十分でない人々にとっては、常に予防が重要となります。


新型コロナウイルス感染症に既往歴がある人への再感染防止効果の有無

予備的な証拠によると、懸念されている他の変異株と比較して、オミクロン変異株では再感染の危険性が高まる可能性がある(つまり、過去に新型コロナウイルス感染症に罹患したことがある人は、オミクロン変異株でより簡単に再感染する可能性がある)とされていますが、情報は限られています。この件に関する詳細な情報は、今後数日から数週間のうちに公開される予定です。


新型コロナウイルス感染症予防ワクチンの有効性について

世界保健機構(WHO)は技術協力者と連携して、今回の変異株が新型コロナウイルス感染症予防ワクチンなどの既存の対策に与える影響を把握しています。新型コロナウイルス感染症予防ワクチンは、疾病の重症化と死亡を減らすために、主要に感染が広まっている変異株であるデルタ変異株に対するものも含め、引き続き重要です。現行の新型コロナウイルス感染症予防ワクチンは、重度の疾病や死亡に対して有効です。


現在の検査の有効性について

広く使われているPCR検査では、オミクロン変異株を含む感染が引き続き検出されており、他の変異株でも同様に検出されています。迅速抗原検査を含む他の種類の検査に影響があるかどうかについては、研究が進行中です。

現在の治療法の有効性。

 コルチコステロイド(ステロイド薬)とIL6受容体拮抗薬(免疫抑制剤の一種)は、重症の新型コロナウイルス感染症罹患者の管理に依然として有効である。その他の治療法については、オミクロン変異株は従来の新型コロナウイルスの一部が変異していることを考慮して、効果があるかどうかを評価します。


現在進行中の研究について


現在、世界保健機構(WHO)は世界中の多くの研究者と協力して、オミクロン変異株への理解を深めています。現在行われている研究や近々行われる研究には、伝播性、疾患の深刻さ(重症化を含む)、ワクチンや診断テストの性能、治療法の有効性などの評価が含まれます。

世界保健機構(WHO)は各国に対し、臨床的特徴や患者の転帰を迅速に記述するために、世界保健機構 新型コロナウイルス感染症臨床データプラットフォーム(the WHO COVID-19 Clinical Data Platform )を通じて入院患者データの収集と共有に貢献することを奨励しています。

今後、数日から数週間のうちにさらに多くの情報が出てくるでしょう。WHOのTAG-VEは、データが入手可能になった時点で引き続き監視・評価を行い、オミクロン変異株がウイルスの挙動をどのように変化させるかを評価していきます。


各国への推奨事項

オミクロン変異株が懸念すべき変異株に指定されたことを受けて、世界保健機構(WHO)は各国に対していくつかの行動を推奨しています。これには、症例の監視と配列決定の強化、GISAIDなどの一般に利用可能なデータベースでのゲノム配列の共有、初期の症例や集団感染のWHOへの報告、オミクロン変異株が感染や病気の特性に違いがあるかどうか、あるいは新型コロナウイルス感染症予防ワクチン、治療法、診断法、公衆衛生や社会的措置の有効性に影響を与えるかどうかをよりよく理解するための現地調査や実験室での評価の実施などが含まれます。 詳細は11月26日の発表をご覧ください。

各国は、危険性分析と科学的根拠に基づく手法を用いて、新型コロナ感染症ウイルスの感染を全体的に減少させるための効果的な公衆衛生対策を引き続き実施するべきです。また、感染者の増加に対応するために、公衆衛生と医療の能力を高める必要があります。 世界保健機構(WHO)は各国に対し、準備と対応の両面から支援と指導を行っています。

さらに、新型コロナウイルス感染症予防ワクチンへの供給の不公平に早急に対処し、医療従事者や高齢者を含むあらゆる地域の免疫が十分でない人が多いグループが1回目と2回目の接種を受けられるようにするとともに、治療や診断への公平な供給を確保することが非常に重要です。

個人への推奨行動

新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるために個人ができる最も効果的な方法は、他人と物理的に1メートル以上離れていること、顔の形に適したマスクを着用すること、窓を開けて換気を良くすること、風通しの悪い場所や混雑した場所を避けること、手を清潔に保つこと、咳やくしゃみを曲げた肘やティッシュで覆いながらすること、自分の手元に接種券が届いたら新型コロナウイルス予防ワクチンを接種することです。

世界保健機構(WHO)は、TAG-VEの会合後を含め、より多くの情報が得られ次第、最新情報を提供していきます。また、世界保健機構(WHO)のインターネット配信やSNSでも情報を発信していきます。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。これからも頑張るのでジュース1本奢ってください!

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