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「VRおじさんの初恋」単行本2月25日発売します!

暴力です。

ゼロサムオンラインで第二部を連載していた「VRおじさんの初恋」が、今月25日に発売することになりました!紙の本と電子書籍が同時に出ます。このご時世に紙の単行本を出してもらえるのは本当にありがたいことです。一迅社様の期待に報いる結果を出したい!という気持ちです。

暴力にとっての「漫画を売る」こと

「VRおじさんの初恋」はもともとマンガアプリに掲載されていて、その時点では本になる予定はおろか、かなり誰にも知られないでいた漫画でした。twitterやnoteでの拡散を期に一迅社様からお声掛け頂き、連載、そして単行本化に至る…という、大変ありがたい流れではあります。考え方によっては「一度ほぼ死に体だった漫画がここまでこれたので充分な成果」と言って差し支えない幸運だったと思います。

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ただ、暴力としては、出版の段階に上がった以上、本当の勝負はここからだと考えています。本になるからには、今までこの漫画を知らなかった人に届けたい…届けなくては…!という、そんな意気込みでいます。

商業における成功ってまあぶっちゃけ売れることなんですけど、実はそれだけだと片手落ちだと思っております。売れるって、この本がさまざまな人の手元に届いて、まだこの話を知らない人たちの間で話題になるって事でもあると思うんです。そんで、売れることの本質って実はそっちだと暴力は考えてるんですよ。「話題になる」が主。売れると作家や出版社に余裕が生まれるとかはもちろん大事なんですが、そちらは主従で言えば従の方。一昨年~昨年の鬼滅の刃の大ヒット、あれをなんと呼ぶべきか。ただ純粋にそこで起きていたのは「拡散」です。

言語化を恐れないで…この漫画はインパクト重視でRTされるタイプの漫画ではないので(それはおりしもエアコミティアで拡散されているたくさんの漫画と比べても明白と思います)読み手側からいかに紹介されるかが重要だと思っています。そこに正解不正解とかないから…作品って第三者から語られてやっと完成するものですから…

なので、ここで改めて暴力から伝えたい。

VRおじさんの初恋の単行本について、拡散にご協力いただき、存分に語っていただけると嬉しいです!

webの無料公開ってアンテナの高い人達にスッとリーチします。ただ「話題になっている本を買って読む」をやってくれる人達ってwebからの情報を直接は見ていない層だったりもするので、「書籍化」というブースターは、その人達にこの漫画を届ける最初の(そして外せない)大きなチャンスだと思っています。拡散されたら、話題になる。語られてると、読みたくなる、という小さいバズがあちこちで起きてくれたら大変うれしい~

その思いはどこから来るの

暗き森の深き沼の底に淀む暴力とも子の無念からです。外せない勝負を、あらゆる理由でさんざん外してきました。なんだったら勝負の前に戦場が焼け野原になった、みたいな経験もありました。それがとも子の天命だ…なんて、一人だから言えたことなんですよ。他者を巻き込んだ以上は結果につなげたい…自分が透明な存在なんかではない事を証明したい…!という…思いが…あります!

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(言霊が怖いので言及は避けます)

「このままだと続きが描けない」「この本が売れないと次の仕事がない」みたいなお気持ち記事、いっぱいありますよね。作家の悲鳴ってそこまで追い込まれてようやく絞り出されるものだと思うと本当に世知辛いですけど、暴力とも子はそのへんの空気先読みして今悲鳴を上げます!ギャアアア!語って!語って!!!VRおじさんの初恋を語って!!!そして次に繋げさせて!!!!!!

単行本加筆について

ゼロサムオンラインの最終話掲載は3月5日になります。急に冷静になるやん。単行本は2月25日発売なので、すぐにご購入頂けば最終話と描き下ろし両方が未掲載分として読めることになります。最終回は「VRおじさんの初恋という作品全体を締めくくるエピソード」で、単行本描き下ろしは「ナオキのその後」を描くエピローグになります。

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「ナオキとホナミのその後」については設定自体はあったので、大筋の展開は第一部の時点でうっすら要素に入ってるんですが、ラスト近辺の展開のディティールは担当さんとあれこれ揉みまして、結果「VRおじさんの初恋、という漫画のラストはこうでなくては」というところまでブラッシュアップできたかと思っております。

以前のnoteにも記したところですが、第二部で描いた要素は基本的に第一部の時点で設定はあったものです。展開も込みで。ただ、それらは直接見せることを前提としていない情報だったので、第二部を描くにあたっては多少の闇鍋が発生しました。芳醇な香りを放つガーリックを刻んで薬味に添えるのと、そのままの形で鍋にゴロンするのではだいぶ意味合いが違って来るといいますか。

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物語に登場する予定のなかった葵くんを鍋にゴロンするために筋書きを敷いてはみましたが、それこそ第一部を楽しんでくださった方にとっては「いまさら新キャラとか言われても」ですよね。

これは内緒の暴力テクニックですが、人間は漫画の中で大きな事件が発生するとメンタルがエラー対応するために意識がそっちに向くので、その結果新キャラがなんでそこにいるのとかのレベルのことはどうでもよくなります。覚えておいてください。新キャラが出た直後にそのキャラと直接関係がない大事件が起こった場合、その作者は新キャラを力技で物語に馴染ませようとしています。いいんですよ孫なんだから。孫が祖父の家いつ訪ねたっていいじゃないですか。

…というような、第二部コメンタリーなんかも反響の様子を伺いつつ試していければと思っております。

本の詳細

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書影です。デザインが素晴らしくないですか…!!イラストの明暗を活かして頂いた、シックで上品な印象が本の内容にぴったり…と担当さんと話しておりました。

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告知ビジュアルも映画ポスター感あってすばらしい…

そして各種特典の告知です。

VRおじさんの初恋_ブロマイド_ゲーマーズ

ゲーマーズさん購入特典のブロマイド

VRおじさんの初恋_ポストカード_とらのあな

とらのあなさん購入特典のポストカード

VRおじさんの初恋_ポストカード_メロンブックス

メロンブックスさん特典のポストカード

VRおじさんの初恋_A6ヨコ_応援店

そしてcomicZINさんはじめ、応援店舗用ペーパーです。


電子版特典

電子版には、ゼロサム掲載時の告知ビジュアルの色味違うバージョンが入っています。

取り扱いはそれぞれ普段遣いのショップをご利用頂けると思います。とりあえずここではamazonのリンクを。

最後に、目次のページを貼っておきます。単行本発売まであとわずか。最終話に向けて気持ちを仕上げていって頂ければと思います!

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以上、暴力でした。よろしくお願いいたします。

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