色素沈着に効くシナールの効果的な期間は?シナールだけでは美白できない!?

皮膚科でシミやそばかす対策のお薬として、よく処方される「シナール」。

特にひどい皮膚症状がない人でも、美白効果が抜群だ!と美容目的で処方してもらう人もいるんだとか。

シナールの効果と飲む期間ってどんなものなんでしょうか?


シナールの効果は?


皮膚科で処方されるシナールは、

主成分:アスコルビン酸=ビタミンCそれに少量のパントテン酸=ビタミンB5

簡単にいえば、ビタミン剤です。

市販薬はこれにプラスでリボフラビン(ビタミンB2)や添加物として糖質や香料などが入っているため、皮膚科のシナールとは少し異なるものとして考えます。

シナールが美白に効くとされるのは、主成分であるビタミンCにメラニン色素の生成を抑制し、還元性によって皮脂の酸化(=黒ずみ)を防ぐ作用があるからです。


シナールはどのぐらいの期間飲めば良い?


皮膚科から処方されたシナールなら、必ず医師に判断を仰ぐようにしましょう。

目安としては、1ヶ月〜3ヶ月と言われています。

1ヶ月ぐらいで体の調子が整ったり、肌が白くなったような気がするのであれば、効果があるといえます。

逆に3ヶ月以上服用して何も実感しなければ、中止しましょうと言われる可能性が高いです。

市販のシナールは、「1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は、直ちに服用を中止してください」とあるので、変化がない=不必要だったと捉えて、変化があった場合でもずっと飲み続けるのではなく、あくまでも補助的に使うのが正しいようです。


シナールだけでは美白できない!?


シナールの成分・アスコルビン酸(=ビタミンC)は、シミやそばかすを防ぐ・緩和するだけでなく、


・抗酸化作用で細胞を保護する
・鉄分の吸収を高め、貧血を予防する
・腸の善玉菌の運動を促進する
・コラーゲンの生成を助ける


と体にとってかなり重要な成分なので、ストレスを感じたらそれだけで消費されたり、細胞の修復などに優先して使われるため、肌の美白に使われるのは、最後の最後。

肌の方にビタミンCが回ってくる間に、色素沈着やシミはどんどん悪化する可能性もあります。


シナールの大量摂取はいけない!


どんなに良い薬やビタミン剤でも、飲み過ぎはいけません。

皮膚科でもらうシナールは、副作用がほとんどない、とても安全な薬ですが、大量摂取すると、下痢や吐き気など胃腸に症状が見られることがあります。

大量摂取しても体外に排出されるとはいえ、飲みすぎは体に悪いことだと自覚し、用法用量が守れない限り、薬を服用してはいけません。

いっぱい服用したら美白できると思わないことですね。

これ大事。


肌の色素沈着を早く改善するには?

シナールはビタミン剤としてビタミン不足を補い、その副産物として肌の美白にもなる、ぐらいに留めておきましょう。

ピンポイントで「ここのシミを薄くしたい!」という場合は、併用で美白クリームを使用するとより効果が期待できます。

注意として、「トランサミン」などの飲み薬は飲まない方がいいです。


トランサミンは血液を溶かす物質の働きを抑える、止血作用があるため、血栓ができやすくなります。


心筋梗塞、脳血栓、血栓性静脈炎、腎不全など、血栓による病気のある人や、それらの病気になっている、なりやすいことに気づいてない人が服用すると、危険です。

トランサミンを服用して、頭痛がして服用できなくなった人もいます。

それを考えると、効力は低くはなりますが、クリームの方が安全かつピンポイントに色素沈着やシミに作用しやすいと考えられます。

シナールを美白目的で服用したい方はあくまでもビタミン剤として補助的に使い、クリームで美白ケアを行ってはいかがでしょうか。