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スイクンをちょい考察[全文無料・デッキレシピ付]

まえがき

 今回は6月5日(金)発売の拡張パック「ムゲンゾーン」に収録されるスイクンについてちょっぴり考えてみたいと思います。地味ではありますが、着々と強化を受けている水タイプの可能性を探ります。

注)あくまで個人の一意見であり、独断や偏見がムゲンダイナであることを前提に読んでいただけると幸いです。

カード単体の性能・評価

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 まずはこのカードの特徴をおさらいしましょう。
・ワザ「オーロラループ」[水水無]
 130ダメージを与えながら、水エネルギー(特殊エネもOK)を2枚、手札へ返します。スイクン自身がきぜつしてもエネルギー1枚のトラッシュで済むため、エネルギーの効率が非常に良いです。

・非V・GXのたねポケモンである。 
 今かなり注目されているジュナイパーへの打点を持つカードです。

・水タイプである。 
 特性「ひょうせつのまい」の恩恵を受けられます。打つ度にエネを手札に戻すワザ「オーロラループ」との相性がとても良いです。また環境に多い炎タイプに弱点をつけます

・HP120&雷弱点
 元々V・GXポケモンからの攻撃を1発耐えることは期待していませんが、ジュナイパーのワザ「スプリットアロー」の90+ベンチ狙撃20ダメージや、ボルケニオンのワザ「こうねつばくは」の110ダメージを耐えられます。非V・GXポケモンに対してはある程度強いです。

・にげるエネルギーは1。
 ふうせんやUターンボードで逃げられます。ワザを打った後にバトル場に残ってしまっても、元々付いている1エネを払えば逃げられます。

現環境での「130ダメージ」

 私個人としてはこのスイクンの評価は結構高いのですが、その理由の1つがこの130ダメージという打点です。具体的にはこの辺りは倒せます。

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 でも、これなら120ダメージでもなんとかなるよな?と思うかもしれませんね。ならスイクンにげんきのハチマキを巻いてもらいましょう。これらのポケモンまで攻撃範囲が広がります。

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 特にジュナイパー、そして同じデッキに入り得るジュカインまで一撃で倒せるようになるのは今の環境ではかなり大きい意味を持ちます。さらに、前述の通りジュナイパーの90+20ダメージを耐えられるので、サイドレース的にも有利になりやすいです。
 スイクン自身の攻撃範囲はこのくらいですが、後述のエースアタッカーと組むと、さらに130ダメージが輝きます。

相性の良いカード

 スイクンはモスノウ(特性「ひょうせつのまい」)を軸としたデッキにサブアタッカーとして挿しておくと良い働きをすると考えました。1ターンで起動できる上に、スイクンに付いていたエネルギーをそのまま後続のエースに流用できます。

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 次に、誰をエースとするかという話です。候補としては水VMAX(ラプラスVMAX、インテレオンVMAX、カジリガメVMAX)が挙がりました。今回はこの中で特にモスノウと相性の良い青天井の打点を持つラプラスVMAXを選択しました。

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 ラプラスV・VMAXはモスノウとの相性だけでなく、実はスイクンとの相性もバツグンです。ラプラスV・VMAX共に、水エネが4枚付くと210ダメージが出ます。つまり、スイクンの130ダメージと合わせて210+130=340ダメージとなり、ムゲンダイナVMAXを倒せるラインに到達します。
 ラプラスVMAXは、1体にエネが集中してしまう・VMAXを1撃するのは難しい・小物相手にもVMAXで対応しなければいけないという弱点がありましたが、スイクンがそれを上手くカバーしてくれています。

デッキ構築例

 今回はスイクン+ラプラスの攻撃範囲の広さに注目し、この2体が滞りなく攻撃できることを意識して構築しました。
 デッキコード:pMRUpp-3doOEg-ypyypX

スイクンラプラス

<選択肢となるカード>
・カメックス&ポッチャマGX
 モスノウが育たなかった場合にワザ「スプラッシュメーカー」でエネ加速します。GXワザの権利も余っている・弱点分散できるので採用しました。

・デデンネGX
 保険です。

・ミミッキュ
 相手に回復されるとスイクンの頑張りが無駄になってしまうので、特性「いやしジャマー」でマオ&スイレンを封じます。

・げんきのハチマキ
 ガラル ジグザグマ(特性「かんしゃくヘッド」)との選択です。クイックボールを他のポケモンに使いたい・ベンチが埋まりやすいと思ってこちらを採用しました。

・エネルギー回収
 トラッシュに落ちるエネの枚数が減ったので採用しませんでした。

・マリィ
 本来なら大量の水エネルギーを引く必要があるので、ドローサポートにまわす枠ですが、スイクンのおかげでその必要性が減っているので採用する余裕ができました。

・トレーニングコート
 トキワの森と選択です。エネルギー回収を削ったので、その分のリカバリーとして採用しました。

あとがき

 いかがでしたか?このスイクンの登場により、水タイプはかなりバランスの取れたタイプになったのではないかと思っています。今は環境が向かい風ですが、いつか花開く日を心待ちにしています。
 次回はヘルガーVを考察します!お楽しみに。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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